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zoom RSS 人間ドックという言葉の誕生。誰の言葉に由来するの?

<<   作成日時 : 2014/07/10 07:34   >>

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★日本語★
問題: 40歳を過ぎると我が自治体では無料健康診断のお勧めが舞い込みます。若い人は知らないでしょうけれど、少なからぬ他の自治体でも、似たようなサービスが行なわれていると聞きます。だいたいは血液検査をされたり、レントゲンを撮られたりします。つまりは簡単な人間ドックをやってくれるんですね。
■町人も何回か参加したことがあります。有料の人間ドックも行きました。いつもだいたい同じ結果です。少し太り目、少し高脂血、少し高血糖。少し高血圧。病気らしい病気は見つからないけれど、生活習慣には気をつけるようにと軽くお叱りを受けて帰ってきます。
■報道によれば、つい最近、人間ドックの基準値の改訂が検討されているらしい。その数値を聞いて嬉しくなりました。新しい基準に従えば、町人はほとんど健康体です。BMI(体格指数)も中性脂肪もコレステロールも血圧も正常範囲内に収まってしまいました。人間ドック学会に幸いあれ。血糖値はあいからず正常値の上限を越えるときもありますけど。
■本日は、新基準案について議論の喧(かまびす)しい「人間ドック」についてのクイズです。この言葉は誰が発明したのでしょうか? 次の中から選んで下さい。(正しい発明者はいないかもしれませんし、複数かもしれません)
[い]明治の軍人
[ろ]大正期の文人
[は]昭和前期の政治家
[に]戦時中の役人
[ほ]戦後の新聞記者
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[い]と[は]、[ほ]の説がある
説明:短期入院をともなうような人間ドックは、昭和29年(1954年)7月12日に国立東京第一病院という病院で初めて行なわれたらしい。日帰りのものはその前年に行なわれているそうです。なお、明後日7月12日は、人間ドック記念日とされているらしい*2。
■検査のために入院したりすることは、明治時代からあったようです。参考資料*2によれば、大山巌(いわお)元帥は、「人間も船と同じで時々ドックに入って検査しないといかん」と言っていたらしい。作家の山田風太郎(ふうたろう)は、この言葉を「人間臨終図巻」という著作の中で紹介し、「人間ドックという言葉の由来は大山かもしれない」と書いているそうです。これに従えば[い]が正解です。
■ちなみに大山巌は、西郷隆盛の従兄弟であり、戊辰戦争、西南戦争、日清戦争、日露戦争とすべてに勝利した歴戦の強者(つわもの)です。とくに日露戦争においては海の東郷(平八郎)、陸の大山と並び称された人です。戊辰戦争の会津鶴ヶ城攻めでは、銃弾が足を貫通しているそうです。このとき、綾瀬はるか嬢が演じた八重も鶴ヶ城にいて銃撃戦に参加しており、彼女に狙撃されたという説もある…とWikipediaの大山巌の項には記されています*3。
◇*HP「大山巌 - Google 検索」
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E5%B7%8C&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=-ku5U9PUE9P88QXiiYGABA&sqi=2&ved=0CAYQ_AUoAQ&biw=1920&bih=1025#imgdii=_
■「健康診断」というそのものズバリの題名の本には、語源について次のように記されています。「昭和13年(1938年)に立憲民政党幹部であった桜内幸雄(ゆきお)、俵孫一(まごいち)の両氏が東京大学付属病院内科に検査目的で入院した時に、「まるで船が航海の後にドックに入って検査を受けるようだ」といったことが始まりといわれる」*4。これに従うと、[は]が正解です。
■Wikipediaの人間ドックの項には、「初めは『短期入院精密身体検査』と堅苦しく称されていた人間ドックだが、この検査について報道した読売新聞の記事において『人間ドック』という巧みなネーミングがされたことから、やがてこの呼び方が定着した模様である」という記述もありました*2。これに従えば、[ほ]が正解ということになるのかな。
■まぁ、この種の言葉の発明は特許として申請したり登録されたりするわけではありませんので、どれが正解かはよくわかりません。どれでもお好きなものを選んで頂ければ結構です。
■なお、人間ドックを人間ドッグと濁って書いたり言ったりするのはやめたほうがよさそうです。人面犬と間違われる可能性があります。船を修理する作業場はdockだそうです。dogではないようです。
◆参考*1:HP「健康診断に新基準を提言、正常値「緩めるべき」と専門家委員会」
http://www.huffingtonpost.jp/2014/04/05/complete-medical-checkup_n_5095935.html
◇*2HP「人間ドック - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%AF
◇*3HP「大山巌 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E5%B7%8C
◇*4書籍「健康診断」初版28頁、蒲原良篤(よしあつ)著、ISBN4-8163-3479-3、ナツメ社

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コメント(2件)

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明治時代からとは、随分と以前からあったんですね。
けっこう健康に気を使っていたのかな?
ねこのひげ
2014/07/13 07:04
コメントをありがとうございます。

 明治維新からは、西洋風の健康管理も入ってきたのでしょうか。
 それまでは「接して漏らさず」の貝原益軒先生だったりして。様相は一変したのかもしれませんね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2014/07/13 09:24

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