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zoom RSS 最強の恐竜といわれるティラノサウルスは実は腐肉漁りをして生き延びていたの?

<<   作成日時 : 2013/11/22 09:42   >>

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★科学★
問題:今から約6550万年前、ユカタン半島に隕石が落ちるまで、白亜紀と呼ばれる時代を生きたティラノサウルスは、骨格のつくりから見てそのころは地上最強の動物だったようです。いわゆる食物連鎖の頂点に立っていたらしい。まだ小型のものが多かったといわれる哺乳類はもちろん、巨大な草食恐竜も連中を恐れていたといわれます。
■幸いにしてティラノサウルスやその近縁種の肉食恐竜は、多くの化石が見つかります。最近ではずいぶんと研究が進んできたらしい。その結果、ティラノサウルスは実は従来の見方と異なる存在だったとする説が生まれています。ハンターとして恐ろしい存在だったのではなく、他の動物の死骸を漁って暮らしていたという説です。では、その根拠となるのは、次のどれでしょうか?(根拠とされる項は無いかもしれませんし、複数かもしれません)
[い]足が遅い
[ろ]化石がやたらと見つかる
[は]前足が短い
[に]嗅覚が鋭い
[ほ]顎の力がずば抜けて強い
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:全部
説明:例の恐竜映画「ジュラシック・パーク」のテクニカル・アドバイザーをつとめ、主人公アラン・グラント博士の部分的モデルでもあるジャック・ホーナー博士という人がいます。ロッキー博物館という恐竜研究所の研究員でもあるらしい。
■ホーナー博士は、恐竜が子育てをする証拠といわれるマイアサウラというカモノハシ竜の生態を解明したことでも知られます。マイアサウラの卵・幼児などの化石を研究したところ、孵化後に歩けるようになるまでに時間がかかることがわかったそうです。それでいて子供の歯はすり減り始めていたらしい。歩けない子供のために、親が餌を運んでいたと考えられるそうです。
■ホーナー博士は、ティラノサウルスは腐肉漁りをして暮らしていたと主張しているそうです。ハンター(狩猟動物)ではなくスカベンジャー(腐肉食動物)だったというわけですね。その根拠は、まずティラノサウルスの化石がやたらと見つかるという点だそうです。現在のサバンナでも個体数が圧倒的に多いのはハイエナであり、ライオンやチーター、豹などではありません。ハンターとして生きるのは大変であり、腐肉漁りで生きていくのは楽だという証拠だといわれます。
■前足が短いのも狩猟には向きません。必死で逃げる、あるいは抵抗する獲物を押さえ、有利な体勢にするのに使われるのは手と足です。とくに身体を支える必要がなく、自由の利く手の働きは大切です。ティラノサウルスのように手があんなに短ければ追跡や格闘をするのに不利だというわけですね。実際、代表的なハンターといわれるヴェロキラプトルという小型の恐竜は、頭はしっかりしていますが全体にほっそりとしており、手は相手をつかみやすいような長さになっています。
■嗅覚が鋭いというのも腐肉食には向いているそうです。ヴェロキラプトルの嗅覚はほかの動物を追いかけて近くで臭いをかぐのに適しているそうです。ティラノサウルスの脳内の臭球(きゅうきゅう)と呼ばれる部分は大変発達しているらしい。遠くの腐肉臭を嗅ぐことができるそうです。
■ハイエナは顎の力が強く、骨をかみ砕いて髄にある栄養分をとることができます。ティラノサウルスの顎もやたらと強い。歯の形も恐竜の太い骨をかみ砕くのに適しているそうです。一般に肉食獣の歯はもっと鋭く、皮や肉を切り裂くのに向いているそうです。
■そしてティラノサウルスには足が遅いという決定的な欠点があるかもしれません。イギリス王立獣医大学のジョン・ハッチンソン博士という研究者は、2002年(平成14年)に「時速18km説」を発表したそうです。ハッチンソン博士の主張では、「骨格から導かれる筋肉の量では巨体を素早く移動させることは無理」とのこと。CGを使って走り方を再現したところ、「ジュラシック・パーク」の場面のように、ジープを追っかけていくことはできそうもないらしい。自転車なら追いつくかもしれませんけれど。
■手が短いという特徴も速く走るのには不向きとみる説があります。獲物を追いかけて懸命に走るとすれば、途中でつんのめってころぶこともあるでしょう。あの小さく短い手では、とても上半身を支えきれません。顎や頭を地面に叩きつけることになるでしょう。場合によっては致命的な傷を負うかもしれません。
■ティラノサウルスの足は、ゆっくり長時間歩くには適しているそうです。つまり、死んで動かない獲物、遠く離れた位置にあるけど嗅覚で認知した獲物を得るには適しているようです。他の腐肉食動物と獲物の奪い合いが起きても、巨体と強い顎で喧嘩に勝てるのかもしれません。
■なお、ティラノサウルスの足が遅いという説には、反論も多くあるらしい。2007年(平成19年)にマンチェスター大学のウィリアム・セラーズ博士とフィリップ・マニング博士が発表したのは時速30km説です。
■2011年(平成23年)には、尾と大腿骨をつなぐ筋肉を活用すれば、もっと速く走れるという説をカナダのアルバート大学の研究グループが発表したらしい。
■腐肉食動物だったという説は、いまのところは仮説の域を出ていません。これからはDNAの研究なども行なわれる可能性があります。やがては生態も明らかになるでしょう。ティラノサウルスの呼び名は「暴君の爬虫類」を意味するそうです。実はゴミ箱漁りでした…なんて結論だったら、ちょっと興ざめなのですが。
◆参考*1:雑誌「恐竜学の研究最前線 ティラノサウルス」Newton (ニュートン)1308月号22〜45頁、担当編集者森久美子、ニュートンプレス
◇*2HP「ティラノサウルス - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%A9%E3%83%8E%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%82%B9

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ティラノサウルスの化石に特徴的な姿勢。デス・ポーズとはどんなもの?
●●●●★科学★●● 問題:ティラノサウルスの化石は、他の恐竜に比べればよく見つかるそうです。なにしろ骨が太い。連中が跋扈(バッコ、のさばること)していたのは6500万年以上も昔の話です。長い年月にも耐えて現代の地中から掘り起こされるようです。 ■もうひとつの理由は、実際にたくさん生存していたからかもしれません。アフリカの草原でいちばん数が多いのは、ハイエナなどの腐肉を漁る動物だそうです。獲物を捕食する肉食動物、ライオンとかヒョウとかチーターなどはそんなに数は多くないらしい。肉食動物は... ...続きを見る
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
実は百獣の王ライオンも腐肉漁りの傾向がありますね。
ハイエナの獲物を横取りしたりしてますし、人食いライオンも殺してみると、年寄りで獲物を捕れなくなった個体が多いそうです。
ねこのひげ
2013/11/24 12:33
コメントをありがとうございます。

 参考資料の科学雑誌には、昔描かれたティラノサウルスのイラストを掲載していました。姿がずいぶん異なります。
 ご承知のとおり、最近では羽毛に覆われていた説も出ています。どんどんイメージが変わっていきますね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2013/11/24 14:36

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