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zoom RSS 末尾が「技」で終わる言葉。「美技」ってなんだっけ?

<<   作成日時 : 2014/11/13 10:46   >>

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★日本語★
問題:題の問題の答は見事な技、ファイン・プレーですね。スポーツ新聞を読んでいる人には、実に簡単な問題でした。ファイン・プレーは言葉が長いので、美技という短い言葉が重用されています。見出しでは、「超美技」など、強調された形で使われることが多い。イチロー選手は、そんな見出しのネタを何回提供してきたのかな。100回では済まないでしょうね。1000回まではいかないかな。
■本日は、末尾が「技(ギ、わざ)」で終わる言葉についてのクイズです。次の言葉の説明のうち、正しいものはどれでしょうか? (正しい説明は無いかもしれませんし、複数かもしれません)
[い]「余技」とは、「仕事の余った時間を使って内職をすること」である
[ろ]「角技」とは、「相撲のこと」である
[は]「投擲競技」とは、「トウテイキョウギ」と読む
[に]「二三段の技」は、「合気道の技法の1つ」である
[ほ]「屠竜の技」とは、「体得するといちばん強い武道家になれる技」である
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[ろ]が正しい
説明:[い]「余技」とは、「仕事の余った時間を使って内職をすること」である(×)
■「余技」は「専門以外に身につけた技芸」だそうです。
□使用例として次の文章をご覧下さい。「小説家・劇作家で文化勲章受章者であった久保田万太郎(まんたろう)は、終生『俳句は余技(ヨギ)にすぎない』と言っていました。余技とは、専門以外に身につけたもののことを言いますが、しかし、慶応大学予科進学の前後、国民新聞俳句欄で飯田蛇笏(だこつ)などと競い合った時代を持ち、第二次大戦後は俳誌「春燈(シュントウ)」を主宰するなど、とても余技などというものではありません」。この文は、久保田万太郎氏の俳句は「非専門」とは呼べない…つまり本格的であり、専門家とも呼べるものと主張しているようですね。
□余談です。大リーグ・ヤンキースの戦後の黄金時代、ジョー・ディマジオやミッキー・マントルと一緒に活躍した選手にヨギ・ベラという捕手がいました。変な名前なので印象に残っています。余技で野球をやっていたわけではないらしい。背番号8はヤンキースの永久欠番とのこと。野球殿堂入りも果たしています。悪球打ちの名人で、日米野球では、金田正一の投げた頭の高さの球を大根切りで本塁打にしているそうです。
[ろ]「角技」とは、「相撲のこと」である(○)
■「相撲」は「角力」とも漢字で表記するようです。で、「角技(カクギ)」は相撲を意味するらしい。
□「好角家(コウカクカ)」は、相撲のファンだそうです。自称10万52歳、化粧が濃く衣装が派手な男性、デーモン閣下は好角家と呼ばれるんでしょうね。
□「角」という漢字を漢和辞書「字通」で調べると、「カク、ロク、つの、かど、すみ、あらそう」という字音・字訓があります。動物のツノの象形文字らしい。角で争う鹿や牛の姿が心に残ったのでしょうか。争うという意味が生まれたのかもしれません。
▼甲骨文字と古い漢字字典「説文解字(セツモンカイジ)」の「角」の字










[は]「投擲競技」とは、「トウテイキョウギ」と読む(×)
■正しくは、「トウテキキョウギ」ですね。砲丸投げ、円盤投げ、やり投げ、ハンマー投げの4種類があるそうです。
□「擲」という漢字は、常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば「テキ、チャク、なげうつ」という字音・字訓があります。19世紀ドイツの音楽家シューマンに「2人の擲弾兵(テキダンヘイ)」という作品があります。バイオリンの練習曲などになっているらしい。擲弾兵は、手榴弾などを投げる役の兵隊だそうです。勇気と肩の良さが必要なのでしょう。
□日本プロ野球草創期の名投手、沢村栄治(えいじ)も、徴兵されて軍隊で手榴弾を投げさせられたらしい。野球の球は140gぐらい。名投手が投げさせられた手榴弾は九七式と呼ばれるものらしい。455gほどあったようです。結局、肩をこわしてしまいました。
[に]「二三段の技」は、「合気道の技法の1つ」である(×)
■二三段の技(にさんだんのわざ)は、正しくは「剣道の技」だそうです。「最初の打突(だとつ、打ったり突いたりすること)を相手がかわしたり、受け流したり、また、相手がひるんだり、隙ができたりしたとき、連続して打突すること」とのこと。
□ボクシングで言えばワン・ツー・パンチなのでしょうか。1発目はガードに阻まれても、体勢の崩れを見越して2発目を当てることができる。そんな感覚なのかな。
[ほ]「屠竜の技」とは、「体得するといちばん強い武道家になれる技」である(×)
■「屠竜の技(とりゅうのわざ)」は、「身につけても実際の役に立たない技術」だそうです。「荘子(そううじ)」という紀元前4世紀〜3世紀ぐらいに成立した本に記されているそうです。
□現代においては竜は単なる想像上の生き物という認識が一般です。でも紀元前の大昔に、「竜を殺す術なんか、会得しても何の意味もないのさ(竜なんか実際にはいないのだから)」と悟っていたのだとしたら、荘子はただ者ではないですね。
□なお、現代においてもドラゴンズ以外のプロ野球11球団にとっては十分に役に立つ技です。今年ドラゴンズがいい成績をあげられなかったのは、みんなが屠竜の技を磨いたからかな。
◆参考*1:書籍「ジュニア版 近代の俳句」初版98頁、森澄雄(すみお)著、井上靖(やすし)/山本健吉(けんきち)監修、ISBN4-484-29009-X、ティビーエス・ブリタニカ
◇辞書「日本国語大辞典」小学館
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ねこのひげは中学生のころ剣道をやっておりましたが、よく小手から胴とか小手から面とかの連続技を練習させられました。
荘子・・・時々、歴史上にその時代ではありえないくらい卓越した人が出てきますね。
ねこのひげ
2014/11/16 10:31
コメントをありがとうございます。

 中学のころ、剣道と柔道のどちらかを選んで授業を受けました。素町人は柔道にしました。剣道は痛そうだからという単純な理由です。受け身ぐらいは習っておこうとも思いました。
 剣道部の子に聞くと、やっぱり痛いことは少なくないとのこと。剣道をやっておられたということは、痣がたえなかったのでしょうか。そのぶん精神力が鍛えられるのかな。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2014/11/16 12:59

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