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zoom RSS ゴダールの名作映画「軽べつ」。ほんとはどう書くの?

<<   作成日時 : 2014/06/23 07:58   >>

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★日本語★
問題:たまに行なう「交ぜ書き表記」駆除運動に協賛するクイズです。交ぜ書き表記は、常用漢字表にない字が熟語に含まれている場合に起こるそうです。その字だけひらがなで表記するわけですね。現行憲法を偏愛する人々と同様で、常用漢字表を異常な熱意で信奉する人がいるらしい。おもに新聞雑誌テレビ等の仕事をする連中です。
■連中もホントは常用漢字表を神聖視などしていないようです。実際の理由は、振り仮名をつけるのが面倒臭いという理由だともいわれます。ルビを振るには手間も費用もかかる。そのぐらいなら日本語の伝統を破壊したほうがマシだ。そう思っているというのがもっぱらの噂です。
■交ぜ書き表記は、日本語の伝統を破壊するだけでなく、検索の手間を増やします。日本語による情報交換の効率を低下させます。自分勝手な都合でそんな悪事を働いてはいけません。
■見出しの問題は「軽蔑」と書きます。「蔑」という漢字は、平成22年11月30日の内閣告示で常用漢字表に加えられた196字の1字だそうです。「ベツ、さげすむ」というという音読み・訓読みがあります。「軽蔑」の他には「蔑視」などの熟語があります。漢和辞書「字通」によれば、「あらわす、ないがしろにする、ない」という字訓もあるらしい。
■そもそもはなかなか物語のある漢字だそうです。眼に呪飾(ジュショク?)を加えた様子を表しているとのこと。「呪飾」の意味は調べてもわかりませんでした。呪力を強化する目的でなんらかの化粧を目の近辺に施すことなのかな。
■昔の中国では戦争のときに呪飾済の巫女たちが敵陣を睨んで「負けろ、死ね、滅びてしまえ」とまじないをかけていたらしい。そんな女性が3000人もいた戦いがあったと漢和辞書「字通」には記されています。まぁ、中国のことですからかなりの誇張はあるでしょうけれど。
■戦後、勝者は敗者の巫女たちを捕らえて殺したそうです。そのことを「蔑」といい、で、「ない」という読みもこのあたりからうまれたらしい。
■ゴダールの「軽蔑」は、思春期に観ましたけれど理解できませんでした。わかるなぁと感心している奴がいて、意味不明と主張する者たちをしきりに「まだ子供だね」と軽蔑していましたね。
■では、問題です。次ぎの交ぜ書き表記を正しい漢字表記に直してください。
[い]きゅう覚
[ろ]啓もう
[は]教べん
[に]苦もん
[ほ]きゅう舎
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)



























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]きゅう覚は嗅覚と書く
■「嗅」という漢字は、平成22年(2010年)に新しく常用漢字表に掲載されました。「キュウ、かぐ」という字音・字訓があります。
□嗅ぎ煙草という言葉がありますね。Wikipediaによれば、「タバコの粉末を鼻孔などの粘膜などから摂取する」とのこと。嗅ぎ煙草を楽しむ行為はスナッフ(snuff)と呼ばれるそうです。Wikipediaには要出典という注意が付されていましたが、ムーミンの知り合いのスナフキンの名前の由来だと記されていました。
□嗅覚は臭いに関する感覚です。焦げ臭いとかきな臭いとか抹香臭い、ケチ臭いとか照れ臭いその他たくさんの表現があります。最後の2つは少し違うかな。口偏のない臭覚(シュウカク)という言葉もあって、嗅覚とまったくおなじ意味らしい。そういえば英語でもスナッフ(snuff)もあればスニッフ(sniff、くんくん嗅ぐ)もあり、似た意味のようです。
[ろ]啓もうは啓蒙と書く
■「啓蒙」は、「人々に正しい知識を与え、合理的な考え方をするように教え導くこと」だそうです。
□「蒙」という漢字は常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば「モウ、ボウ、おおう、こうむる、おかす、くらい、おろか」という字音・字訓があります。「啓」には「ひらく」という意味がありますので、「暗い愚かな人々を聡明な人々にする」という意味になるらしい。
□国の名前で「蒙古」というのがあります。横綱白鵬や日馬富士(はるまふじ)、鶴竜の母国です。おそらく発音から「蒙」という漢字が使われたのでしょう。でも意味を考えちゃうと問題が残りますね。
[は]教べんは教鞭と書く
■「教鞭」は、「教鞭をとる」という慣用句で使われます。教師の仕事をするという意味らしい。「教室でウンチを漏らす」ことではありません。そういえば小学校1年の頃には、そんな子がいましたね。あとで級友にからかわれたものです。
□「鞭」という漢字は常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば「ベン、むち、むちうつ」という字音・字訓があります。
□頼山陽の詩に、「鞭声粛粛夜渡河(べんせいしゅくしゅくよるかわをわたる)」というのがあります。この場合の鞭は馬にあてるものらしい。粛々ですから「なるべく音を立てぬよう静かにかつ確実に」ということかな。河は千曲川らしい。川中島において、上杉謙信の軍が武田軍に気付かれぬよう作戦行動をとったことを詠(うた)っているようです。
[に]苦もんは苦悶と書く
■「苦悶」は「苦しみもだえる」ことですね。物事がうまくいかないときも苦悶しますし、健康上の問題があっても苦悶することはあります。学習上の問題から苦悶に通う子もいます。失礼、公文でしたね。
□「悶」という漢字は常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば「モン、もだえる、うれえる」という字音・字訓があります。「悶絶(もんぜつ)」というサ変動詞をつくります。苦悶のあまり気絶することらしい。
□どちらかといえば、精神の問題ではなく肉体のほうの問題なんでしょうね。桃色小説では、女性が悶絶する場面が描かれることが少なくありません。そういえば、だいぶ前には失神女優なんて人がいましたね。その最中にはいつも失神なさると発言し、注目を集めていました。
[ほ]きゅう舎は厩舎と書く
■厩舎は「家畜小屋」を意味します。
□「厩」という漢字は常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば「廏」が昔の字体であり、「廐」という異体字もあるらしい。意味と読みが同じで形はわずかに異なるわけですね。「キュウ、うまや」という字音・字訓があります。
□東京の隅田川には厩橋(うまやばし)という橋がかかっています。川の西側に蔵前駅があります。江戸時代には米倉が建ち並んでいたのかな。荷駄用の馬の厩舎があったところから厩橋と名付けられたらしい。
◆参考*1:HP「文化庁 | 常用漢字表の内閣告示等について | 「常用漢字表」(平成22年内閣告示第2号)」
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/kokujikunrei_h221130.html
◇辞書「字通」白川静、平凡社
◇辞書「日本国語大辞典」小学館
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
苦悶女優では、いまは檀蜜さんが人気のようですな〜

いまでも川沿いには倉庫が立ち並んでいて川から小麦などが荷揚げされてますね。
現代の江戸でも、まだまだ、水路が重要な運搬路のようです。
ねこのひげ
2014/06/24 02:21
コメントをありがとうございます。

 昔は米が運搬されていて、最近は小麦ですか。食生活の変化をそのまま表していますね。

 壇蜜嬢は、CMで拝見するばかりで、妖艶な演技などはいちども観たことがありません。ぜひ、観てみたい。
 そういえば、なぜかサッカー元日本代表の藤田氏がCMで「チクリ」とやられていましたね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2014/06/24 10:32

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