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zoom RSS 世界一怠け者の鳥、クロコウウチョウ。どこに住んでいるの?

<<   作成日時 : 2013/10/29 16:19   >>

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★科学★
問題:鳥というのは、素人の印象としては働き者ですね。たとえばツバメ。成長すると繁殖の相手を見つけます。巣を作ったり見つけたりして整え、卵を産みます。孵化したら幼い雛のためにせっせと餌の虫を見つけ、捕まえては食べさせます。一所懸命働いて、子育てが終わったら、2回目の繁殖・子育てをするつがいもあります。秋が来たら数千kmも移動して、寒さを避けます。春になるとまた数千kmを移動し、日本列島にやってきてあらたな子育てに入ります。
■これに対してクロコウウチョウという鳥はとんでもない怠け者です。まず巣を作らないそうです。ホームレスかな。いわゆる托卵をして、子育てもしません。育児放棄ですから、子供の食費・教育費はゼロですね。自分たちだけが栄養を取ればいいことになります。それでもあまり動かず、他の動物の背中にとまってその動物に寄生する虫を食べたりしているそうです。
■ではこの怠け者、クロコウウチョウはどこで繁栄しているのでしょうか?
[い]東南アジア
[ろ]日本など東アジア
[は]ヨーロッパ
[に]アフリカ
[ほ]北アメリカ
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[ほ]北アメリカ
説明:クロコウウチョウは、黒香雨鳥と書くそうです。名前どおり、頭や顔から背中にかけて黒い毛に覆われています。羽や尻尾は瑠璃色でしょうか。目は朱色でなかなかいいデザインの鳥です。全長は20cmぐらいらしい。
■現地ではCowbirdと呼ばれているらしい。カウボーイではありませんが、牛の近くで暮らしているのはたしかです。背中に乗って皮膚に寄生しているダニなどを食べます。もちろんそれだけでは足りないので、牛が動くのを待ちます。牛が歩くと驚いた虫が草むらから飛び出したりするそうです。そんな虫をパクッといただくらしい。さらに雑食性で落ちている穀類、植物の種なども召し上がるそうです*1。
■子育てには雄も雌も参加しません。タイランチョウ、ツグミ、ノジコ、ムクドリモドキ、フウキンチョウなどの巣に産卵します。哀れな大家さんの卵は、クロコウウチョウのどす黒いクチバシによって穴を開けられ、巣の外に投げ捨てられるらしい。子供を殺されたことに気付かないタイランチョウなどの親鳥は、他人の子供、それも我が子を殺した奴の子供をせっせと育てるそうです。どうも許し難いやつですね。
■ほとんど努力をしないこの連中は、似た名前のコウウチョウ(香雨鳥)という種類とともに全米にはびこっているそうです。消費エネルギーを節約する渡世法のおかげでたいへん繁栄しているらしい。現地では個体数を抑制するための施策も実施されているとのこと。たしかにこの連中が勢力を拡大したら、真面目に生きるタイランチョウ以下の減少を招きそうです。生態系が変化してしまうかもしれませんね。
◆参考*1:HP「今週の野鳥(第87回)」
http://tsuyukibird.hustle.ne.jp/BronzedCowbird.htm
◇*2書籍「動物ものしり事典」初版256〜257頁、吉村卓三著、日本文芸社

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
北アメリカにもカッコウのように図々しいのがいるんですな。
しかし、なぜ、そんな生態系になったんでしょうね。
ねこのひげ
2013/10/30 02:56
コメントをありがとうございます。

 最近の科学雑誌によれば、「自然界全体を見渡せば、寄生生物の種数は、寄生をしない生物(自由生活性の生物)より多いと推測されている」とのこと。
 カッコウやクロコウウチョウは、生活史の一部では他人の力を借りますが、他では自分で生きているので、まぁ罪は軽いほうなのかもしれませんね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2013/10/30 07:46

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