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zoom RSS 欠(あくび)とかけてリコーダーととく。その心は?

<<   作成日時 : 2013/10/24 08:43   >>

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★日本語★
問題:題の問題の心は「(欠に)口をつけて吹く」です。漢字のなぞなぞですね。
■もうひとつ練習してみましょう。「相惚れの恋路とかけて、獣二疋(ひき)鳥二疋ととく」。ちょっと言葉が古いので難しいですね。心は「ちんちんかもかも」。「ちん」は犬の種類です。狆とも書きます。「かも」は鳥の鴨です。「ちんちんかもかも」は、「日本国語大辞典(小学館)」によれば「男女の仲がきわめてむつまじいこと」です。もう少し発展した意味もあって「性行為をすること」。略して「ちんかも」とも呼ばれます。
■本日は、なぞなぞの問題です。下に「何とかとかけて何とかととく」という文が並んでいます。それぞれの心を考えてみてください。
[い]ナンパから恋に落ちたとかけて鉤裂き(かぎざき)を作った釘ととく
[ろ]灯りとかけて数字のカンマととく
[は]明烏(あけがらす)とかけて高尾の身受けととく
[に]浅草の表門とかけてホームレスととく
[ほ]小豆とかけて干し人根ととく
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:
[い]ナンパから恋に落ちたとかけて鉤裂き(かぎざき)を作った釘ととくの心は袖を引かれてから打ち込むである
■「袖を引く」が古臭いでしょうかね。「大辞泉」には「そっと注意を与える」、「人を誘う」の2つが示されています。ここでは後者の意味です。今のようにどのお宅でも服が余っている時代と異なり、昔は服は大切なものでした。鉤裂きを作るのは避けたい。でも往々にして破れて初めて釘が出っ張っているのに気付くようです。
□余談です。落語の枕でよく語られるけちん坊のお話。「おい、こんなところに釘の頭が出ているじゃないか。危ないな。鉤裂きでも作ったらどうするんだ。隣に行って金槌を借りてこい。打ち込んでしまおう」。「行ってきました」。「貸したか」。「駄目です。竹の釘を打つのか、金の釘を打つのかと聞かれたんで、鉄の釘ですと答えたら、鉄と鉄がぶつかってすり減るから貸せないと言われました」。「驚いたな。なんてケチな野郎なんだろう。つきあいきれねぇや。よし、借りるな。うちのを出して使え」。
[ろ]灯りとかけて数字のカンマととくの心はくらい(暗い/位)でつけるである
■数字のカンマは位取りに従ってつけますね。電灯や蛍光灯は、暗いのでつけるというわけですね。
□余談です。Excelをときどき使いますが、あのソフトでは西洋風の3桁ずつの位取りでしかカンマを入れてくれません。日本風の4桁ずつの位取りでカンマを入れるような設定ができるといいですね。経理の人などは3桁に慣れているのかもしれませんが、万・億・兆・京…という位取りになれている者としては3桁は使いにくい。ひょっとしたら4桁ずつを実現しているアドイン(追加機能)とかがあるのかな。あるといいのですが。
[は]明烏(あけがらす)とかけて高尾の身受けととくの心はむつ(陸奥/六つ)のかね(金/鐘)につれるである
■歴史上の噂話を知っているとすぐにわかるなぞなぞです。落語の「仙台高尾」でも描かれているとおり、伊達藩の殿様は三浦屋の2代目高尾太夫(たかおだゆう)という花魁(おいらん)に深入りします。ついには身請けすると言い出します。落語では7000両というものすごい金で落籍したことになっています。ところが高尾は殿様の言うことを聞きません。私には島田重三郎(じゅうざぶろう)という惚れた男がいるから、あなたの言いなりにはならないわよ。そんなことを言われてカッとなったお殿様は、高尾を吊るし斬りにした…ということになっていますけど、史実はどうなのかな。
□明烏は、夜が明けると同時にカァカァとうるさいぐらいに鳴き出す烏のことですね。「三千世界の 烏を殺し 主(ぬし、あなた)と朝寝が してみたい」という有名な都々逸があります。高杉晋作(しんさく)が作ったという噂もありますが、天保時代の寄席で流行ったという話もあり、だいぶ前から存在している詠み人知らずの作品なのかもしれません。
□六つの鐘は、夜明けを知らせる鐘です。昔は季節につれて一刻の長さが変わる不定時法でした。そのかわり、夜明けはいつも必ず六つ刻(むつどき、明け六つとも)です。日没は必ず暮れ六つです。明け六つの鐘が鳴るとほぼ同時に、明烏も鳴き出します。で、「陸奥の金につれた」という駄洒落が出てくるわけですね。
[に]浅草の表門とかけてホームレスととくの心はふうらいもん(風来者/風雷門)である
■浅草の観音様の入口には大きな門があります。雷門ですね。門の左右で恐い顔をしている風神・雷神も知られています。
□昔は、風来坊とか風来者という人たちがいました。風に吹かれるようにフラッと現れて、フラッと消えていく人です。住所不定職業不詳。危ない人もいましたが、弱きを助け強きを挫く義侠心に富んだ人もいたようです。少数派なのかもしれませんけど。
[ほ]小豆とかけて干し人根ととくの心はたくあん(炊く餡/沢庵)になるである
■「炊く餡」は「炊く(と)餡」と補って考えて下さい。
□昔はどこの農家でも秋には干し大根や吊るし柿が見られたものです。太陽の自然の力を借りて加工して、現金収入を得たり、自宅で消費したりしたようです。
□では、オマケにもうひとつのなぞなぞ。朝空とかけてやり手の弁護士ととく。その心は? 「問う方からさすが巧妙/東方から射すが光明」。お粗末さまでした。
◆参考*1:書籍「ことば遊び辞典」鈴木棠三(とうぞう)編、東京堂出版

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
高尾太夫の説には、もうひとつあって・・・・
殿様は身請けした後、高尾を相手の男のところに黙って送り出した。
というのがありますね。
こっちは殿様がかっこよすぎますね。
『リーガルハイ』みたいな弁護士というのも困ったものですが・・・
ねこのひげ
2013/10/28 01:13
コメントをありがとうございます。

 高尾太夫を手放したという説は凄いですね。殿様は太っ腹な人間に見えます。

 「仮名手本忠臣蔵」の七段目では、大星由良之助がお軽を身請けしようとします。
「間夫(まぶ、愛人)があるなら添わしてやろ。暇が欲しくば暇をやろ」
 討ち入りに関わる手紙をお軽に覗かれたと思った大星由良之助は、口封じに殺してしまおうとお軽の身請けを持ち出しています。

 伊達の殿様にも、何か魂胆があったのかな。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2013/10/28 08:49

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