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zoom RSS 外野手からホームへの返球補殺。助走の有無で到達距離はどのぐらい違うの?

<<   作成日時 : 2013/08/09 06:56   >>

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★科学★
問題:イチローはMLBに行ってから約100回の補殺をしているそうです。補殺というのは「野球またはクリケットなどにおいて、アウトが成立した場合、これに至る過程で、送球を行なったり、あるいは打球や送球の方向や速度を変えるなどして そのアウト成立を補助すること、もしくはその野手に記録される守備記録のこと」だそうです*2。定義はあまりスッキリとはしていません。
■3塁をタッチアップした走者を、フライを捕球した外野手が本塁で刺すのは補殺のようです。犠牲フライの阻止ですね。ヒットを打った打者走者が2塁・3塁、あるいは本塁を欲張った場合に刺すのも補殺と呼ぶようです。盗塁の走者を2塁・3塁・本塁で刺すのも補殺なのかな。
■補殺は送球が素早く正確に行なわれた場合に成立するらしい。では、プロの外野手が助走して投げる場合と助走なしで投げるでは、返球の到達距離はどのぐらい違うのでしょうか? 助走なしで投げる場合の到達距離を考えてください。
[い]助走して投げる場合の約90%になる
[ろ]約75%になる
[は]約60%になる
[に]約45%になる
[ほ]約30%になる
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[に]約45%になる
説明:参考資料*1によれば、「プロの外野手の遠投を投擲(とうてき)競技のように考えると、ボールを投げたとき、ステップすると(助走して投げると)平均時速108km(秒速30m)が出せて飛距離は92mとなるが、ステップをせずに投げると、時速72km(秒速20km)ぐらいだろうか。これだと秒速も遅くなる上、飛距離は41mに縮まる」とのこと。
■実際には外野手でノーステップで投げる人はめったにいません。つい最近、例外を見ました。今年2013年(平成25年)5月25日。イチローが珍しくノーステップで投げていました。セントピーターズバーグでのレイズ対ヤンキース戦です。アウェイのヤンキースは1-3で負けていた9回表、2点を返して追いつきます。3-3で同点の9回裏、1死でランナーが2塁という場面だったと記憶します。レイズの打者の放った打球は一塁の頭上を越える鋭いライナー。ヒットになって2塁走者はゆうゆうと本塁に戻り、サヨナラかと思われました。
■右翼を守るイチローは滑り込みながらかろうじて捕球し、崩れたままの体勢から内野に山なりのボールを返球しました。イチローは美技が成立した瞬間に、2塁走者のタッチアップを防ごうとしたようです。ところが、敵の走者は打球が抜けるものと油断していたらしく、2・3塁間でチキショウというポーズを見せただけです。タッチアップのことはまるで考えていなかったようです。
■定石からいえば、ひとつでも走者は先に進んでおくべきです*3。このときの走者にはその意識が見られませんでした。だから最近のMLBは素人臭いといわれるのかな。それはともかく、この試合は延長に突入。11回にヤンキースが勝ち越し、3-4で勝利を得ました。マン・オブ・ザ・マッチがMLBにあるかどうかは知りませんが、もしあるならイチローが選ばれたことでしょう。
■イチローの希有な事例はともかく、ほとんどの場合、外野手は助走をつけて投げています。ノーステップよりもわずかながら余分に時間はかかります。それでも中継なしに、低い軌道で捕手や三塁手に届くほうが、全体では時間の節約になるのでしょう。
■それにしても鍛え抜かれたプロの選手でも上半身と肩の力だけで投げたのでは40mあまりしか投げられないとは、ちょっと驚きました。ちなみに、本塁からフェンスまでは最短でも90mぐらいはあります。その半分も投げられないのか。
■塁間は27.431mとのこと。ということは、ピタゴラスの定理を使って計算すると、本塁から2塁までは38.793mほどです。強肩の捕手は膝をついたままで2塁に投げ、盗塁をたくらむ1塁走者を補殺することがあります。連中は、かなり特別な肩をしていることになりますね。
◆参考*1:書籍「野球の科学」初版116〜117頁、筒井大助(だいすけ)監修、ISBN978-4-8163-4238-7、ナツメ社
◇*2HP「補殺 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%9C%E6%AE%BA
◇*3HP「ランナー2塁と3塁では、得点の機会はどのぐらいちがうの?」
http://blog.q-q.jp/201305/article_10.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
プロ野球の選手は天才の集まりだと言っている人がおりましたが・・・
生身の人間が100キロを超えるスピードでボールを投げることが出来るのが不思議でもありますね。
ねこのひげ
2013/08/13 03:24
コメントをありがとうございます。

 たしかに天才なんでしょうね。おおよそ100校に1校の割合で出場できる甲子園です。その出場選手のうち、さらに数%しかプロ野球の選手にはなれないと聞きます。

 それにしてもわが西東京代表は派手に負けているな。まっ、勝負は時の運ですから、しょうがないのかな。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2013/08/13 12:43

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