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zoom RSS 江戸時代のお妾さん。いちばん安い場合はいくらで契約していたの?

<<   作成日時 : 2014/01/29 10:01   >>

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★歴史★
問題:昔も今も、また洋の東西を問わず、性は売買の対象にされてきました。江戸時代の日本も例外ではありません。今回は江戸時代の愛人契約の相場について考えてみたいと思います。
■江戸時代も初期は、堅気とそうでない方々との線引きがわりとあったらしい。「町家の者は前尻(まえしり)を売らない」と言われたとのこと。「前尻」は、「日本国語大辞典(小学館)」によれば、「(前にある尻の意)女性の陰部」だそうです*1*2。ひょっとしたら男性の陰部は「後尻(うしろしり)」と呼ばれるのかと思って調べてみましたが、「日本国語大辞典(小学館)」にはありませんでした。「あとじり」という読みだと、「後のほう」という無味無臭な意味が記されています。
■太平が長く続くと風紀は乱れてくるのでしょうか。売春行為、愛人契約などがごく普通に行なわれるようになったようです。江戸時代は特定の場所であれば売春は公認ですし、非公認の場所でも黙認ということが多かったようです。愛人契約も法的な問題はなかったらしい。
■それでも幕末には、複数の男性との愛人契約に対しては、あんまりだろうということでしょうか、禁ずる旨の町触れが出ているそうです*1。複数というのは、毎月1と6の日は六兵衛さんと、2と7の日は半七さんと、3と8の日は八五郎さんとそんなことをなさるというようなものらしい。なぜか月に6日、そんなことをなさる契約が主流だったようです。
■「安囲い(やすかこい、妾が何人もの囲い主から安い手当金で囲われること)」と呼ばれたらしい。まぁそういった女性は現代にもいるそうですから、驚くほどのことではないようですが。「安かこひ 田舎市の日の やうに客」という川柳が残されているそうです*2。この女性の場合は、1日のうちに何人も訪れたのでしょうかね。そりゃやり過ぎですよね。
■愛人契約の中には月に3両とか5両などという高価な人たちもいれば、もっともっとお手軽というか安価な人たちもいたそうです。では、いちばん安い例ではどのぐらいで契約した愛人がいたのでしょうか? 選択肢の中からいちばん近いものを選んで下さい。
[い]月に米1斗(10升、約18リットル)ほど
[ろ]月に米1石(10斗)ほど
[は]月に酒1斗ほど
[に]月に酒1石ほど
[ほ]月に味噌10貫(37.5kg)ほど
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[い]月に米1斗(10升)ほど
説明:参考資料*1によると、わずか月に米8升で契約した女性もいたそうです。
■昔は米を体積といいますか量で計ったようです。今は重さで考えます。ビニール袋に詰められたヒトメボレもゆめぴりかも5kgとか10kgなどで取引されていますよね。
■10升という分量の米は、重さでは15kgをちょっと切るぐらいと聞いたことがあります。これが正しいとすると、8升の米は12kg弱でしょうか。今、10kgの米は4000円弱でしょう。南魚沼産コシヒカリだと1万円なんて高いのもあるようですが。8升の米は5000円まではいかない金額のように見えます。
■それにしても、5千円以下で囲われる女性、月に6回男性とそんなことをなさるご婦人というのもなんだか不思議な気もしますね。貧窮から身を売る女性もいたのでしょうけれど、さほど困っていないのに安く囲われる女性もいたらしい*1。心理カウンセラーに相談したほうがいいような理由があるのかな。江戸時代の江戸では男性人口は女性人口よりもだいぶ多かったといわれます。安く性が買えるのは男性にしてみれば嬉しかったでしょうけれども。
■ちなみに酒1升は、下級品ですと現在の貨幣価値で1000円ちょっとで買えたという話があります。上酒ですとその倍はしたらしい。いずれにせよ、1斗=10升では、1万円以上にはなるようです。また、味噌は銭100文で750匁(19世紀中盤、天保改革のころ)という記録が残っているようです*3。1000匁が1貫で約3.75kgです。10貫では37.5kgであり、銭5000文ぐらいの計算になります。1両を越えるぐらいの金ですので、こちらも高いですね。
◆参考*1:書籍「日本歴史おんな噺」文庫初版98〜101頁、 樋口清之著、ISBN4-8033-3698-9、大陸書房
◇*2「日本国語大辞典(小学館)」
◇*3HP「「学」=東京の味噌の歩み」
http://www.tokyomiso.or.jp/gak_01.html
◇*4HP「価格」
http://www.teiocollection.com/kakaku.htm

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
本妻さんがお妾さんのところにお中元やお歳暮を持って「主人がお世話になってます・・・」と挨拶に回ったなんて話もありますが、当然豪商の話でしょうね。

しかし、何人も旦那がいるというのも・・・いまの援交の女性も真っ青ですな〜
ねこのひげ
2014/01/30 02:30
コメントをありがとうございます。

 明治・大正時代の裁判官が書いた本に「下等百科辞典」というのがあります。堅気ではない人たち、裏世界の言葉・事情を紹介した本なのですが、その中に「ゐすわり」という「安囲い」とおなじビジネスモデルの女性たちが紹介されています。

 残念ながら素町人は知りませんけれど、おそらく現代においても、似たような形で御商売をなさっている女性はおられるのではないか。勝手に想像しています。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2014/01/30 13:39

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