ファーブルが試したセミの耳。聴覚がないという結論はどんな実験から得たの?

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★科学★
問題:「昆虫記」で知られるファーブルは実証的な人だったようです。セミには耳がない、音が聞こえないということを証明するために、ある実験をおこなったらしい。それは次のどのような実験だったのでしょうか?
[い]セミが鳴いている木のそばで大きな音のする花火を爆発させた
[ろ]セミが鳴いている木のそばで大砲を発射した
[は]セミが鳴いている木のそばで軍楽隊に演奏させた
[に]セミが鳴いている木のそばで音痴な自分がイタリアオペラを歌った
[ほ]セミが鳴いている木のそばでたくさんの人に爆笑してもらった
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[ろ]セミが鳴いている木のそばで大砲を発射した
説明:もちろん空砲だったと思いますが、大砲を発射するとはなかなか思い切ったことをしたものです。
■でもセミたちは鳴きやまなかったらしい。もちろん飛び去ることもしませんでした。ファーブルは、「セミは音をだすくせに音を聞くことはできないのではないか」と考えました。
■この実験は、割とよく知られている逸話だそうです。正解されたかたも多かったかもしれません。ご存じのように、現在では、ファーブルの考えかたは訂正されています。セミには耳たぶこそありませんが、耳はあります。頭ではなく、お腹の部分にあるらしい。参考資料*1によれば、セミをひっくり返して腹側を眺めると、後ろ足の付け根あたりに左右にふたのようなものがついているそうです。腹弁(ふくべん)と呼ばれる器官らしい。めくり上げると、中に白い膜のようなものが見えるとのこと。この膜は人間でいえば鼓膜にあたります。音は空気の粗密の振動です。空気の振動に従って白い膜が振動することで、セミは音を聞いているらしい。
■人間には犬笛の音はまるで聞こえません。でも犬にはしっかりと聞こえています。人間には周波数が高すぎるようですね。同様に、大砲の音は、セミには聞こえない範囲の周波数だそうです。
■なお、ほとんどの昆虫には耳がないそうです*2。触角で代用しているらしい。昆虫は、音というか空気の振動を触角や体の毛で感じているとのこと。たとえば力のオスは、大きな触角でメスの羽音を聞き分け、メスに群がるらしい。専門家たちの考えでは、大部分の昆虫の音の聞こえ方は、人間が耳で聞くようなはっきりとしたものではないようです。
■セミのように鳴く虫たちは、例外的に耳を持っています。ほとんどの場合、胸、腹、脚などにあるとのこと。たとえば、ムラサキシタバというガの仲間では、胸の両側に耳の穴が開いているそうです。ここにガを捕食しようとするコウモリの超音波が飛び込んでくると、慌てて飛ぶ方向を変え、逃げ出すわけらしい。
■エンマコオロギでは、脚に耳があるそうです。白い鼓膜が剥きだしになっているとのこと。うっかり破いてしまったりしないのでしょうかね。
◆参考*1:HP「http://kids2.gakken.jp/box/nazenani/pdf/02_kontyuu/X1030069.pdf#search='セミの耳'」(学研教育情報資料センター なぜなに学習相談)
http://kids2.gakken.jp/box/nazenani/pdf/02_kontyuu/X1030069.pdf#search='セミの耳'
(http~の文字列を複写してURL欄に貼り付け[F5]→[ENTER]を押してください)
◇*2書籍「昆虫の不思議」初版18~19頁、伊沢尚(しょう)著・三枝博幸(さいぐさ ひろゆき)監修、ISBN4-8163-4111-0、ナツメ社

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この記事へのコメント

ねこのひげ
2013年08月04日 09:10
ファーブルの昆虫記は、中学から高校時代にかけて全巻読んだことがありますが、ほとんどが観察日記のようなものでしたね。
科学的洞察はなかったですね。
まあ、かなりの変人で藪に潜り込んで昆虫の観察をしている姿を不審がられて村の巡査に捕まっていたようで・・・
有名になってからは、ファーブルさんがまた虫を追いかけているよと好意的に見られたようですが(~_~;)
ねこのひげ様<素町人
2013年08月05日 08:28
コメントをありがとうございます。

 子供のころ、ファーブルの伝記を読まされた記憶があります。たしか、最後が悲しいお話でした。晩年に染料の研究かなんかに没頭するのですが、ライバルに負けちゃうんだったかな。
 感想文がとても書きにくかったのを覚えています。
(^^;)

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