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zoom RSS 【18歳未満お断り】官能小説の比喩。作者の言わんとする物はなに?

<<   作成日時 : 2014/06/19 09:39   >>

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★日本語★
問題:世の中にはさまざまなコレクターがいます。他の人から見たら単なるガラクタに見えるものに執着する場合があります。
■収集癖は、場合によっては家族に迷惑がかかります。お金の無駄遣いは言うに及ばず、家がゴミ屋敷と化す場合もあります。でも止められないようですね。
■異性の下着を許可無く拝借し、保管・整理して悦に入る人がいます。犯罪行為であり、いずれは御用となって人生を棒に振る可能性があります。即刻止めるべきですけど、でも止められないようですね。
■近代までの収集癖は、特別に裕福な権力者にのみ許されていたそうです。食うや食わずでは収集どころではありません。産業革命以後、市民にも余裕が生まれ、収集癖も大衆化したのかな。
■本日ご紹介するのは言葉の収集です。官能小説の比喩を集めて本にした人がいるようです。男性や女性の局部、あるいは性行為などを描写する際の表現ですね。ちょっと変わった収集物です。法律にも触れていませんので、健全なコレクターといえるのかな。
■その成果は、なかなか感心させられるものがあります。作家たちはこんな表現も使っているのか。あらためて連中の悪戦苦闘ぶりに驚かされます。
■比喩はうまく機能しない場合もありそうです。何を意味しているのかわからない事例ですね。たとえば「バターナイフですくい取ったようなすぼまり」は、それだけを取り出してみるとちょっとわかりにくいですね。へその穴かと思ってしまいました。「…肉ひだとともに肛門の、バターナイフですくい取ったようなすぼまりが剥き出しになった」という使われ方をしているようです。これでもちょっとわかりにくいかな。肛門周囲の形状をたとえているようですけど。
■では問題です。次の表現は、それぞれ性行為に関係するものを喩えているようです。何を喩えているのでしょうか?
[い]バター/バタークリーム/ハチミツ/バニラアイス/紅花食用オイル
[ろ]キスチョコ/グミの実/小柱/米粒/じゅんさい
[は]餌を食らう鯉/うねくる蛸/熱いゼリー/果肉の入口/海鼠の輪切り
[に]アボカド/餡(あん)をつめこまれた和菓子/活きづくりの鮑の肉/ウニの割れ弾け/熟れた果肉
[ほ]アケビの実/インド鮪のトロ場/赤むけの明太子/赤身の肉/薄切りにしたゼリー
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]バター/バタークリーム/ハチミツ/バニラアイス/紅花食用オイルは愛液を喩えている
■これは「ねっとりしたもの」でしょうから、おおむね対象物の見当はつきます。ただし、ハチミツとかバニラアイスといった甘いものは、個人的には疑問を覚えます。酸味を感じたことはありますが、甘味を感じた経験はありません。
□次のように使われているらしい。「わずかに甘いようなとろりとしたその液は生温かく、久志の舌の上で、生クリームをたっぷり使ったバニラアイスのようにふんわりと溶けていく」(内藤みか「若妻濡れ下着の童貞レッスン」)。作者は女性なのかな。過剰な賛美に見えますけど。
[ろ]キスチョコ/グミの実/小柱/米粒/じゅんさいは陰核を喩えている
■なにか小さな塊を意味しているようです。米粒もあれば小柱もある。色も堅さも大小もさまざまということでしょうか。
□じゅんさいというのは意外性のある表現です。「ひらめきの突端にあるじゅんさいのような芽を、ぴろ、ぴろ、ぴろ、となぶってくるのだ」(子母澤類「金沢、艶麗女将の秘室」)。
□光沢とかぬるぬる感はたしかにそうですか、形はどうでしょうね。似ているやつもあるのかな。
[は]餌を食らう鯉/うねくる蛸/熱いゼリー/果肉の入口/海鼠の輪切りはを喩えている
■餌を食らう鯉というのはかわった表現です。「餌を食らう鯉のようにパクパクと、せわしなく収縮する腔ロめがけて一気に三本指をうがちこむ」(樫木充「ママと看護婦のお姉さま」)。
□つい先日、弊クイズで鯉の口の奥には咽頭歯(いんとうし)という歯があってシジミやタニシの貝殻でも砕いてしまうという話をご紹介したばかりです*2。3本の指が無事だといいですね。
[に]アボカド/餡をつめこまれた和菓子/活きづくりの鮑の肉/ウニの割れ弾け/熟れた果肉は女性の陰部を喩えている
■外見なんでしょうね。アボカドは割ったところなのかな。「餡をつめこまれた和菓子」というのは珍しい表現です。「つるんとした半月形に、たっぷりと飴をつめこまれた和菓子のように、ロを薄く開いている」(横溝美晶「悦楽遊戯」)。な〜るほど。
□ウニの割れ弾けというのがどんな状態なのか、よく知りません。殻を割った場面でしょうか。色のとても濃いもののなかに鮮やかな色が見える状態なのかな。
[ほ]アケビの実/インド鮪のトロ場/赤むけの明太子/赤身の肉/薄切りにしたゼリーは陰唇を喩えている
■インド鮪はミナミマグロとも呼ばれる種類だそうです。そのトロ場というのは、トロのことでしょうかね。もしそうなら赤身よりはずっと色の薄い感じがします。
□「…そのインド鮪のトロ場を唇と舌でかまいたて、溝から飛びだしたびらつきを、ロに入れて、肉紐のように吸い込んだ」(南里征典「密猟者の秘命」)
□参考資料*1には、実にさまざまな喩えが収集されていました。お気づきのように、今回は食べ物にまつわる表現に限定してみました。粘膜の楽しみという点では食べ物も性行為も共通点があるそうです。そのせいか、なんだか生々しい喩えが多い気がします。
◆参考*1:書籍「官能小説用語表現辞典」文庫初版、永田守弘(もりひろ)編、ISBN4-480-42233-1、筑摩書房
◇*2HP「鯉(こい)の口に貝を押し込んだらどうなるの? 町人思案橋・クイズ集/ウェブリブログ」
http://blog.q-q.jp/201406/article_5.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
作家によっていろいろな表現があるものですね。
収集というのでは、ボールペンなどの試し書きを収集した人がいるようで、いずれ本にまとめて出版したいそうです。

そうそう今夜7時からのテレビ番組でイカの飛行が観れるようです。
ねこのひげ
2014/06/19 18:03
コメントをありがとうございます。

 せっかく教えて頂いたのに、残念ながらイカの飛行を見逃してしまいました。悔しい。

 ボールペンの試し書きは、町人はQという英字を書きます。最後のチョロチョロは直線と角で書きます。
 昔、万年筆とかボールペンの書き味を試すとき、文字というか記号というか、こんなのをみんな書いていました。曲線と直線の両方が試せるのだという触れ込みでした。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2014/06/19 22:46

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