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zoom RSS 寒い季節でもヌクヌク。発熱する植物とはどんなもの?

<<   作成日時 : 2014/01/10 10:06   >>

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★科学★
問題:哺乳類や鳥類の多くは恒温動物と呼ばれます。体温を一定に保つようです。爬虫類や両生類・魚類などでは、体温は周囲に応じて変化する例が多いらしい。変温動物と呼ばれます。
■どちらにも例外はあります。たとえば哺乳類のナマケモノ。連中は成体でも1日に8gの葉っぱで命をつなぐことができるといわれます。エネルギーを節約するためなのか、外気温にあわせて体温は下がるらしい。逆にマグロやカジキなどの魚類は、冷たい水の中でも高い体温と運動能力を維持しているそうです。
■では、植物はどうなのでしょうか。葉っぱから水分を蒸散することで体温(?)を下げるなど、多少の温度調節はするかもしれません。でも、夏と冬では温度は異なる場合が多いのでしょうね。外気温と積極的に戦う姿は想像しにくい。
■植物の中にも例外はあって、自ら熱を生み、温度をあげる種類があるそうです。では、寒い季節でも暖かいという植物は、次のどれでしょうか? (暖かい植物はないかもしれませんし、複数かもしれません)
[い]ジャイアント・セコイア
[ろ]ザゼンソウ
[は]ハス
[に]ヒトデカズラ
[ほ]ブタクサ
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[ろ]ザゼンソウと[は]ハス、[に]ヒトデカズラが発熱する
説明:発熱するといっても、もちろんインフルエンザに罹患したわけではありません。健康な生命活動ですし、生殖をも円滑に行なおうという、それぞれの種の作戦らしい。
■植物の発熱は、「花器を開花期間中一定の温度に保つ」というものだそうです*3。「熱と共に匂い成分を拡散させて虫を誘い、受粉を促すため」と言われているらしい*1。
■発熱する期間がいちばん短いのは、ヒトデカズラのようです。6〜12時間ぐらいらしい*1。次がハスです。2〜3日ぐらいとのこと。ザゼンソウはいちばん長くて1週間程度も発熱しているそうです。
■ザゼンソウは、サトイモ科に属する多年草だそうです。ヒトデカズラもサトイモ科、ハスはハス科です。なんとなく日本の家庭の食卓に並びそうな種類ですね。ザゼンソウは尾瀬でも見かけます。口絵がその姿です。ラグビーボール大、修行者が座禅をしているように見えるのかな。斜め上に向けて開いた仏炎苞(ぶつえんほう)という囲いというか覆いが、卵形の花を守るように包んでいます。
■ザゼンソウは外気温が零下であっても、花の部分は20度C前後になっているとのこと。参考資料*1*2には、感熱カメラで撮影した画像が掲載されていました。ザゼンソウの場合は、小さな花が密集した肉穂花序(にくすいかじょ)と呼ばれる部分…卵形の部分が暖色に見えます。発熱しているようです。
■自ら発熱するのはエネルギーが必要ですが、もう少し省エネ式に暖気を確保する植物もあるようです。自分で温室をつくり、その中でぬくぬくと過ごそうという作戦です。たとえばセイタカダイオウという高山植物がそれらしい*4。
■セイタカダイオウは、「背の高い大黄」だそうです。大黄は漢方薬としても知られています。たしか下剤などに利用される薬草でした。現代の便秘薬にも使われているらしい。桂吉朝の落語「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」のオチにも使われていたと記憶します。閻魔大王と大黄をかけた駄洒落だったような。
■ヒマラヤの5000mぐらいの高地では、植物の生長可能な期間は年間で50日ぐらいとのこと。寒いようですね。ほとんどの植物は高山植物らしく背の低いものです。ところが、セイタカダイオウは、ときに人の背丈ほどにもなるらしい。
■セイタカダイオウは、苞葉(ほうよう)という組織で自分を包んでしまいます。この組織は半透明であり、紫外線は通さないらしい。SPF指数(紫外線防御指数)が高いのかな。赤外線や可視光線は通します。一種の温室です。雨天や曇天の場合で内部の日中温度は10〜15度C。晴天では15〜25度Cにもなるとのこと。富士山より1000m以上も高い場所でのこの温度は驚異ですね。
■セイタカダイオウが温室効果を堪能しているのは準備期間だそうです。この間は背の低い状態でいるらしい。7〜8年ぐらいとのこと。養分を十分に貯えた最後の年、人の背丈ほどもある茎を伸ばし、花をつけ、1万粒以上もの果実を実らせて一生を終えるそうです。長い期間、地味に準備を重ねて最後に派手に花を咲かせて散る。ちょっとセミの生涯にも似ているかな。
◆参考*1:雑誌「発熱で寒冷下を生き抜くザゼンソウの戦術(積水化学工業)」Newton (ニュートン) 2009年11月号広告頁、ニュートンプレス
◇*2HP「菅平高原実験センター Sugadaira Montane Research Center」
http://www.sugadaira.tsukuba.ac.jp/column/201005column.html
◇*3HP「恒温動物 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%92%E6%B8%A9%E5%8B%95%E7%89%A9
◇*4書籍「おもしくてためになる植物の雑学事典」初版78〜80頁、大場秀章( おおば ひであき)監修、ISBN4-534-03199-8、日本実業出版社

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ザゼンソウの発熱はNHKのEテレで観たことありますよ。
感熱カメラで写すとそこだけが赤く写っていましたね。
自然というのは凄いものです。
ねこのひげ
2014/01/13 07:34
コメントをありがとうございます。

 冬の尾瀬で遭難したら、ザゼンソウを探して暖をとれば助かるのでしょうか。やっぱり無理かな。

 セイタカダイオウは5000mの高地で10度C〜25度Cの温室を作っているようです。登頂隊のベースキャンプもほぼおなじぐらいの高地だそうですから、テント内の温度はそのぐらいにはなるのかな。もしホントにそうなら、意外に暖かいですね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2014/01/13 12:15

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