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zoom RSS 古代の美女木花咲耶姫(このはなさくやひめ)。神武天皇の祖母にあたるの?

<<   作成日時 : 2014/03/29 08:33   >>

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★歴史★
問題:日本の神話の人物には、魅力的な女性が何人も登場します。たとえば伊耶那美(いざなみ)。死んでしまったあとも、旦那の伊耶那岐(いざなぎ)が黄泉(よみ)の国まで追いかけていきました。よほどいい女だったのでしょう。
■天照大神(あまてらすおおみかみ)もなかなかの美人さんらしい。日本民族の総氏神だそうです。太陽を神格化した神様だそうですが、古代の巫女を反映した神様だという噂もあります。
■天照大神が須佐之男命(すさのおのみこと)の蛮行に腹を立て、天の岩戸に隠れたときに活躍したという天宇受賣命(あめのうずめのみこと)。日本最初のストリッパーにも見立てられているらしい。多くの神々に笑いと興奮を届けたのですから、惹きつける力のある女性なのでしょうね。
■出雲に来た須佐之男命が助けたという櫛名田比売(くしなだひめ)。八岐大蛇(やまたのおろち)に生け贄にされるところだったらしい。命がけで守ろうとしたのは美少女だったからかな。
■本日の主人公、木花咲耶姫もなかなか女子力は高かったらしい。だからこそあのお話が生まれたのでしょう。では、木花咲耶姫の説明として正しい記述を下から選んで下さい。(正しい記述は無いかもしれませんし、複数かもしれません)
[い]木花咲耶姫は富士山で生まれた
[ろ]木花咲耶姫がビビビッと来たのは、天照大神の孫にあたる人物である
[は]木花咲耶姫の孫にあたる人物は神武天皇である
[に]木花咲耶姫のお姉さんも別嬪(べっぴん)さんだった
[ほ]木花咲耶姫とは別にコノハナチルヒメもいる
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[ろ]と[ほ]が正しい
説明:まずは、「古事記」や「日本書紀」その他に記された木花咲耶姫のお話を。出所によって多少の相違はありますが、だいたい次のような筋らしい。
■日向の国の海辺に絶世の美女がいたそうです。名前は木花咲耶姫(古事記では木花之佐久夜毘売、日本書紀では木花開耶姫)だそうです。お父さんは伊耶那岐(いざなぎ)の子である大山祗(おおやまずみ)神とのこと。ある日、1人の男に見初められます。高千穂峰に天降った瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)とのこと。瓊瓊杵尊は大山祗神にすぐに結婚したい、お嬢さんをくださいと申し出たらしい。大山祗神は快諾します。
■木花咲耶姫には磐長姫(いわながひめ)というお姉さんがいたそうです。大山祗神は、ふたり一緒に差し出したらしい。なにしろ昔の話です。一夫多妻も問題なかったのでしょう。ところが瓊瓊杵尊は、木花咲耶姫だけを手元に置き、磐長姫を帰してしまいます。お姉さんは容貌が不自由だったらしい。妹が絶世の美女ですから、ふつうの容姿でも見劣りがしたのかな。
■磐長姫は嘆き、愚痴をこぼします。「私もとどめて下されば生まれる御子は磐石のような永久の生命が得られたでしょうに。咲耶姫の子はおそらく木花の散るように短い命で終わりましょう」。ちょっとした呪いの言葉ですね。「古事記」の記述によれば、この言葉は岳父である大山祗神の発言だったようです。ともあれ、瓊瓊杵尊がメンクイだったために天皇家の人々は人間並の寿命しかないらしい。
■木花開耶姫はわずか1回の愛の交歓で身ごもったそうです。瓊瓊杵尊は疑念を抱きます。「ホントに俺の子?」。木花咲耶姫は妙な申し出をします。「我が身の潔白を示しましょう。どうぞ産屋(うぶや)に火をつけて下さい。まこと、神の御子ならば、焼けることなく生まれましょう」。なんだか、無実なら火傷しないという盟神探湯(くがたち)みたいですね*3。
■姫は火の勢いにもめげず、3人の子をちゃんと生んだそうです。火闌降命(ホノスソリノミコト)、次に火熱を避けて室の端にいた時に生れ出た御子の名は彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)。次に生れ出た御子の名は火明命(ホアカリノミコト)。三神で、はじめの2人はそれぞれ海幸彦・山幸彦の名で知られているとのこと。…子どもは無事だったのですが、絶世の美女の安否が気になりますね。とくに記されていないのですから、無事だったと考えるべきなのかな。
[い]木花咲耶姫は富士山に住んでいた(×)
■富士山をご神体としている富士山本宮浅間大社と全国1300社の浅間神社には、木花咲耶姫が祀られているとのこと。富士山に住んでいたのかなとも考えられますが、上のとおり、宮崎県に住んでいたらしい。鹿児島県説もあるようです*4。
□富士山麓の溶岩洞穴を歩くことを胎内巡りと呼ぶそうです。これは木花咲耶姫の胎内らしい。体内巡りをすると、身の穢れを払い、生まれ変われるそうです。
[ろ]木花咲耶姫がビビビッと来たのは、天照大神の孫にあたる人物である(○)
■これも上にあるとおりです。瓊瓊杵尊は、天照大神の孫だそうです。いわゆる天孫降臨した人物らしい*6。
[は]木花咲耶姫の孫にあたる人物は神武天皇である(×)
■瓊瓊杵尊が木花咲耶姫に生ませた彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)、いわゆる山幸彦は、長じて海神の娘豊玉姫(とよたまひめ)と出会い、日子波限建鵜草葺不合命(ヒコナギサタケウガヤフキアエズ、彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊とも)を設けます。この人物が神武天皇のお父さんにあたるらしい。神武天皇から見れば、父方の曾祖父が瓊瓊杵尊、曾祖母が木花咲耶姫なのかな。
□神武天皇は日子波限建鵜草葺不合命の3男か4男だったようですが、利発な子どもだったようで、ついにCEOにまでのぼりつめたようです。
[に]木花咲耶姫のお姉さんも別嬪(べっぴん)さんだった(×)
■これも上のとおりです。女は顔ではありません。なにより気立てです。心根です。でも若いうちは、そんなことはなかなか理解できないのでしょう。瓊瓊杵尊も神様の端(はし)くれではありますが、並の人間のような過ちをおかすわけですね。
[ほ]木花咲耶姫とは別にコノハナチルヒメもいる(○)
■参考資料*9の古事記による系図によれば、須佐之男命(すさのおのみこと)と結ばれた櫛名田比売の姉妹に木花知流比売(このはなちるひめ)がいるようです。
□須佐之男命と櫛名田比売のあいだにできた八島士奴美神(やしまじぬみのかみ)と結ばれたらしい。ん? 甥っ子と結婚したみたいな感じかな。まっ、細かいことは気にしないようにしましょう。そもそも、伊耶那美(いざなみ)だって伊耶那岐(いざなぎ)の妹にして妻だそうです。昔の人はおおらかなものですね。
◆参考*1:書籍「現代語訳 日本書紀」文庫初版、福永武彦訳、ISBN4-309-40764-1、河出書房新社
◇*2書籍「日本史こぼれ話 古代・中世 正編」新書初版30〜32頁、笠原一男/児玉幸多編、ISBN4-634-60330-6、山川出版社
◇*3HP「西洋の神明裁判(しんめいさいばん)。乾いたパンを口に入れ、喉を詰まらせたら有罪なの? 町人思案橋・クイズ集/ウェブリブログ」
http://blog.q-q.jp/201310/article_17.html
◇*4HP「コノハナノサクヤビメ - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%8E%E3%83%8F%E3%83%8A%E3%83%8E%E3%82%B5%E3%82%AF%E3%83%A4%E3%83%93%E3%83%A1
◇*5HP「稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 古事記 現代語譯 古事記」
http://www.aozora.gr.jp/cards/001518/files/51732_44768.html
◇*6HP「天孫降臨 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E5%AD%AB%E9%99%8D%E8%87%A8#.E7.81.AB.E4.B8.AD.E5.87.BA.E7.94.A3
◇*7HP「ウガヤフキアエズ - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%AC%E3%83%A4%E3%83%95%E3%82%AD%E3%82%A2%E3%82%A8%E3%82%BA
◇*8HP「神武天皇 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%AD%A6%E5%A4%A9%E7%9A%87
◇*9HP「スサノオ - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%B5%E3%83%8E%E3%82%AA

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
古代中国では、お嬢さんを嫁にくださいと言った場合、姉妹両方がついてきたようで、日本でもその影響があったのかもしれませんね。
古代エジプトでは姉弟で結婚した例もあるようですしね。
ねこのひげ
2014/03/30 06:14
コメントをありがとうございます。

 中国ではそんな習慣があったわけですね。嬉しいのかな。まぁ、浅田舞・真央姉妹みたいだったら、多くの人は喜ぶでしょうね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2014/03/30 21:08

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