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zoom RSS 「ほちょーじ」とか「おんづろこんづろ」、「グロ」と呼ばれている文化はどんなもの?

<<   作成日時 : 2014/01/09 08:17   >>

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★日本語★
問題:お正月は初詣に行ったり、お屠蘇を飲んだり、お節料理を味わったり、読者諸兄諸姉におかれても、さまざまな日本文化を味わわれたことと思います。ずいぶん細かい行事や習わしがあるものだなと、毎年感心します。でも、9日ともなると、多くの地方では松飾りも取られています。正月気分は終わってしまいました。
■ところで、正月にまつわる我々のある文化は、次のように呼ばれる地方があるそうです。「三九郎(さんくろう)」、「ほちょーじ」、「おんづろこんづろ」、「かんがり」、「グロ」。さて、このように呼ばれる文化、昔からの習わしとは、次のどれでしょうか?
[い]初詣
[ろ]お節料理
[は]松飾り
[に]七草がゆ
[ほ]お焚きあげ
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[ほ]お焚きあげ
説明:お焚きあげというのは、少なくとも東京の世田谷区や渋谷区における呼びかたとしては正しいようです。他の地方では、左義長(さぎちょう)とか、どんど焼きなどと呼ばれるかもしれません。小正月の火祭りですね。取り去った松飾り・注連縄などを神社に持っていき、焼いてもらいます。縁起物ですので、燃えないゴミとして回収してもらうのは、ちょっとはばかられます。
■左義長というのはどの地方で使われる言葉なのかな。横浜・東京で育った人間としては、あまり耳にしなかった言葉です。初めて見たのは、歳時記の中だったと記憶します。難しい言葉だなと驚きました。
■参考資料*2によれば、平安時代に行なわれていた正月の宮中行事に由来するらしい。「毬杖(ぎっちょう)」という木製の杖を3本立てて書類や短冊などを焼く行事だったようです。Wikipediaによれば、毬杖はホッケーのような遊戯に使われる用具らしい*3。それがなぜ火祭りに使われるのかはよくわかりませんでした。
■3本の毬杖で「さんぎちょう」→「さぎちょう」となったようです。江戸時代に「左義長」という当て字がつけられたとのこと。左側に仏教の書物を置き、右側に儒教の書物を置き、どちらが優れているかを試すために火をつけたところ、左の書は焼けなかった…というお話が残されているそうです。防火性能を試すのならともかく、本の内容の優劣を競うのに火をつけちゃうというのは、いささか不合理と思われますけれど。
■どんど焼きはどんと焼きとも呼ばれます。東北の一部、西日本の広い範囲で使われているらしい。こちらは、子供のころに聞いたことがあります。
■三九郎というのは長野県松本地方だそうです。一説には、この地方で道祖神の祭りを統括する神主、福間三九郎太夫(ふくまさんくろうだゆう?)の名前にちなむとも言われます。ほちょーじは、香川あたりでの呼びかたらしい。法成就(ほうじょうじゅ)という仏語に由来するとも言われます。神社で行なわれる神事に対して仏教由来の名前を取り入れてしまうあたり、融通無碍の日本人らしいですね。
■おんづろこんづろは、富山県黒部市宇奈月町下立(おりたて)の下立神社の行事の名前らしい。「燃え上がる炎が鶴の飛び立つ姿に見え、それが『おおづる、こづる』に、それが訛って『おんづろこんづろ』になった」と、参考資料*1にはありました。
■かんがりと呼ぶのは、長野県南佐久郡川上村だそうです。かんがりやとも呼ばれるらしい。篝火(かがりび)に関係のある名前と考えられています。グロと呼ぶのは島根県大田市五十猛(いそたけ)町だそうです。由来は記されていませんでした。その他にも、いろいろの呼び名があるようです*1。
◆参考*1:HP「左義長 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A6%E7%BE%A9%E9%95%B7
◇*2番組「左義長の由来」130115放送分、NHK
◇*3HP「毬杖 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%AC%E6%9D%96


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コメント(4件)

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ねこのひげは、西日本出身ですので『どんと焼き』と言われておりましたね。
しかし「グロ」とはいささかな呼び方でありますね。
ねこのひげ
2014/01/09 18:26
コメントをありがとうございます。

 他の地方では「墨塗り」と呼ばれることもあり、これは火祭りのあとの行事から命名されたそうです。
 勝手な憶測ですが、松などを焼いた灰に水をかけ、墨のようにして体や顔に塗ると風邪をひかないなんていわれがあったりして。

 で、グロも実は同様の墨塗りを行なうので「黒」から来ている…というのはすべて町人の勝手な憶測ですので、信じないでください。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2014/01/09 20:01
「墨」→「グロ」
そうかもしれませんね。
「おかき」も「欠く」から来たそうです。
正月に使ったお供え餅を刀で切ると縁起が悪いというので欠いて食べていっところから「欠いて食べる」から「欠く」→「かき」→「おかき」となったそうです。
という説があるそうです。
ねこのひげ
2014/01/10 01:42
コメントをありがとうございます。

 おかきの話、面白いですね。刀というか刃物で切られるのは武士も町人もいやでしょうから。

 21世紀のおかきには、たまにですが、切断作業を連想させる形のものもあります。不定形な伝統を守ってくれると嬉しいですね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2014/01/10 09:24

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