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zoom RSS 西洋にもあった釜ゆでの刑。どんな犯罪の罰として執行されたの?

<<   作成日時 : 2014/02/01 07:45   >>

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★歴史★
問題:ご存知のように、我が国においては、文禄(ぶんろく)3年8月24日、西暦では1594年10月8日に、大泥棒石川五右衛門が三条河原で釜ゆでの刑に処せられたそうです。盗賊仲間も磔にされたりしたらしい。連座して五右衛門の実の母親、子供も処刑されてしまったようです*1。
■五右衛門自身は、熱湯風呂に入ったという説と熱い油だったという説、さらには胡麻のようにから煎りされたという説もあり、はっきりとはしないらしい。いずれにせよ、大量の薪と深めの鉄製の釜が使われたようです。熱かったでしょうね。
■釜ゆでは我が国独特の刑罰なのかと思っていたら、どうもそうではないようです。英国においても17世紀までは釜ゆでの刑が実施されていたとのこと*2。では、かの国ではどんな犯罪に対する罰として、釜ゆでが執行されたのでしょうか? 下の中から選んでください。(正しい答えはないかもしれませんし、複数かもしれません)
[い]パンの重さをごまかした者
[ろ]女性を誘惑した者
[は]スリを働いた者
[に]公金を横領した者
[ほ]贋金(にせがね)を作った者
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[ほ]贋金を作った者
説明:贋金作りは、現在にも生き残る犯罪です。個人や組織だけではなく、国家単位でも行なわれているという噂です。スーパーノートという言葉を耳にしますね。北朝鮮が印刷しているという超精密な100ドル紙幣だそうです。Wikipediaによれば、5000万ドル近いスーパーノートが回収されているとか*3。
■フランスの小説家アンドレ・ジイドは、20世紀初頭に「贋金つくり」という小説を書いたそうです。1906年(明治39年)に実際にあった贋金事件が作品中に取り入れられているらしい。我が国でも、藩ぐるみで贋金をつくっていたという薩摩藩もありますし、明治に入ってからは長州藩出身の井上馨(かおる)が容疑者に擬せられた偽札事件もありました*4。古今東西、贋金つくりはおいしい犯罪として存在しつづけてきたのでしょうね。
■イギリスにおいても、贋金をつくる人物はいたようで、その刑罰はなかなかもの凄いものだったようです。大釜の上に吊り下げておくらしい。大釜では熱湯が煮立っているようです。合図を待って、徐々に被疑者を降ろしていきます。湯気だけでも熱いのでしょうけれど、少しずつ釜に浸していくのですから、足のほうからたちまち大火傷でしょう。
■最後には頭まで湯に浸かります。それでも火は止めないらしい。しばらく煮込まれてしまうと、全身の骨から肉が剥がれ落ちるそうです。ラーメンの出汁をとる寸胴(ずんどう、大きな円筒形の鍋)の中みたいに、人間の出汁ガラも見えるということでしょうか。
■欧州大陸でも、やはり贋金づくりには厳しい刑で臨んだようです。フランク王国の2番目の王朝であるカロリング朝(現在のフランス・ドイツあたり、700年代初め〜800年代初め)では、贋金づくりは腕の切断という刑だったらしい。「腕を使った犯罪なので腕で償う」ということらしい。反映刑と呼ばれる刑罰の一種だそうです。スリなども、指や腕を切り落とされたそうです。
■このころは命は奪わなかったようですが、13世紀ぐらいになると腕の切断よりは釜ゆでとか火刑などで処せられる例が増えていくらしい。「罪が重い」と見方が変わっていくようです。貨幣経済が定着するにしたがって影響が大きくなったのでしょうか。
■贋金は、つくるだけでなく、持っているだけでも犯罪だとみなされた法もありました。アウグスブルグ(ドイツ南部)の1276年(建治(けんじ)2年)の刑法では、知らずに入手したことが証明できれば無罪だけれど、できなければ有罪だそうです。60ペニヒというのが境界線であり、これより上の額面の贋金を持っていれば絞首刑。以下ならば烙印(焼き印)を押され、都市から追放されたそうです。残念ながら、60ペニヒが現在の貨幣価値でいくらぐらいになるのか、わかりませんでした。
◆参考*1:HP「釜ゆでの刑にされたのは石川五右衛門ではなくその母親だったってホント?」
http://blog.q-q.jp/200611/article_97.html
◇*2書籍「図説拷問全書」文庫初版111〜112頁、秋山裕美(ひろみ)著、ISBN4-480-03799-3、筑摩書房
◇*3HP「スーパーノート - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88
◇*4HP「明治の元勲井上馨(かおる)命日。金に汚い大立て者はどんな破廉恥事件の容疑者だったの?」
http://blog.q-q.jp/201009/article_1.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
贋金は精密に作れば作るだけ、金がかかると聞きました。
スーパーノートは一枚作るのにいくらかかったんですかね?
ナチスが大量に作った偽札は、戦争の後方攪乱ためですから、費用が掛かっても仕方なかったんでしょうけどね。
どちらにしろ国力の充実をはかる方に力を向けるべきでしょうがね。
ねこのひげ
2014/02/02 09:11
コメントをありがとうございます。

 精密につくればつくるだけ金がかかるというのは、納得できますね。ひょっとしたら、スーパーノートプロジェクトは赤字だったりして。
 民主主義の国だと、野党やマスコミに叩かれてしまいますが、そんなものは存在しない国ですから、計画を進められたのかな。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2014/02/02 10:47

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