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zoom RSS 木内石亭ってどんな分野の草分けなの?

<<   作成日時 : 2014/02/15 09:07   >>

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★歴史★
問題:江戸時代の人です。享保(きょうほう)9年(1724年)に生まれ、1808年(文化(ぶんか)5年)に亡くなっています。木内石亭(きのうち せきてい)。ある分野の草分けとして知られる人物だそうです。平賀源内らと交わり、「〜の長者」というあだ名を奉られているらしい。「〜」にはもちろんその分野に関係した言葉が入ります。
■では、その分野とは次のどれでしょうか?
[い]鯉を人工孵化させる技術を開発し、養殖業の草分けとされている
[ろ]全国各地の温泉の情報を整理し、温泉研究の草分けとされている
[は]身体の鍛え方の本を書き、日本トレーナー業の草分けとされている
[に]石を研究して本を書き残し、日本考古学の草分けとされている
[ほ]高級旅館を初めてチェーン展開し、観光業の草分けとされている
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[に]石を研究して本を書き残し、日本考古学の草分けとされている
説明:木内石亭は、近江国志賀郡下坂本村(現滋賀県大津市坂本)に生まれたそうです。その昔、三好長慶(ながよし)に都を追われた12・13代将軍足利義晴(よしはる)・義輝(よしてる)らが落ちのびた場所らしい。そのあとでは、明智光秀によって坂本城が築かれたこともあります。
■木内石亭は、11歳ごろから、石に興味を持ち、いろいろな石を集めていたらしい。長じてもその癖はやまず、全国各地から2000を越える奇石を収集し、整理分類していたそうです。
■安永4年(1751年)、大坂で津島如蘭(じょらん、桂庵)から本草学を学んだとのこと。27歳ぐらいだったのかな。本草学とは、疾病治療に使用する薬物(動植物・鉱物)を研究する学問だそうです。
■宝暦6年(1756年)には江戸に引っ越しをしたとのこと。やはり本草学者である田村藍水(らんすい)に入門しています。このころ、平賀源内らと交流したらしい。石が大好きな木内石亭は、「石の長者」と呼ばれたそうです。
■木内石亭は、同好の人を自分の家に呼んでは収集物を見せ、喜んでいたらしい。それほど石にはまっていたようです。石亭の書斎に入ったら石の話以外は禁じたとも言われます。ちょっとした奇人なのでしょう。身分の違いとか、利害の関係を越えて、純粋に石について語り合いたかったのかな。それにしても、数千個の石が家にあると家が傾いてしまいそうです。
■木内石亭は、石の収集マニアというだけではなく、考古学風の見方もしているらしい。「雲根志(うんこんし)」と呼ばれる著述を著しています。口絵は参考資料*2に掲載されていた「雲根志」の一部です。雲根は古い言葉で「山とか岩、石」を表すらしい。これら大小の鉱物は雲の根になるものだと思われていたようです。気象に強い人によれば、「湿気を含んだ空気が山肌に沿って上昇すると、空気中の水分が凝結して雲になる」という話もあります。雲の根であるという説は、あながち間違いではないのかな。
■石鏃(せきぞく、石のやじり)だけで1000個を数えたそうです。奇石収集といっても、天然自然の物よりも人工の物が多かったのかもしれません。なお、やじりは矢尻とも表記します。でも矢の尻にあるほうではなくて、頭につけるほうの部品です。鋭く尖り、獲物や敵の皮膚と肉を切り裂くようにできています。
■「雲根志」の中で、たとえば石斧(せきふ)については、俗称は雷斧(らいふ?)だが、「雷に寄る事非なり。意(おもう)に上古の兵具ならんか」と述べているとのこと。また、「かき肌ありみがき肌あり」と述べています。これは打製石器と磨製石器の違いを見抜いているものと今日では受け止められているようです*2。
■当時天狗の飯匕(めしがい、シャモジのこと?)と呼ばれた石匙(いしさじ、石小刀)については、「雷斧(石斧)鏃石(石のやじり)曲玉(まがたま)などの出る所に有」と述べているらしい。あと一歩踏み込めば、遺跡という考え方にたどり着いたかもしれない。そう思われているようです。なお口絵は天狗の飯匕を紹介している部分だそうです*2。
◆参考*1:HP「木内石亭 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E5%86%85%E7%9F%B3%E4%BA%AD
◇*2書籍「日本史こぼれ話 古代・中世 続編」新書初版8〜9頁、笠原一男/児玉幸多編、ISBN4-634-80750-1、山川出版社

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
Googleから流れてきました、大変面白くしばらく過去に遡って記事を読みました。
これからも楽しみにしています。
流れるぶた
2014/02/16 23:38
コメントをありがとうございます。

 励ましのお言葉、いたみいります。
 近くにお立ち寄りの節は、ぜひご訪問くださいますよう、お願いいたします。
m(_ _)m
流れるぶた様<素町人
2014/02/17 09:37

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