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zoom RSS 雨に咲く花、アジサイの謎。白いアジサイは何色に変わるの?

<<   作成日時 : 2014/06/10 11:55   >>

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★科学★
問題:アジサイは日本原産の花だそうです。昔から愛されてきたようです。漢字では紫陽花と表記します。「万葉集」にも橘諸兄(たちばなのもろえ)という貴族の作品などが掲載されているとのこと。
「紫陽花の 八重咲く如く やつ代にを いませわが背子(せこ) 見つつ思はむ(しのはむ)」。意味としては、「あじさいの花が八重に咲くように、いついつまでも栄えてください。あなた様を見仰ぎつつお慕いいたします」というものらしい*5。なんだか、上司にゴマをすっているような雰囲気がありますけど。誤解かな。
■「味狭藍」とか「安治佐為」、「阿豆佐為」などの万葉仮名風の表記もあるらしい*1。「藍色が集まったもの」を意味する「集真藍」がおおもとにあったのではないかとも言われています。でも定説はないらしく、多くの人がさまざまな意見を発表しているようです*1。江戸時代の医師貝原益軒(えきけん)は、「厚咲き」がなまったのかもと主張しているらしい。
■ご承知かと思いますが、アジサイは土壌の性質によって色を変えることがあるそうです。鉢植えの時は青色だったのに、庭に植え替えたら薄い桃色になった。そんな事例は珍しくないようです。「七変化」とか「八仙花(はっせんか?)」といった別称も、花の色が変わるところからつけられたらしい。
■では、元々は白かったアジサイを植え替えたとき、絶対にならない色は次のどれでしょうか? なお、それぞれの色のアジサイは実際に存在するようです。参考資料*3では写真付きで紹介されていました。(絶対にならない色のアジサイは選択肢には無いかもしれませんし、複数かもしれません)
[い]濃い藍色
[ろ]青色
[は]桃色
[に]黄色
[ほ]紅色
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[い]〜[ほ]、すべての色にならない
説明:ちょっとした意地悪でして、失礼しました。
■参考資料*3によれば、白のアジサイというのは、遺伝的に色素を持っていないそうです。そのため、「色が変化することはない」とのこと。そういうものなのかな。
■色のついたアジサイも、1種類の色素しか持っていないそうです。アントシアニンと呼ばれるやつの仲間らしい。アントシアニンは、ブルーベリーなどにも多く含まれる体に良さそうな色素です。アジサイが保持しているのは、「デルフィニジン-3-グルコシド」と呼ばれる物質らしい。萼(がく)の色素細胞にあるようです。
■萼といっても、アジサイの花びらに見える部分は萼だそうです。口絵の写真でいえば、紫色に見える花ですね。装飾花と呼ばれます。種ができたりはしないようです。美しい色や形で虫をおびき寄せ、両性花とよばれる小さな花の集まりで受粉させるそうです。写真でいえば、装飾花に取り囲まれた真ん中の部分です。両性花は美しさという点ではあまりパッとしません。品種改良で装飾花だけにしちゃったアジサイもあるらしい。種ができないので、挿し木などで増やすそうです。
■アジサイの装飾花の色が変わるのは、土が酸性かアルカリ性かで決まるようです。ちょっと前までは、アジサイの色素細胞の中の酸性度により、花の色が変わると推測されていたようです。というのも、アントシアニンが溶けた水を酸性にすると赤くなり、アルカリ性にする青くなるといった実験結果があったからとのこと*3。
■ところが、アジサイの色素細胞をいろいろ調べてみたところ、どんな色の場合も酸性になっていることがわかったそうです。最近になってわかったのは、アルミニウムイオンが花の色の決定に大きな影響を与えていることだそうです。
■土壌が酸性だと、アジサイがアルミニウムイオンを吸収しやすいらしい。青くなるそうです。アルカリ性の土壌ではアルミニウムイオンを吸収しにくく、赤くなるとのこと。「アントシアニンの水溶液」の場合とは色が逆になるようです。
■園芸店では硫酸アルミニウムという薬品を売っているようです。これを使うと、素人でもより青いアジサイを作れるらしい。ただし、アジサイの色は、日照時間なども影響し、一筋縄ではいかないそうです。それに硫酸アルミニウムはほかの植物の毒となることもあるようです。ご注意あれ。
■なお、参考資料*2によれば、アジサイの葉っぱなどには、毒が含まれているそうです。「日本では2008年6月に、料理の飾りに使われたアジサイの葉を摂食した客が中毒する事故が発生し、嘔吐・めまい・顔面紅潮の症状を示した」とのこと。当時の新聞によれば、どんな毒なのかは特定できていないらしい。たしかにアジサイの葉の色は鮮やかな緑であり、形も正統派の堂々たる姿ではあります。飾りとしては使えます。でも、口には入れないほうが無難かな。目で味わうぐらいにしておきましょう。
◆参考*1:HP「アジサイ - Wikipedia」(口絵の写真も拝借しました)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%B5%E3%82%A4#.E6.AF.92.E6.80.A7
◇*2HP「アジサイ属 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%B5%E3%82%A4%E5%B1%9E#.E6.AF.92.E6.80.A7
◇*3雑誌「七変化するアジサイ」Newton (ニュートン) 2014年 7月号112〜123頁、ニュートンプレス
◇*4HP「暴走族の「夜露死苦!」は日本語の伝統を守った表記なの? 町人思案橋・クイズ集/ウェブリブログ」
http://blog.q-q.jp/201009/article_14.html
◇*5HP「古典に見るあじさい」
http://www.nrtk.jp/news/ajisai/a06.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
けっこう複雑だったんですね。
ねこのひげは、酸性かアルカリかによるものだと思っておりました。
亡くなったオフクロがピンクのアジサイが観たいというので、せっせと石灰を撒いたりしましたが、青いアジサイが白くなっただけでした。('◇')ゞ
ねこのひげ
2014/06/15 05:17
コメントをありがとうございます。

 参考にした科学雑誌にも、アジサイの色の制御はたいへん難しいということが記されていました。
 特定の色のアジサイが必要な場合には、その色のアジサイが咲いているお庭の持ち主に、お願いして花を譲ってもらうのがいちばんなのかもしれませんね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2014/06/15 12:41

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