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zoom RSS 衛生害虫の名前の読みかた。「虱」はなんと読むの?

<<   作成日時 : 2013/05/27 07:16   >>

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★日本語★
問題:つい数日前、大量の小さなアリが台所に押し入りました。食べ物の残りカスなどにビッシリたかり、黒というか茶色い塊をなしています。あちらこちらに行列ができてせわしなく移動しています。肌に粟(あわ)を生ずる眺めです。
■あわてて、虫よけのチョーク状薬剤を400円弱で購入し、「君たちはこの線から入るな」とばかりに境界線を引きました。タイルやステンレスなど表面がつるつるで引けない場所には、チョークを削って粉状にして撒きました。効果覿面(テキメン)、アリの姿はいまではまるで見えなくなりました。やれやれ。
■これから夏に向けて少しずつ衛生害虫におめにかかることになります。衛生害虫とは、「人間の衛生環境を悪化させる害虫」の意味らしい。蝿や蚊は衛生害虫の代表かな。
■害虫には他にも財産を食べてしまったりする財産害虫とか、農民の邪魔をする農業害虫、人間に不快感を与える不快害虫などがいるらしい。
■財産害虫はシロアリが代表です。金持ちのボンクラ息子も金食い虫で財産害虫かな。農業害虫はウンカとかアリマキが代表でしょう。不快害虫にはクモとかアリ、ヤスデ、ゲジゲジなどがいるらしい。現代の感覚では虫とは呼びにくいのですが、ナメクジやカタツムリを不快害虫に分類する場合もあるようです。
■害虫の分類は人間の都合だけで決められます。矛盾も含まれます。クモなんかはカやハエなどの衛生害虫を捕食するのですから本来は益虫です。有毒なセアカゴケグモのような例外を除き、ほとんどの種は人間に害を及ぼしません。でも見た目が恐いため、害虫の仲間入りです。徳川家康はクモが苦手で、小さなクモを見ただけで青ざめていたという噂です。江戸時代にはさぞ憎まれていたんでしょうね。
■本日は漢字で書かれた衛生害虫の名前の読みかたです。次の害虫はなんと読むのでしょうか?
[い]蚤
[ろ]虱
[は]壁蝨
[に]阿久多牟之
[ほ]蚋
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)



























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]蚤はのみと読む
■蚤は、昆虫綱ノミ目に属する昆虫です。おおむね9mmぐらいまでの大きさです。化石としては2cmもの大きさの蚤がいたらしい。恐竜の血を吸っていたそうです*3。Wikipediaによれば、蚤という漢字は、掻きたくなるかゆい虫という意味があるとのこと。手足の届かない箇所を刺された恐竜たちは、大木に背中なんかこすりつけてかゆがっていたのかな。
□蚤という漢字は常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば「ソウ、のみ」という字音・字訓があります。「人を噛む跳ねる虫」という意味、また爪という意味もあるらしい。
□蚤の夫婦という言葉があります。実際、ノミの場合はオスよりメスのほうが大きいらしい。まぁ、生物界ではオスのほうが小さい例は無数にあるようです。一部のアンコウでは超小型のオスがメスに寄生するらしい。こうなると夫婦というよりはヒモみたいですね。
[ろ]虱はしらみと読む
■虱は、昆虫綱咀顎目シラミ亜目に属する昆虫だそうです。シラミも昆虫なんですね。
□シラミは音階の名前と一緒なので「ソラソラ、シラミファ」と歌われることがあるそうです。音を出してみると変なメロディです。旋律と歌詞が一致するというだけの遊びですね。
□「虱」という漢字は常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば「シツ、しらみ」という字音・字訓があります。虱を意味する半風子(ハンプウシ)という熟語もあるそうです。風という漢字の半分という意味らしい。
[は]壁蝨はだにと読む
■壁蝨は、クモ綱ダニ目に属する虫の総称だそうです。そうか。クモの仲間でもダニだけはホントの衛生害虫なんですね。
□信じがたいことに壁蝨は世界中に2万種類もいるそうです。寄生虫のくせに妙に繁栄しているな。ちなみに蚤は1800種類ぐらいいるらしい。虱は約300種ですが、未知の種も多いらしい。阿久多牟之は4000種類、蚋は50種類ぐらいいるそうです。
□壁蝨の中に、顔ダニあるいはニキビダニ、毛包虫(モウホウチュウ)と呼ばれる種類の0.3mmぐらいの小さな奴がいるそうです。このダニは生まれたての赤ん坊を除くと、ほぼ100%の人の顔に生息しているらしい。ニキビに多く集まることもあり、名前の由来になっているとのこと。どんな美男美女の顔にも多数のダニが生息している。なんだかガッカリさせられるような事実ではあります。目に見えない大きさなのが不幸中の幸いかな。なお、ニキビダニ自体は人間に害を与えるとは考えられていないようです*4。
□「蝨」という漢字は常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば「シツ、しらみ」という字音・字訓があります。半風子の「虱」と「蝨」は異体字らしい。読みと意味は一緒で形が異なるようです。
□なぜ壁の虱が壁蝨(だに)になるのか。不思議ですね。調べてみましたが、納得のいく答はありませんでした。
[に]阿久多牟之はあくたむし(または)ごきぶりと読む
■阿久多牟之は、昆虫目ゴキブリ目のうちシロアリ以外のものの総称だそうです。シロアリはゴキブリと近い種類のようですね。
□ゴギブリは本来は御器囓り/御器被り(ごきかじり/ごきかぶり)という名前だったらしい。御器は食器のことだそうです。誤植で「ごきぶり」とされたのが広まったといわれます。現在では正式名称までが「ごきぶり」です。
□素町人が子供のころは、ごきぶりは小児麻痺の病原を媒介するともいわれていました。どうも誤りだったようです。最近の定説では、ごきぶりは特定の病原体を媒介することはないらしい。ひょっとしたら衛生害虫ではなく、単なる不快害虫なのかもしれません。容姿で損をするタイプなのかな。
[ほ]蚋はぶよと読む
■蚋は、昆虫綱ハエ目カ亜目ブユ科に属する昆虫らしい。蚊や虻(あぶ)と同様に羽を持ち、人間の血を吸う害虫です。形は蝿、大きさはイエバエの1/4ぐらいの小さなものです。ぶゆ、ぶとという呼びかたをする地方もあります。
□「蚋」という漢字は常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば「ゼイ、ぶと」という字音・字訓があります。素町人は、幸いにして蚋とは接近遭遇したことがありません。「ぶよ、ぶゆ、ぶと」という名前から想像すると、ブーンという微かな羽音があるのかな。
◆参考*1:HP「害虫 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E5%BF%AB%E5%AE%B3%E8%99%AB#.E6.B0.97.E5.88.86.E3.81.AB.E5.AF.BE.E3.81.99.E3.82.8B.E5.AE.B3
◇*2HP「常用漢字表:文部科学省」
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19811001001/k19811001001.html
◇*3HP「大きな寄生虫の話。体長約2cmの吸血鬼は恐竜の血を吸っていたの?」
http://blog.q-q.jp/201204/article_23.html
◇*4HP「美少年の紅顔、美少女の豊頬にも必ず寄生している動物ってなに?」
http://blog.q-q.jp/201006/article_25.html
◇辞書「字通」白川静、平凡社
◇辞書「日本国語大辞典」小学館
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
おおっ。チョークそんなに効きましたか!
家にも、ありんこが来ていました。
猫よけのスプレーが有ったので、とりあえず、かけたら、それでも逃げて行きました。
ハッカのスプレーでした。
木酢液でもいいみたいです。
今度は、チョークやってみます。
ブータ
2013/05/28 00:09
ハエトリグモなんか、かわいいですけどね。
パソコンをやっていると、机の上をピョコピョコと飛びながら歩いていることがあります。
ねこのひげ
2013/05/28 02:34
コメントをありがとうございます。

 少なくとも我が家ではチョークはよく効いています。アリンコは1匹も見あたりません。小さな黒い遺骸が、白い粉の近辺にいくつも落ちています。掃除しても新しい死体が出てきます。

 まだ使ってから10日も経っていないので、薬剤の効果が強く残されているのかもしれません。今後、時間が経つにつれ、効果が弱まるのかな。そうなったら、またアリンコたちが活躍するのかもしれませんね。
(^^;)
ブータ様<素町人
2013/05/28 14:13
コメントをありがとうございます。

 小さいころには、クモは益虫だから殺してはいけないといわれました。高齢者から言われたような気がします。我が国は農業国でしたから、徳川家以外の人たちは、クモをいじめないようにしてきたのかな。

 ハエトリグモってどんなんだっけと思ってWikipediaで見てみたら、なるほど、可愛い写真が掲載されていました。全体の姿はややグロですけれど、ふたつのつぶらな目玉はなかなか愛くるしいものでした。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2013/05/28 14:20

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