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zoom RSS ケンブリッジ大学の卒業生が知らなかった基礎知識とはなに?

<<   作成日時 : 2013/10/09 07:24   >>

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★歴史★
問題:最近、日本の留学熱は少し冷めてきたようで、欧米への留学生の数が減っているとニュースで聞きました。日本の将来を心配する人もいますが、そんなのは杞憂にすぎません。
■ホントに研究目的で留学する人物は、流行には左右されません。でも、大部分の留学生は単に箔(はく)をつけるために渡航します。留学経験者が増え、希少価値が減ってくると、投資に見合った利益が出なくなる。じゃあやめておこうか。その程度の動機なら、行かないほうがましかもしれません。
■留学はかなり費用がかかります。たとえばケンブリッジ大学の大学院に留学しようとすると、1年で学費だけで約200万円*1(2006年前後の情報)。これに生活費・遊興費が加算されると、約1000万円です。それじゃ遊びすぎか。以前お伝えしたハーバード大学の場合、2007年のCNNニュースによれば、授業料だけで年間3万1456ドルだそうです*2。
■ロバは旅に出たからといって馬になって帰ってくるわけではない。大学を卒業することも同様です。ケンブリッジ大学を出たからといって馬にはなれない。それがわかっていると払えない金額ではありますね。
■ところで、17世紀のイギリスの高級官僚でのちに王立協会会長もつとめたサミュエル・ピープスという人物がいるそうです。王立協会はイギリスの学士院のような団体らしい。ロバート・フックやアイザック・ニュートンも会長をつとめたそうです。ロバートは、物理ではフックの法則で、生物では「cell(細胞)」の名付け親として知られます。アイザックは、物理では万有引力の法則で、算数では微分積分の業績で知られていますね。
■サミュエルは、ケンブリッジ大学の欠陥について触れた記録を残しているようです。お堅い岩波書店の新書にその紹介本があるらしい。「ピープス氏の秘められた日記」(臼田昭著)という怪しげな題名です*3。桃色文学のようだな。
■では、記録に残された17世紀ケンブリッジ大学における教育の欠陥とは次のどれなのでしょうか? (正しいものは無いかもしれませんし、複数かもしれません)
[い]英語を教えない
[ろ]理科を教えない
[は]社会を教えない
[に]算数を教えない
[ほ]道徳を教えない
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[に]算数を教えない
説明:ピープス氏は、ケンブリッジ大学を卒業して海軍省の書記官になったようです。資材購入係をしていた頃に記された日記には次のように書かれていたらしい。
---「ロイヤルーチャールズ号の航海士、クーパー氏が訪ねてきた。数学を教わる予定で、今日から始めることにした。1時間一緒に算術をした。手始めは九九を覚えることである。…… 朝4 時起床、九九に精を出した。総じて算術ででくわす面倒は九九だけだ」。---
1662年(寛文(かんぶん)2年)の日記だそうです。このころ、日本では伊達騒動が始まり、カリブ海では海賊があばれまわっていたらしい。
■ケンブリッジを優秀なる成績でご卒業された学士様は就職してから九九を学んでいるようです。それも家庭教師を雇って。不思議ですね。でも賢い人なので1年で九九は体得できたらしい。21世紀においては、世界中の学校に行ける子供はみんな1年以内に九九を体得しているでしょうけれど。
---「近ごろ妻と一緒に大層楽しく算術の勉強をしている。彼女は足し算、引き算、掛け算までは大変うまくやってきた。今後しばらくは割り算で彼女を悩ますことはやめて、今度は地球儀を始めてみようと思う」。---
これは翌寛文(かんぶん)3年(1663年)の日記とのこと。
■実は、エリザベス女王(1世)の時代、1570年(元亀(げんき)元年)に、法令によってすべての数学は大学の教育課程から削除されたそうです。「神によって労働の必要から解放された人々には生活に密接に関係するようなものは不必要で、必要なのは紳士的教養」というのが理由だとか。
■大学で勉強しなかったとしても、初等中等教育の段階で九九は習ってもよさそうなものです。イギリスの紳士たちは、教室の中でいったい何を学んできたのでしょう。結果として、上流階級の人は計算ができなかったといわれます。
■ピープス氏は、資材購入係という数字を扱う担当にまわってしまったので、付け焼き刃ながら九九を学ぶ羽目になったようです。ピープス氏は現役の航海士を家庭教師につけたようです。ちなみに、1660年代にはケンブリッジ大学の後輩アイザック・ニュートン君は18歳〜27歳ぐらいです。こっちのほうが、家庭教師としては豪華だったかな。
◆参考*1:HP「ケンブリッジ大学大学院を受けてみよう。」
http://www.geocities.jp/murphy2woods2/cam.htm
◇*2HP「ハーバード大学に留学するには年間500万円以上かかるの?」
http://blog.q-q.jp/200703/article_79.html
◇*3書籍「おもしろくてためになる数の雑学事典」初版76〜78頁、片野善一郎(ぜんいちろう)著、ISBN 4-534-03760-0、日本実業出版社
◇*4HP「王立協会 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E7%AB%8B%E5%8D%94%E4%BC%9A

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
朝丘雪路さんは、結婚するまで自分でお金を使ったことがなく、買い物をすると常に一緒について歩いていたばあやが預かっていた財布から出していたそうで、浅丘さんの小遣いは毎月100万円を父親がばあやに渡していたそうで、余ったお金をばあやが貯金をしておいてくれたそうで、結婚するときに、通帳とハンコを渡されたそうで、預金が数千万円になっていたそうです。
たぶん、ケンブリッジに通っていた貴族の子弟も、朝丘さんと同じように自分で金感情をするような生活をしていなかったのでしょうね。
ねこのひげ
2013/10/09 18:36
コメントをありがとうございます。

 金銭感覚がまるでなくても生きていけるというのは、ちょっとうらやましいですね。幸運な人生でしょう。

 素町人の場合は、「この商品だったらAmazonと楽天市場とどちらが得か。この店はいくら買ったら送料無料にしてくれるのか。ポイントはどのぐらいつくのか。セールはいつから始まるのか」などと細かく調べながら生きています。雪路様とは正反対の人生ですね。
(^^;) 
ねこのひげ様<素町人
2013/10/09 19:52

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