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zoom RSS 相撲の一番太鼓、芝居の一番太鼓。だいたい何時頃に鳴ったの?

<<   作成日時 : 2014/03/01 07:58   >>

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★歴史★
問題:江戸時代の庶民は早寝だったようです。なにしろ、照明がごく暗いものしかありません。蝋燭(ろうそく)は贅沢品です。一般の人は灯明(とうみょう)を使います。
■石または陶器の皿に菜種油を入れます。木綿などの灯心に火をつけ、油の燃える光を照明にしました。庶民はさらに価格の安い魚油などを使ったといわれます。煙が出たり、臭いを発したりするらしい。化け猫が灯明の油を舐めると聞きます。魚油だからという理由も考えられるらしい。
■さらに費用がかからないのは照明を使わないことです。節約家は早寝なわけかな。
■そのかわり、江戸時代の人は、早起きでした。驚くなかれ、多くの商店は明六つ(あけむつ)には店を開いたという記述も見られます*1。明六つは、春分・秋分の日ですと6時ぐらいでしょうか。もっと細かくいえば、今年平成26年(2014年)の場合は3月21日が春分の日であり、東京の日の出は5時44分だそうです*2。この前後に商店が開くというのは凄いな。
■現代はもっと宵っ張りですし、多くの人は江戸時代に比べれば朝寝坊です。我が家の近所には、10時に開くスーパーが3店あります。少し遠いけど安いスーパーは朝8時40分に開店します。それでも、江戸時代なら寝ぼけた店と言われたかな。江戸の人々の生活時間帯・活動時間は、現代に比べて3〜4時間ぐらいは前にずれていたのかも。
■そういえば、唱歌にも歌われたように、「お江戸日本橋七つ立ち」であり、旅人はまだ夜の明けきらぬうちの七つ時、春分の日でいえば午前4時ごろには歩き始めたようです。ホントにみんな早起きだな。
■興行物はどうだったのでしょうか? たとえば現在の大相撲ですと、朝8時半ごろから序ノ口〜幕下の取り組みが見られるようです。歌舞伎は、昼の部が午前11時ごろに開演なのかな。では、早起きの人が多い江戸時代、相撲の一番太鼓、歌舞伎の一番太鼓が鳴る時刻は何時頃だったのでしょうか? 下の選択肢から選んで下さい。なお一番太鼓は、興行の開始を触れる鳴り物です。
[い]相撲の一番太鼓も歌舞伎の一番太鼓も八つ(午前2時頃)に鳴った
[ろ]相撲の一番太鼓は七つ(午前4時頃)、歌舞伎の一番太鼓は八つ(午前2時頃)に鳴った
[は]相撲の一番太鼓は明六つ(午前6時頃)、歌舞伎の一番太鼓は七つ(午前4時頃)に鳴った
[に]相撲の一番太鼓は五つ(午前8時頃)、歌舞伎の一番太鼓は明六つ(午前6時頃)に鳴った
[ほ]相撲の一番太鼓は四つ(午前10時頃)、歌舞伎の一番太鼓は五つ(午前8時頃)に鳴った
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[い]あるいは[ろ]が正しい
説明:参考資料*1では、相撲の一番太鼓は七つだったと記されています。春分・秋分の日で朝4時前後ですね。そして芝居の一番太鼓は、八つ(同午前2時)に打たれたと、6代目三遊亭圓生師が「芝居風呂」という落語の枕で語っています。これらに従えば[ろ]が正しいことになります。
■参考資料*3には、相撲の一番太鼓について、「『清めの太鼓』ともいわれ、天下泰平、五穀豊穣を祈念する意味が込められている。昔は午前2時か3時ごろに打たれていた」と記されていました。こちらに従うと、[い]が正しいことになります。
■それにしても午前2時です。吉原でいえば大引け(おおびけ)です。「昔、遊郭で、その日の営業を終え、消灯して大戸を閉じること」が大引けです。みなさん横になっておやすみになる時間です。そんな時間にド〜ンと太鼓がなったら、安眠妨害で訴えられそうですね。
■なお、歌舞伎の一番太鼓については、「大辞林」では「顔見世興行の初日だけ八つに鳴らした」という意味のことが書かれています。
■それにしても、夜中の2時に始める芝居というのはどんなものなのでしょうか。圓生師の語りによれば、お客さんは入っていないようです。三番叟(さんばそう)という舞で舞台を清めたり、脇狂言という練習劇みたいなのをやったり、若手脚本家や若手役者たちの練習の芝居などが行なわれたらしい。結局、ホントにお客さんが入ってくるのは二番目狂言と呼ばれる出し物からだそうです。これが何時ごろなのかは、「芝居風呂」では語られていないのでわかりません。木戸口で「二番目じゃ〜」と大きな声で触れるらしい。それを合図にお客さんが入ってくるとのこと。
■昔は、生活の時間が朝側にだいぶずれていましたけど、それだけでなく、時間の流れもたいへんゆったりしていたようです。桂米朝師の落語「本能寺」の枕によれば、芝居でも、幕がおりてから次の幕が開くまでに用を済ませて戻って来るなんて芸当ができたようです。幕間(まくあい)が1時間半なんて猛烈なのがあったらしい。それでもお客さんは怒らなかったんですね。みんながノンビリしていたのかもしれません。
◆参考*1:書籍「図説 浮世絵に見る江戸の一日」初版12〜14頁、佐藤要人・高橋雅夫監修・藤原智恵子編、ISBN4-309-72555-4、河出書房新社
◇*2HP「国立天文台 天文情報センター 暦計算室」
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/
◇*3HP「一番太鼓 とは - コトバンク」
http://kotobank.jp/word/%E4%B8%80%E7%95%AA%E5%A4%AA%E9%BC%93?dic=sports&oid=KSW31860800

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
現代のような電気のなかった時代ですから、ほとんどなにも見えなかったでしょうね。
それでもやるというのがすごいですね。
現代では24時間営業の店というのがあありますが、通りかかると誰もいないのに煌々と明かりがついているともったいない気がしますね。

インドの映画館は一度切符を買うと出入り自由のようです。
ねこのひげ
2014/03/03 02:30
コメントをありがとうございます。

 24時間営業の店は、もったいないかもしれませんが、ちょっとホッとするときもあります。とくにコンビニはありがたい。ちょっとしたものなら何でも買えますし、トイレも貸して貰える。現金の引き出しもできる。

 草深い田舎で暮らしたいと思うこともありますが、コンビニがないのは不便かもと二の足を踏みます。依存症なのかな。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2014/03/03 08:25

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