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zoom RSS なぞなぞの問題。シュールストレミングの缶詰とかけて数えで8つの子供と解く。その心は?

<<   作成日時 : 2013/11/07 07:28   >>

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★日本語★
問題:シュールストレミングは、ニシンを塩漬けにして缶の中で発酵させたものだそうです。開けると臭い。明けると9歳。そうです。数えで8つの子は正月で9歳になります。昔は年が明けるとみんな1つずつ歳をとったわけですね。「門松は 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」と一休宗純(そうじゅん、一休さん)は詠んだそうです。みんなが一斉に歳をとる。だからこそ、この歌の意味も現代より少し濃くなるのかな。
■では、吉例によりまして、なぞなぞの問題です。次の問題の心を考えて下さい。起源は江戸時代にあるなぞなぞがあります。なるべく現代風にしていますが、古いことを知っていると有利になるかもしれません。
[い]足軽奉公とかけて四六の裏ととく
[ろ]安宅の関とかけてよく見える鏡ととく
[は]天川屋義平とかけてお座敷のお引けととく
[に]浅野内匠頭とかけて算数の「8−4」ととく
[ほ]甘い塩とかけて失業中の居候ととく
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:
[い]足軽奉公とかけて四六の裏ととくの心はさんぴんだである
■「さんぴん」は、農工商非の者たちが、貧乏な士をあざける言葉でした。昔のいちばん貧乏な侍たちは、一年間の扶持(ふち、給与)が3両1分だったらしい。単純に1両=10万円で換算しても32万5000円です。幕末にかけてインフレ気味で、瓦解(明治維新)の直前には1両が数千円だったという話もあります。倹約しただけでは暮らしていけません。内職・副業・共働きなどなど、なんらかの副収入が必要だったでしょうね。
□サイコロの目は、江戸時代の日本では4の裏が3、6の裏が1です。1を「ぴん」と読むのはご存じのとおりです*3。
□落語の「たがや」にも、「四六の裏」という言葉が出てきます。武士たちと喧嘩をする町人、たが屋の啖呵です。「…血も涙もねえ、眼も鼻も口も ねえ、 のっぺらぼうの丸太ん棒野郎ッ。四六の裏め」。最初は下手(したて)に出て謝っていたたが屋が、聞き分けのない侍たちに腹を立てて開き直り、浴びせかける悪態です。
[ろ]安宅の関とかけてよく見える鏡ととくの心はとがしがいいである
■安宅の関(あたかのせき)は、いわゆる勧進帳(かんじんちょう)の舞台です。兄頼朝に指名手配犯にされてしまった弟の義経や手下の弁慶、四天王らの一行は、安宅の関、現在の石川県小松市あたりにあった関所にさしかかります。関所の責任者は地元の武士、富樫泰家(やすいえ?)という人物。山伏に変装した義経一行がお尋ね者であると見破りつつも、主従の固い信頼関係、厚い情愛に心をうたれ、見逃してやるわけですね。武士の情けです。「富樫がいい」。能や歌舞伎、映画などの題材として多く取り上げられました。
□名匠黒澤明も勧進帳を映画化しています。「虎の尾を踏む男達」という題名です。エノケンこと榎本健一が喜劇的な味を添えてとても面白かった
□タイトルの勧進帳とは、東大寺再建のために浄財の寄付を募っているという寄付金集めの趣旨が書かれている書類だそうです。歌舞伎などでは、何も書かれていない白紙の巻紙を、勧進帳らしく堂々と読み上げる場面があります。僧侶出身の弁慶が命がけで演技します。
□東大寺は、平清盛の命を受けた5男重衡(しげひら)に焼き討ちをかけられ、大仏殿も大仏も破壊されてしまいました*2。治承(じしょう)4年12月28日(西暦1181年1月15日)の夜のことだそうです。義経一行が安宅の関で富樫に出会ったのは文治(ぶんじ)3年(1187年)のことらしい。
□江戸時代の鏡は、金属鏡が少なくなかったようです。すぐに曇ります。で、鏡を研ぐ専門の職人がいたそうです。研がし(とがし)がいいと、反射率が上がり、よく見えたようです。
[は]天川屋義平とかけてお座敷のお引けととくの心はおとこでござるである
■天川屋(天河屋とも)義平は忠臣蔵で大星由良之助(モデルは大石内蔵助)たちを助ける商人です。武器調達を担当したようです。怪しまれ、子供を人質に白状せよと迫られたとき、「天川屋利平は男でござる」という有名な台詞を吐き、頑として口を割りませんでした。
□お座敷のお引けというのは、遊郭などでのお話です。芸者を入れたりして飲めや歌えの宴会です。相手が間夫の場合は、花魁(おいらん)と2人きりで静かに飲み食いするのかな。飲食・歌唱・舞踊などが終わったら、いよいよそんなことをなさるわけです。花魁の部屋などへと下がります。夜具がのべてあります。だからお床(おとこ)でござる、です。
[に]浅野内匠頭とかけて算数の「8−4」ととくの心ははじからしをとるである
■これは単純です。内匠頭は恥から死を取りました。吉良上野介のパワハラを我慢するという選択肢もあったでしょう。賄賂をたっぷり贈って懐柔するという選択肢もあったはずです。しかし、彼は死を選びました。算数の計算式のほうは8(はち)から4(し)を取る、です。
[ほ]甘い塩とかけて失業中の居候ととくの心はしょくえんでとうぶんである
■甘い塩と呼ばれる商品がいくつか出回っています。でも、ホントに甘いかどうかは、舐めたことがないのでわかりません。甘い塩がホントにあるとすれば、食塩で糖分も取れるのかな。
□失業中の居候は、職得んで当分、居させてくれ…と、友人宅に転がり込むのでしょう。
◆参考*1:書籍「ことば遊び辞典」鈴木棠三(とうぞう)著、東京堂出版
◇*2HP「大仏の日。東大寺を焼き討ちして大仏を壊した武将は誰なの?」
http://blog.q-q.jp/200904/article_16.html
◇*3HP「サイコロを歌に詠んだ最初の記録はいつごろのもの?」
http://blog.q-q.jp/201310/article_24.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
そういえば、葛飾北斎の養父は鏡の研ぎ師でしたね。
けっこう金持ちでよく無心にいっていたそうで・・・・
ねこのひげ
2013/11/10 13:33
コメントをありがとうございます。

 葛飾北斎の養父が研ぎ師というのは知りませんでした。
 調べてみたら、幕府御用達の研ぎ師(鏡磨師)とWikipediaにはありました。経済的に豊かなのも納得ですね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2013/11/10 21:29

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