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zoom RSS 江戸時代、松林で盗伐(とうばつ)する者はどんな罰を受けたの?

<<   作成日時 : 2013/04/06 10:42   >>

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★歴史★
問題:江戸時代の話です。日本の海岸線には多くの松林がありました。四字熟語でいえば白砂青松(はくさせいしょう)ですね。
■眺めも絶品ですが、実用性も高い林です。強い風を防ぎ、塩を防ぎ、砂を防ぎ、場合によっては津波をやわらげます。役に立つ林です。
■こうした実用林は、自然に発生するわけではありません。長い年月をかけて人々が植林したり育てたりして大事に保護してきた林であることが多いようです。
■では、江戸時代、松林の木の枝をこっそり伐(き)って持ち帰ろうとした盗人は、どのように処罰されるのでしょうか。いちばん厳しい例を考え、下の中から選んでください。(正しい選択肢は無いかもしれないし複数かもしれません)
[い]松林の掃除という労働刑
[ろ]松林の松食い虫の駆除という労働刑
[は]松ぼっくりを集めて油を絞る労働刑
[に]懲役10年以上の刑
[ほ]死刑。死体は松林に埋める
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)
























★歴史★
正解:[ほ]死刑。死体は松林に埋める
説明:参考資料*1には次のように記されていました。「藩政時代には海岸林は厳重に管理されており、盗伐者に対しては首をはね、死体もろとも林の中に埋めて肥料にしたところもあったそうです」。
■パンを盗んで19年の懲役刑も噫無情(ああむじょう)ですが、松の枝をちょっと失敬しただけで首をちょんぎられるのはひどいですね。ひとつの疑問もわいてきます。人間の遺体はそんなに松の栄養になるのかな。肥料としての効果がどの程度あるのでしょうね。
■余談です。日本の三大松原というのがあるそうです。静岡県の美保(みほ)の松原、福井県の気比(けひ)の松原、佐賀県の虹の松原だそうです。
■このうち、佐賀県の虹の松原では、哀しい出来事があったらしい。明和(めいわ)8年(1771年)、唐津藩主の水野忠任(ただとう)という人物は農民に増税を通告します。忠任の何代かあとの藩主が水野忠邦(ただくに)です。悪評高い天保の改革の推進役ですね。
■百姓たちは虹の松原に立て籠もったそうです。虹の松原はもともとは唐津藩の所領で唐津城という忠任の居城に近いのですが、当時は天領だったらしい。つまり幕府の直轄経営の土地ですね。代官の目が光っている場所です。水野忠任は幕府から事情を問われる可能性が高くなります。百姓たちの頭脳作戦です。
■水野忠任は諦めて増税を撤回したそうです。やった、無血のうちに要求を呑ませることができたと思ったのですが、そこは大名です。しばらくして厳しい詮議が始まり、結局は首謀者と目された4人が処刑されてしまったらしい。虹の松原一揆と呼ばれる出来事とのこと。
◆参考*1:書籍「森の100不思議」初版18〜19頁、日本林業技術協会編、ISBN-4-487-75198-5、東京書籍
◇*2「虹の松原一揆 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%99%B9%E3%81%AE%E6%9D%BE%E5%8E%9F%E4%B8%80%E6%8F%86


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
我が家の桜と梅と合歓の木の横には、亡くなった猫、4匹の墓があります。
なかなか成長が良く、梅も桜も今年はよく咲いてくれました。
猫たちは、いずれも10年以上、長いのは18年行きました。

松林というのは、防波堤の意味があったんだと、東日本大震災で知りましたから、江戸時代の厳しい処分も当然だった気がしないでもないですね。
ねこのひげ
2013/04/07 03:19
コメントをありがとうございます。

 猫で18年というのはなかなかのご長寿なんでしょうね。

 我が家では、高校生の頃でしたか、愛犬が2匹続けて死んでしまいました。以後、水槽内を除くと、ペットを飼っていません。

 実家の庭には2匹が埋められました。でも、その近辺の樹木がとくに成長が良かったという記憶はありません。犬は栄養にならないのかな。

 片方は少し身体が大きい犬だったので、埋めた箇所には塚のように小さな土の盛り上がりができました。その盛り上がりは、だんだん低くなって、半年も経たないうちに完全に平らになってしまいました。少し凹んだような記憶もあります。

 高校生ではありましたが、地中で何が起こっているかは容易に想像がつきました。諸行無常を感じちゃいましたね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2013/04/07 18:45

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