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zoom RSS 日本橋界隈では知られた美女、白子屋お熊の犯罪とは?

<<   作成日時 : 2014/09/24 12:44   >>

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★歴史★
問題:白子屋お熊は、日本橋にある白子屋という商店の長女だそうです。元禄(げんろく)16年(1703年)生まれ。悪事が露見して処刑されたのが享保(きょうほう)12年2月25日(1727年4月16日)だそうです。満23〜24歳で刑場の露と消えたらしい。
■評判の美人だったようです。ただし、10代で結婚する女性が多かった時代ではありますが、お熊さんはなぜか20歳を越えても結婚しませんでした。満22歳か23歳ごろにようやく結婚したようです。江戸時代の洒落言葉では、「材木屋でキが多い」というのがありますけど、関係はあるのでしょうか。
■では、白子屋お熊さんの犯罪とは次のどれなのでしょうか?
[い]亭主と組んで美人局(つつもたせ)を重ねた
[ろ]水茶屋に勤めており、色香に気を取られているすきに客の荷物を置き引きさせた
[は]宿屋の女房なので、しばしば客を殺し、金品を奪った
[に]薬屋の女房だった。知り合いに乞われて毒薬を販売し、毒殺事件の共犯者とされた
[ほ]手代と不義密通し、亭主を殺そうとした
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[ほ]手代と不義密通し、亭主を殺そうとした
説明:白子屋は、日本橋材木町2丁目の材木問屋だったようです。お熊は材木町小町と呼ばれたのかもしれません。ちなみに、材木町と呼ばれる日本橋の町は、「新材木町」なら現在の日本橋堀留町、「本材木町」なら現在の日本橋だそうです*3。いずれにせよ中央区です。当時から商業地区であり、人口の多い地域だったのかな。
◇*HP「Google マップ」(堀留町と日本橋、大伝馬町)
https://www.google.co.jp/maps/dir/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E5%8C%BA%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%A9%8B%E5%A4%A7%E4%BC%9D%E9%A6%AC%E7%94%BA/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E5%8C%BA%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%A9%8B%E5%A0%80%E7%95%99%E7%94%BA/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E5%8C%BA%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%A9%8B/@35.6849971,139.7715869,16z/data=!3m1!4b1!4m20!4m19!1m5!1m1!1s0x601889531786c86b:0x70976832c059fe27!2m2!1d139.7786299!2d35.6896207!1m5!1m1!1s0x60188953c9e9e6a5:0x9f1d74
■お熊の婚期が遅れたのは、手代の忠八と出来ていたからかもしれません。16歳ごろからネンゴロな仲だったようです。忠八は30代の妻子持ちとのこと。忠犬ハチ公は身持ちがよかったようですが、こちらの忠八君は下半身にだらしがない人物だったらしい。
■一般論でいえば、商家に勤めるものが主人の娘と不義密通となれば、露見した途端にクビですよね。なぜクビにならなかったのか、不思議です。ひょっとしたら主人の秘密を握っていた。実は若い頃に人を殺していたとか…いけませんね。妄想が出てしまいました。
■白子屋は大きな問屋ではありましたが、資金繰りが苦しかったようです。200両の借金が重かったらしい。親しかった加賀屋長兵衛という人物に相談したところ、それなら娘さんに持参金つきの婿をもらったらどうかと提案されたようです。
■お熊の父親はそれはいい案だと納得します。伊勢松坂の資産家の息子で、大伝馬町の地主に奉公に来ている又四郎という男をお熊の婿に迎えたらしい。又四郎は300両もの貯金があり、地主からも200両の祝い金が出たそうです。白子屋は借金を清算できました。資金繰りにも余裕が出来たのかな。ちなみに大伝馬町は、「堀留町と日本橋、大伝馬町」の地図でいちばん北にある附近です。
■ところがお熊と忠八の仲は続いていたそうです。又四郎が邪魔です。でも離婚となれば、500両を返済しなければなりません。病死になれば邪魔者がいなくなる。とんでもないことを考えたご両人ですが、よくわからないことに、母親のお常もこの話に1枚加わったそうです。白子屋さんはどうなっているのかな。母親のお常もときどき忠八と…いけません。妄想癖が再発しました。
■まずは毒薬を入手したらしい。鼠取り用の砒素なのでしょうか。又四郎に飲ませたようですが、体調を崩した程度であり、死んではくれませんでした。
■第2弾は下女を抱き込んで実行されます。10両やるからと餌をちらつかせ、きくという下女に就寝中の又四郎を襲わせたらしい*1。剃刀(かみそり)で頸動脈を切断する予定だったようですが、気づかれ、頭に怪我は負ったものの、なんとかきくを取り押さえ、助けを呼びます。幸いなことに大事には至りませんでした。なお、きくは脅されて実行犯にさせられたというお話もあるようです*2。
■白子屋側は又四郎の実家に示談をもちかけたらしい。又四郎の実家側は又四郎・お熊夫婦の不仲が噂になっており、きくには動機が見当たらないところから、白子屋に疑念を抱いたらしい。町奉行に事件の捜査を願い出たそうです。
■このとき、事件を担当したのが大岡越前守忠相(ただすけ)だそうです。まずきくを取り調べたところ、あっさり自白してしまいました。で、お常・お熊を問い詰めたらしい。こちらも事件の全容、又四郎の殺害計画をしゃべっちゃったらしい。
■結局、次のような判決が言い渡されたそうです。まず白木屋庄三郎、つまりお熊の父親は事件とは直接の関係はないものの、監督不行届で江戸所払い。未遂ではあるものの実行犯のきくは死罪。手代忠八は密通の罪で引き回しの上獄門。共犯者である母親お常は遠島。そしてお熊は密通と殺人未遂で引き回しの上獄門だそうです。
■引き回しの際には、評判の美人を見ようと野次馬が多く集まったらしい。お熊は白無垢の着物に黄八丈というたいへん高価な服装に水晶の珠数をつけて裸馬に揺られたそうです。これがまた評判になったようです。
■「近世江都著聞集(きんせいこうとちょもんじゅう)」、「享保通鑑(きょうほうつがん)」、「兎園小説余録(とえんしょうせつよろく)」、「江戸真砂六十帖広本(えどまさごろくじゅうじょうこうほん)」、「武江年表(ぶこうねんぴょう)」など、多くの書籍で取り上げられた事件だそうです。もちろん芸能界にも大きな影響をあたえたらしい。河竹黙阿弥(もくあみ)作の歌舞伎「梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)」などでお熊さんが描かれているそうです。
◆参考*1:書籍「江戸のアンダーワールド」初版91頁、太陽編集部編、ISBN4-582-63387-0、平凡社
◇*2HP「白子屋お熊 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E5%AD%90%E5%B1%8B%E3%81%8A%E7%86%8A
◇*3HP「日本橋区 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%A9%8B%E5%8C%BA

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コメント(2件)

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今だったら、借金など殺さなくても芸能界に入って荒稼ぎすればあっという間に返せたでしょうね。
ねこのひげ
2014/09/27 19:39
コメントをありがとうございます。

 週刊ポスト調べの宣伝広告報酬番付2014年版では、10位に並んでいる天海祐希、綾瀬はるか、井上真央、黒木瞳という女優さんたちは、1本あたり6000〜7000万円じゃないかと推定されているそうです。
 白木屋の娘さんも、うまくすれば200両(2000万円?)ぐらいあっという間に返せそうですね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2014/09/27 21:21

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