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zoom RSS 末尾に「塩」のつく言葉。「切り目に塩」ってどんな意味なの?

<<   作成日時 : 2014/08/28 11:10   >>

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★日本語★
問題:塩は塩化ナトリウムを主成分とした物質です。人類にとって欠くべからざる栄養素の1つと言われます。摂取が多過ぎると高血圧や胃潰瘍の原因になるとも言われます。少な過ぎると食欲が減退したり、精神が不安定になったりするらしい。まぁ、普通の食生活をしていれば、さほど問題はないようですが。
■本日は、末尾に塩のつく言葉を集めて意味を考えてみました。まずは見出しの問題の答えですが、「身にしみてこたえること」だそうです。「ご意見は切り目に塩のしむようにこたえます」なんて使うのでしょうか。切り目は傷口を指すようです。金や縁の「切れ目」とは違うようです。
■「青菜に塩」というのもありますね。「人が元気なくしょげる様子」だそうです。ちょっと似ているのでは、「蛭(ひる)に塩」というのもあります。こちらは、「恐ろしいものや苦手のものに出あって恐れ入り縮み上がるさまのたとえ」だそうです。縮み上がるのは蛭君であり、恐ろしく苦手なのは塩らしい。もちろん「蛞蝓(なめくじ)に塩」もあります。「蛭に塩」とおなじ意味です。
■では問題です。末尾に「塩」がつく言葉の説明が下に並んでいます。正しい記述はどれでしょうか? (正しい説明は無いかもしれませんし、複数かもしれません)
[い]地の塩とは、キリスト教の言葉で、一般大衆を表している
[ろ]手塩とは、漬け物を漬けるとき、手に塩をたっぷり振って野菜を揉むことである
[は]一塩とは、ほかの場合よりも一段と程度が増すことを意味する
[に]無塩(ぶえん)とは、精進料理の一種で、調味料を最小限に抑えたものである
[ほ]盛り塩とは、飲食店・寄席(よせ)などの客商売で、縁起を祝って入り口に塩を盛ることである
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[ほ]が正しい
説明:[い]地の塩とは、キリスト教の言葉で、一般大衆を表している(×)
■「大辞泉」によれば、「神を信じる者は、腐敗を防ぐ塩のように、社会・人心の純化の模範であれとの意」だそうです。模範や手本のたとえに使われるらしい。我が国の塩はほとんど海辺で作られてきました。岩塩はほとんど産出しないらしい。そのためなのか、地の塩といわれてもピンと来ませんね。町人が連想する岩塩は、ちょっと気取った料理店で見かける桃色や水色のついた代物です。
[ろ]手塩とは、漬け物を漬けるとき、手に塩をたっぷり振って野菜を揉むことである(×)
■手塩は、「昔、食膳に添え、適宜に用いた塩」だそうです。もちろん味付けの目的があります。自分で塩加減を調節してくれというわけですね。もうひとつ、「食膳の不浄を払うため」という呪術上の狙いもあったらしい。いずれにせよ、「小皿に盛って添えた」そうです。
□いわゆる「手塩にかける」は、自分で塩加減を調節することに由来するそうです。調理人まかせではなく、自ら味を調整するところから、「手ずから世話をする」という意味になったらしい。
[は]一塩とは、ほかの場合よりも一段と程度が増すことを意味する(×)
■一塩は、「魚や野菜に軽く塩を振ること」だそうです。「一塩の鮭」などと使われるらしい。料理の用語ですね。
□「手塩にかけた愛弟子の優勝に喜びもひとしおである」などと使われる場合のひとしおは、「一入」と表記するらしい。こちらは、染色業界の用語だそうです。「染め物を染め汁の中に1回つけること」らしい。染め汁につければ、より色が濃くなるのでしょうね。程度が増すことのたとえに使われるようになったそうです。
[に]無塩(ぶえん)とは、精進料理の一種で、調味料を最小限に抑えたものである(×)
■無塩は、「塩けのないこと。塩を用いないこと」だそうです。そこから、「生(なま)であること。新鮮であること」という意味も生まれたらしい。鮮魚や生魚は無塩なわけですね。さらに転じて、「人ずれのしていないこと」という意味があるとのこと。初心(うぶ)な人のことを無塩と呼んだらしい。
□「大辞林」や「大辞泉」によれば、いわゆる「容貌の不自由な女性」も無塩と呼ばれたそうです。「中国、斉の宣王の夫人が醜く、出身地の地名から無塩女と呼ばれた」ことに由来しているとのこと。
[ほ]盛り塩とは、水商売・飲食店・寄席(よせ)などの客商売で、縁起を祝って入り口に塩を盛ることである(○)
■盛り塩は、飲み屋街を歩くとそこここに見られます。中国に由来するという説と日本に由来するという説があるらしい。中国説では、晋代の武帝という皇帝が後宮にいる女性を訪ねるのに羊に引かせた車で行き、羊が足を止めた女の部屋に入ったという逸話に由来するらしい。賢い女が羊の好物である竹の葉西尾水をかけて門前に置き、武帝の寵愛を独占したというお話があります。もうひとつ似たような中国説があり、主人公が秦の始皇帝であり、羊ではなく牛車だという点だけが異なるらしい。主人公が隋の煬帝(ようだい)の話も聞いたことがあります。
□日本説では、神事から来ているという見方もあるらしい。神道では神棚に盛り塩を供えるそうです。どれが正しいのかはわかりません。
□「盛り塩が 膝を崩して 夜が更ける」。これは落語家の露の五郎兵衛(つゆのごろべえ)の川柳だそうです。友人だった桂米朝が落語の枕で紹介していました。作者は夜更けに飲み屋街をよく歩いているのでしょうね。粋な表現です。
◆参考*1: HP「盛り塩 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%9B%E3%82%8A%E5%A1%A9
◇辞書「日本国語大辞典」小学館
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ねこのひげも岩塩を使っていたことがありますが、海からとれた塩より辛い気がします。
現在は伯方の塩などを使っております。
まろやかというか辛さが穏やかな気がします。
ねこのひげ
2014/08/31 08:32
コメントをありがとうございます。

 素町人は、高血圧予防のためにナトリウム塩が半分、残り半分はカリウム塩とかいう製品を使っています。
 気のせいかちょっと苦みがあるような。使っているうちに慣れましたけれど。普通の純粋な塩を使うと、カリウム入りよりも塩辛さがより強く感じられます。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2014/08/31 20:33

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