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zoom RSS 世界最大の花、ラフレシア。小鳥を介して受粉する「鳥媒花」でもあるの?

<<   作成日時 : 2014/05/16 09:50   >>

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★科学★
問題:口絵の花は、ラフレシア・アーノルディ(Rafflesia arnoldii)と呼ばれる花です。世界最大の花と呼ばれています。花弁の外郭が描く円の直径は90cmにも及ぶとのこと。写真はWikipediaのものです。残念ながらこの個体は、周辺の草の葉っぱと比べて、それほど大きくは見えないのですが。でかいやつはでかいらしい。ちなみに、ラフレシア科ラフレシア属に分類される植物は十数種あるそうですが、最大なのがラフレシア・アーノルディである由。
■ラフレシアはおもに東南アジアの熱帯雨林に咲くようです。たしかにオランウータンやテナガザルなどに似合いますね。我が国のように侘び寂び(わびさび)の文化には受け入れにくい形・大きさ・色合いかもしれません。
■本日は、いかにも熱帯地方の産物である世界最大の花、ラフレシアについての雑学です。次のうちから正しい記述を選んで下さい。(正しい説明は無いかもしれませんし、複数かもしれません)
[い]名前は発見されたラフレス島からつけられた
[ろ]完全な寄生植物である
[は]1km先からでもわかるぐらいの芳香を放っている
[に]虫媒花ではあるが、ハチドリなど小型の鳥も受粉を媒介することがある
[ほ]花弁は人間が踏んでも破れないほどに分厚く丈夫である
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[ろ]が正しい
説明: [い]名前は発見されたラフレス島からつけられた(×)
■ラフレシアの名前は「発見者」に由来するらしい。最初にこの花に接した西洋人がトーマス・ラフッルズというイギリス人だったようです。シンガポールをイギリスの植民地にした人物らしい。密林の調査隊の隊長を務め、「ラフレシアを発見した」とのこと*2。
□もちろん、現地の人には昔から知られていた花だったようです。「ラフレシアを発見」という表現は、「コロンブスがアメリカ大陸を発見」というのに似ています。失礼ながら趣味の悪い表現です。なんでもかんでも西洋を中心に考えるのはいかがなものか。
□ちなみに、Rafflesia arnoldiiの後半部分、アーノルディも人の名前らしい。調査隊に同行したアーノルドという人物に由来するようです*3。日本でいえば、植物なのに「中村・鈴木」みたいな名前なのでしょうか。植物の性格や特徴をまるで表していません。変な命名法ですね。
[ろ]完全な寄生植物である(○)
■口絵の写真をご覧いただくとわかりますが、ラフレシアは花ばかりです。葉っぱが見えません。実際に葉っぱはないらしい。葉緑体がありません。光合成はできないようです。ブドウ科ミツバビンボウカズラ属の茎に寄生するらしい。栄養分を横取りして世界最大の花を咲かせるようです。世界でいちばん図々しい奴らなのかな。
□「ミツバビンボウカズラ属」は、きっと葉っぱが3枚一式になっており、葛(かずら)ですから蔓性(つるせい)で他の植物に絡んで成長していく連中ですね。ビンボウというぐらいですから、見た目が地味なのかな。実物の写真を見てみましょう*4。いいですね。日本語の植物の命名は素晴らしいな。
[は]1km先からでもわかるぐらいの芳香を放っている(×)
■ラフレシアは、我ら日本人からみると毒々しい外見をしています。芳香を放っていればまだ救えるのですが、むしろ悪臭を放っているらしい。「肉の腐ったような臭い」*2とか「汲み取り便所の臭いに喩えられる腐臭」*1などと言われています。写真で十分であり、実物には接近遭遇したくないですね。
[に]虫媒花ではあるが、ハチドリなど小型の鳥も受粉を媒介することがある(×)
■大きな花ですので鳥でも小型ならとまれるかもしれません。でも、ハチドリは中南米に棲息します。東南アジアにはいない鳥だそうです。
□ラフレシアが腐臭でおびき寄せているのは、クロバエ科のオビキンバエ属などのハエだそうです。そもそも毒々しい花の色・模様は死肉に似せているという話すらあるらしい。死肉と勘違いしたハエが集まり、気付かないうちに受粉の手伝いをさせられるようです。
[ほ]花弁は人間が踏んでも破れないほどに分厚く丈夫である(△)
■花弁が分厚いのは、写真からも見てとれますね。発泡スチロールのような質感だそうです。踏んづけるとパキパキと音を立てるらしい*1。ただし、割れるのか、耐えるのかはわかりませんでした。
□なお、ラフレシアは、花を咲かすのに2年ぐらいかかるそうです。咲いている期間は3日ほどとのこと。他の花とはかけ離れた奇妙な外観ではありますが、「花の命は短い」という点だけは共通のようです。
□余談です。ギネスブックでは、世界最大の花はスマトラオオコンニャクだとしているそうです。別名を燭台大蒟蒻(ショクダイオオコンニャク)。高さは3m、直径が1.5mほどあるらしい。
□ただし、参考資料*1では次のようにラフレシア最大説を展開しています。「(スマトラオオコンニャクの花は)厳密には花序(かじょ、花の集団)とそれを覆う仏炎苞(ぶつえんほう、花を包む葉)の複合体であり、ひとつの独立した花として世界最大なのは、依然ラフレシア・アーノルディとみなすことができる」。どちらにせよ、東南アジアは植物が大きくなれる、活力に溢れた場所のようですね。
▼燭台大蒟蒻。たしかに燭台の形をしている*6
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◆参考*1◇*HP「ラフレシア - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%AC%E3%82%B7%E3%82%A2
◇*2雑誌「世界の巨大な植物たち」Newton (ニュートン) 2014年6月号96〜97頁、ニュートンプレス
◇*3HP「トーマス・ラッフルズ - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%BA
◇*4HP「うちな〜自然記:2011年02月11日」
http://uchina2010.ti-da.net/d2011-02-11.html
◇*5HP「ホバリングする鳥の体重制限は何gまでなの? 町人思案橋・クイズ集/ウェブリブログ」
http://blog.q-q.jp/200903/article_41.html
◇*6HP「ショクダイオオコンニャク - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%83%A3%E3%82%AF

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
NHKの番組で開花するところを紹介してましたが、不思議な花ですね。
花だけというのがおもしろいです。
コンニャクのほうは、たしか夢の島にありましたが、こちらも臭い匂いのようです。
大きいと強烈な匂いでないと受粉してもらえないのかな?
ねこのひげ
2014/05/18 06:21
コメントをありがとうございます。

 ショクダイオオコンニャクが夢の島にあるんですね。知りませんでした。
 ショクダイオオコンニャクの花も死肉の臭いだそうで、ラフレシアとおなじなのはホントに不思議ですね。
(^^;)
 

 
ねこのひげ様<素町人
2014/05/18 09:44

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