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zoom RSS 不思議な生き物、粘菌はなんの仲間なの?

<<   作成日時 : 2014/09/30 10:08   >>

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画像
★科学★
問題:粘菌はわりと最近まであまり研究されてこなかった生き物だそうです。19世紀なかばにドイツの研究者ド・バリが顕微鏡で粘菌を観察するまでは、ほとんどかえりみられなかったらしい。日本では20世紀前半に南方熊楠(みなかた くまくす)という博物学者が詳しく調べたといわれます。
■グーグルの画像検索で粘菌を調べてみました。
◇*HP「粘菌 - Google 検索」
https://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&ie=UTF-8&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&q=%E7%B2%98%E8%8F%8C&gws_rd=ssl&tbm=isch
色はさまざまですし、形もさまざま。素人であるわれわれには、変な奴としかいいようのない存在ですね。
■そう、不思議な生き物ではあります。われわれの目に触れるときには、森の朽ち木などにとりついているらしい。大人の手の平ぐらいのまとまりになっていることが多いようです。生きた木の樹皮にとりついていることもあります。ネバネバしていたりするらしい。
■動かないのかなと思うと、長い時間のうちには形を変え、動物のように移動します。その速度は時速数cmとたいへんゆっくりしたものです。時期が来ると子実体をつくり、胞子をばらまきます。発芽した胞子は、いろいろな形をとるそうですが、異なる性の個体どうしで合体し、やがて朽ち木の表面などで見られるようになり、また子実体を作るらしい。
■南方熊楠は、粘菌の研究を進めているうちに、自身も生物の研究者だった昭和天皇に話しを聞かせろと言われたらしい。宮城を訪ねて講義をしたそうです。粘菌はキャラメルの箱に入れていったらしい。ふつう、陛下になにか物をお持ちする際には、桐の箱におさめてお渡しするものらしい。キャラメルの箱にネバネバした怪しい生き物を入れていった人物は彼が最初のようです*1。口絵の写真はWikipediaの南方熊楠の項にあった肖像です。
■真正粘菌は、世界で900種、日本では450種が見つかっているらしい。真正粘菌は変形菌とも呼ばれるとのこと。粘菌と呼ばれるのは、他に原生粘菌、細胞性粘菌などがいるそうです。
■最近、DNAの解析技術が向上し、生き物の遺伝情報がどんどん明らかになっているらしい。その結果、系統や分類が少しずつ書きかえられているといわれます。では、ネバネバの怪しい粘菌は、140930現在では、どんな生き物の仲間と思われているのでしょうか? 次の中から選んで下さい。
[い]黴(かび)
[ろ]茸(きのこ)
[は]アメーバ
[に]海綿(かいめん)
[ほ]大腸菌
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[は]アメーバ
説明:アメーバというのは、「原形質を流動させて這(は)って動く生物」だそうです。朽ち木の上でごくゆっくりと移動しているのは、体内の原形質を流動させているのかな。
■なお、原形質は細胞内のドロドロというかゼリー状のものを指すらしい。水が85%、蛋白質が10%、脂質が2%、無機物が1.5%、核酸が1.1%。成分表を眺めると無糖で健康的なのかも。
■粘菌は植物ではありません。少し動物寄りらしい。赤痢のアメーバなどとともに独自の進化を遂げたグループだそうです。その後、キノコやカビなどの菌類とか動物が生まれたらしい。
■「粘菌は広義のアメーバ類の仲間」だそうですが、「ほかの多くのアメーバ類が水中でしか生活できないのに対し、粘菌は地表で生活するのだ。さらには胞子となり、風に乗って空中を舞う。粘菌は、地をおおい空を飛ぶよう、最も進化したアメーバといえるだろう」*2。なんだか、粘菌を賛美している文章に見えますね。
■粘菌は、ひょっとしたら最新のハイテクにも応用されるかもしれません。日本では粘菌コンピュータの研究を進めている人たちがいるそうです*3。「ある種の粘菌には『餌を求め、餌と餌の最短距離をつなぐ形に変形する』、『光を嫌い、光を当てることで任意の形に変形できる』性質があることを利用し、光や餌を『入力』、粘菌の形を『出力』とみなしてコンピュータとして利用する」というものです。北海道大学や東京工業大学など、や国立の大学でそんなことを研究しているらしい。素人にはさっぱりわからない研究ですけれど。
■嘘かホントか、すでに2008年(平成20年)と2010年(平成22年)の2度にわたり、イグノーベル賞を受賞しているとか。たしかに珍奇な研究ではありますが、いずれ役に立つ時が来るのかもしれません。頑張って成果をあげ、「イグ」の取れたほうのノーベル賞も受賞してほしいですね。
◆参考*1:HP「大正年間の流行語。「惚れ菌」とはどんな意味なの? 町人思案橋・クイズ集/ウェブリブログ」
http://blog.q-q.jp/200904/article_39.html
◇*2雑誌「変幻自在の不思議な生物 粘菌」Newton (ニュートン) 2013年1 月号84〜93頁、担当編集者疋田朗子、ニュートンプレス
◇*3HP「粘菌コンピュータ - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%98%E8%8F%8C%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
粘菌が餌を求めて動くのをほっておくと、東京都の交通網とそっくりになったというのをテレビ番組で見たことがありますが、餌を求めて効率よく動くと東京都の交通網と同じになるというのが面白かったですね。
このあたりから年金コンピューターというのが考えられたのかな?
しかし、人間の考えるコンピューターは効率悪くなるばかりで、Windows8の後はWindows10にしてタッチパネルはやめるようですね。
ねこのひげ
2014/10/05 06:59
コメントをありがとうございます。

 粘菌の動きは緩慢です。電子計算機のような高速な機械にはなじまないのでは…と勝手に思っていました。
 ところが、つい最近の科学番組では、30都市をめぐる「巡回セールスマン問題」を最新型の超高速計算機で解こうとしても、1000万年かかると言っていました。
 正確な答が得られるなら、粘菌の移動速度でも十分に実用になるのかもしれませんね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2014/10/05 11:42

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