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zoom RSS ちょっとした発想の転換。毒を薬にできるかもしれないのはどんな毒蛇の毒?

<<   作成日時 : 2014/09/02 10:01   >>

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★科学★
問題:薬と毒は紙一重と言われます。たいていの薬は過剰摂取すれば多かれ少なかれ毒として働いてしまうでしょう。
■ある薬は1週間に1〜2日だけ、決められた量を服用するように指定されているそうです。ところが、ある入院患者は、医師の指示が誤っていたために3日連続でその薬を飲んだらしい。薬は毒として働き、当人や遺族にとってたいへん気の毒な結果になってしまったらしい。彼だけでなく、100人を超える人々がこの薬のために亡くなった…とする記事もあります*8。適量の服用では有効でたいへん意味のある薬のようですが、誤れば命を落とすこともあるらしい。
■逆に適切な量の毒は、ヒトにとって命を救う手段になる場合もあるらしい。たとえば、ナス科の植物、ベラドンナやチョウセンアサガオに含まれるアルカロイド(植物性塩基)であるアトロピンは、テレビドラマ「相棒(シーズン2第1話「ロンドンからの帰還 ベラドンナの赤い罠」)」でも毒殺の武器に使われたそうです*3。でも、適切に使えば、「有機リン剤中毒等の治療にも用いられる」とのこと。地下鉄サリン事件での治療にも用いられたそうです*2。
■自然の毒でいちばん強力だといわれるボツリヌス菌の毒素は、眼瞼痙攣(がんけんけいれん)、片側顔面痙攣、痙性斜頸(けいせいしゃけい)などの治療に用いられているそうです。ボトックスと呼ばれて美容整形にも使われていると聞きますね*4。皺(しわ)取りの効果があるそうですけど。ちなみにボツリヌス菌の毒素1gがあると、約5500万人の成人を死に至らしめる可能性があるそうです。そんな物質を顔に注射するのかな。素人にはちょっと恐いですね。
■最近では、毒蛇の持つ毒からきわめて強力な鎮痛作用を持つ成分を抽出することが研究されているそうです。では、その毒蛇というのは、次のどの蛇でしょうか? (毒が役に立つ蛇はいないかもしれませんし、複数かもしれません)
[い]ウミヘビ
[ろ]キングコブラ
[は]マムシ
[に]ハブ
[ほ]ブラックマンバ
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[ほ]ブラックマンバ
説明:参考資料*5*6によれば、この毒蛇はブラックマンバと呼ばれる蛇らしい。コブラ科マンバ属に分類されるそうです。アフリカのサバンナに棲み、大型の個体は4.5mにも達することがあるらしい。最大長5.7mになるというキングコブラが世界最大の毒蛇だそうですが、ブラックマンバは世界第2位のサイズを誇っているらしい*7。こんなにでかいと、毒殺される前に絞殺されちゃいそうですけど。
◇*HP「ブラックマンバ - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%90&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=tXAEVIztN5bd8AW1xoJ4&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=1324&bih=688
■ブラックマンバの毒を研究していたのは、フランス国立科学研究センターのディオチョット博士らだそうです。ブラックマンバの毒に含まれるペプチドの分析を行なったらしい。ペプチドというのは、「アミノ酸が複数つらなった分子」だそうです。
■博士らは、「マンバルジン」と呼ばれるペプチドを発見したらしい。この物質は、刺激に対する神経細胞の反応を抑制することで、痛みを和らげるそうです。マウスでの実験では、モルヒネと同じぐらい強力な鎮痛作用があったとのこと。モルヒネには副作用として吐き気や呼吸抑制、さらには依存性といった危険があります。マンバルジンではこれらのリスクが低いらしい。
■マンバルジンの発見が、新しく強力な鎮痛剤の製品につながるかどうかは、まだわからないようです。可能性は十分にあるらしい。
■なお、蛇の毒には、2種類あり、1つはブラックマンバやコブラのような神経系に作用する毒だそうです。麻痺や痺れが起き、横隔膜の機能不全などから呼吸や心臓が停止して死んでしまうらしい。Wikipediaのクレオパトラの項によれば、彼女の乳房に噛みついたのはコブラだそうです*9。息が出来なくなって死んじゃったのかな。
■もう1つは出血毒と呼ばれる種類もあるそうです。傷口からの出血が止まらず、傷口は糜爛(びらん、ただれ)するとのこと。クサリヘビと呼ばれる毒蛇などが出血毒の代表らしい。
■出血毒から、血栓防止薬を作ろうとする試みも行なわれているそうです*1。上手く行けば、心臓や脳に血の塊が詰まるような事故が防げるのかな。こちらにも期待したいですね。
◆参考*1:HP「毒 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%92
◇*2HP「アトロピン - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%94%E3%83%B3
◇*3HP「相棒|ストーリー」
http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_02/contents/story/0001/
◇*4HP「ボツリヌストキシン - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%84%E3%83%AA%E3%83%8C%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%B3
◇*5雑誌「ヘビの毒の意外な効用」Newton (ニュートン) 2013年1月号7頁、ニュートンプレス
◇*6HP「【科学】ブラックマンバの毒から鎮痛剤「マンバルジン」 効果はモルヒネ並み:コモンシンク」
http://commonthink.blog.fc2.com/blog-entry-212.html
◇*7HP「コブラ科 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%96%E3%83%A9%E7%A7%91
◇*8HP「穂坂クリニック−リウマチ最新治療−メトトレキサートその3」
http://hosaka-clinic.com/tx/mtx03.htm
◇*9HP「クレオパトラ7世 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%91%E3%83%88%E3%83%A97%E4%B8%96

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
チョウセンアサガオは、花岡青洲が麻酔薬として使用したことでも有名ですが、最近あちこち野生化して咲いているのが見られるようで、毒があるのを知らない人が多いようですね。

エボラ出血熱に効くような毒が見つからないものでありましょうかね?
ねこのひげ
2014/09/05 17:54
コメントをありがとうございます。

 エボラ出血熱に効く毒も、探せば見つかるのかな。もし何十万人も犠牲者が出るような事態に陥ったら、ありとあらゆる薬品・毒物を試してみるべきかも。
(^^;)
 
ねこのひげ様<素町人
2014/09/05 21:54

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