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zoom RSS 将軍と毒味役とハサミ虫の逸話。主人公は家光なの?

<<   作成日時 : 2014/10/18 10:12   >>

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★歴史★
問題:ある将軍の逸話だそうです。どうしたはずみなのか、将軍の食膳に小さなハサミ虫が紛(まぎ)れ込んでいたらしい。これは一大事です。悪くすれば御膳係とか毒味役は切腹かもしれません。
◇*HP「ハサミムシ - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%8F%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%A0%E3%82%B7&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=GxRBVI3hBKS8mQXGkoCwCA&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=1536&bih=796&dpr=1.25
■毒殺はいくらでもあった時代です。極端な話では、8代将軍吉宗の噂が残されています。吉宗は紀州徳川家の4男です。普通なら部屋住みで養子の口を探すわけですね。ところが父や兄たちを次々と毒殺して藩主になった…とも言われています。さらに格上の尾張家の当主と息子も毒殺した。優先順位が上の人たちをすべて抹殺したので、将軍に就任できた…とも言われています。ホントだとしたらどんな凶器を持っていたのかな。ボツリヌス菌かな。亜砒酸(あひさん)かな。
■それはともかく、とんでもない失態を演じた連中をどう処分するか、まわりの者がおそるおそる聞いたらしい。将軍は「その虫はまだ取りおいてあるか」と尋ねます。「もちろんでございます」。「それを膳の係のものにくわせよ」。
■係のものはすでに死を覚悟していました。どうということなく食べてしまいます。しばらくして将軍は 「食べた者に異常はないか」と聞きます。「ございません」。しばらくして同じやりとりがあります。やりとりが何回かあったのち、将軍は「みよ、その虫には毒などないものよ」といったらしい。結局、それっきり沙汰やみになってしまいます。もちろんその後も処罰はなく、御膳係はもとのまま奉公にはげんだそうです。平戸藩主松浦静山(せいざん)の「甲子夜話(かっしやわ)」という随筆に描かれたお話らしい。
◇*HP「松浦静山 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%8F%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%A0%E3%82%B7&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=GxRBVI3hBKS8mQXGkoCwCA&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=1536&bih=796&dpr=1.25#hl=ja&tbm=isch&q=%E6%9D%BE%E6%B5%A6%E9%9D%99%E5%B1%B1
■御膳係や毒味役は、いわばイエローカード1枚の状態です。その後の仕事は、かなり緊張したでしょうね。2度目のハサミ虫は自分の命とともに家が断絶するかもしれませんから。
■さて、この寛大で合理的な精神の持ち主の将軍は次の誰でしょうか?
[い]3代将軍家光
[ろ]5代将軍綱吉
[は]8代将軍吉宗
[に]11代将軍家斉(いえなり)
[ほ]15代将軍慶喜(よしのぶ、けいき)
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[は]8代将軍吉宗
説明:この逸話がもし事実なら、何人もの人々を毒殺して不利な状況を乗り切ったという話はきっとウソなのでしょう。多くの人を毒で殺していたら、自身の安全にはもっと神経質になるはずですよね。
◇*HP「徳川吉宗 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%8F%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%A0%E3%82%B7&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=GxRBVI3hBKS8mQXGkoCwCA&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=1536&bih=796&dpr=1.25#hl=ja&tbm=isch&q=%E5%BE%B3%E5%B7%9D%E5%90%89%E5%AE%97
■吉宗が手下にハサミ虫を食べさせたのは毒の有無を確認するためではないようです。許す口実が欲しかったらしい。もしそうなら、なかなか機転の利いた処理です。
■吉宗は鷹狩りのとき、農家の庭先で米俵にこしかけて休んでいたそうです。素性を知らない百姓が御年貢としてお納めする米俵に尻をつけるとはとんでもない奴だ激怒し、追い立てられてしまったらしい。吉宗は何も言わずに逃げたそうです。運のいい農業従事者ですね。一刀のもとに切り捨てられてもしかたがないのに。
■吉宗は剛胆でも知られていたらしい。男性の平均身長がいまより10cm以上低かった時代に、1m80cmを越えていたらしい。「六尺豊かな大男」だったようです。
■ある日、吉宗は品川で狩りをしていたらしい。当時の品川は宿場町です。中心部は賑やかでしょうけれど、はずれてしまえば狐や狸が出てきそうなところだったらしい。手負いのイノシシが真っ直ぐに吉宗に向かってきたそうです。普通なら慌てますが、暴れん坊将軍は鉄砲の台尻で一撃して倒してしまったとのこと。よほど腕力があり、かつ自信もあったのでしょうね。
◆参考*1:書籍「日本史こぼれ話 近世・近代 続々編」新書初版31〜32頁、笠原一男/児玉幸多編、ISBN4-634-59320-3、山川出版社
◇*2HP「徳川吉宗 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B3%E5%B7%9D%E5%90%89%E5%AE%97
◇*3書籍「世界人物逸話大事典」初版677〜678頁、朝倉治彦・三浦一郎編、ISBN4-04- 031900-1、角川書店

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
吉宗の母親は、身分の低い家来の娘で、湯殿係をしていて、吉宗の父親徳川光貞の手がついたことになっていますが、実際は農民の娘であったそうですし、吉宗も家老の家で育てられたそうですから、はさみ虫の事も知っていたのかもしれませんね。
農民の事もよく知っていたのでしょう。

松浦静山は、松浦党という海賊の出身ですね。
この人も色々な逸話のある人で、『甲子夜話』は読んだことがありますがなかなか面白かったです。
ねこのひげ
2014/10/19 16:55
コメントをありがとうございます。

 素町人の子供の頃は、ハサミ虫をオモチャにして遊んでいました。
 20世紀半ば過ぎの子供たちですらそうです。17世紀末に幼少期を過ごした吉宗は、おそらくハサミ虫をよく知っていたはずですよね。

 「甲子夜話」を既読とのこと。恐れ入りました。素町人は不勉強で、噂でしか中身を知りません。そんなに面白いのなら読んでみようかな。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2014/10/19 21:26

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