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zoom RSS 江戸時代、長屋の家賃はどのぐらいだったの?

<<   作成日時 : 2014/04/12 09:07   >>

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★歴史★
問題:江戸時代には、長屋が数多くあったようです。現在でいえばマンションとかアパートですね。なにしろ、江戸に住む約50万人の町人は、わずかに20%ほどの地域に押し込められていたらしい。人口密度はとても高かったようです。その70%、計算上は35万人が借家人だったらしい*1。
■落語に登場する、いわゆる九尺二間(くしゃくにけん)の長屋は、数多く存在したらしい。ただし、九尺二間は規格というわけではありません。単なる典型らしい。土地の形や広さに応じて、長屋はまたさまざまな形や広さで存在していたようです。落語にも、2階のついた「三軒長屋」が登場しますし、6代目三遊亭圓生師の「お化け長屋」では、二畳と四畳と六畳と小さいながらも3つの部屋のついた貸家になっていたりします。
■では、江戸の後期、文政(ぶんせい)年間(1818年4月22日〜1830年12月10日)の九尺三間(約2.7m×3.6m、約10平方m、約6畳)の長屋の家賃は、いくらぐらいだったのでしょうか。次の中から正しい表現を選んで下さい。(正しい表現は無いかもしれませんし、複数かもしれません)
[い]流しの蕎麦屋のしっぽく蕎麦(おかめ蕎麦に似た具の載った蕎麦*4)約30杯分
[ろ]平均的な職人の稼ぎ3日分
[は]棒手振り(ぼてふり、担ぎの商人)の稼ぎの5日分
[に]大工の場合、支出の約8%
[ほ]湯屋の風呂銭の約60回分
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[い]と[に]、[ほ]が正しい
説明:参考資料*1によれば、江戸の長屋の家賃は月額500文〜600文とのこと。参考資料*2ではさらに細かく文政年間の九尺三間の家賃として500文をあげていました。
■当時の流しの二八蕎麦屋、いまでいう屋台の蕎麦屋の「卓袱(しっぽく)蕎麦」は、落語の「時そば」に描かれるとおり、16文だったようです。1ヶ月の家賃で約30杯のしっぽく蕎麦が食べられたらしい。
■大工の支出の8%というのは参考資料*2に記されていました。米代が23%、光熱費が46%。この2つが断然多い支出です。光熱費にはおそらくは副食代も含まれていたと思われます。純粋な光熱費というのは、ほとんどが薪代だったらしい。竃(へっつい、かまど)で燃されたのでしょうね。
■江戸では銭湯と呼ばずに湯屋(ゆうや)と呼んだと、これまた落語では言われています。その料金は江戸後期には1回分が8文だったらしい。蕎麦の半分ですね。で、約60回も入れるわけです。今日現在(140412)ですと、銭湯の料金が450円のようです。60回分とすれば2万7000円ですね。希少ではありますが、探せばそんな安アパートも都内にありそうですけど。
■参考資料*1によれば、職人さんの日当は500文ぐらい。1日分の稼ぎで1ヶ月の家賃がまかなえたらしい。これは凄く安いですね。
■ちょっと計算があいません。大工さんは職人の中でも高給取りの部類に入ると聞きます。平均的な大工さんが収入の8%を住居費として支出していたとすると、九尺二間や三間には住まず、もう少し広い部屋、家賃の高い物件を借りていたのかな。もしそうなら、[に]は間違いになるのかな。
■なお、典型的な野菜の棒手振りの稼ぎと支出は、参考資料*2によれば、仕入れが700文で1200文あまりの売上げのようです。やはり、1日分の稼ぎで1ヶ月の家賃が支払えたようです。
◆参考*1:書籍「江戸談義十番」初版127頁、竹内誠著、小学館
◇*2HP「江戸庶民の生活」
http://www5e.biglobe.ne.jp/~komichan/tanbou/edo/edo_life_1.html
◇*3HP「はじめての銭湯|東京都浴場組合」
http://www.1010.or.jp/hajimete/04.html
◇*4HP「それ行け!「落語探偵団」」
http://rakugo-tanteidan.jp/mission00104.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
現在でも大工やとび職はかなりの高給取りのようで、プロの山岳カメラマンで、カメラでは食えないので鳶で稼いでは山に行っている人がいるようですが、たいていは飲む打つ買うの三拍子で残らないようですね。
ねこのひげ
2014/04/13 11:05
コメントをありがとうございます。

 なるほど、山岳カメラマンも鳶職も高いところが得意…少なくとも苦手ではないのでしょうね。
 生命の危険がありますので、報酬も多いのかな。高所恐怖症の素町人にはとてもできない仕事ではあります。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2014/04/13 22:44

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