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zoom RSS セコイアの木が災いを転じて福となすのは山火事なの? 虫害なの?

<<   作成日時 : 2013/04/05 10:18   >>

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★科学★
問題:セコイアの木をご存じだと思います。Wikipediaによれば、高さが100m近くにもなるとのこと*2。大きな木ですね。
■この巨木にしては、根があまり深く張らないといわれます。1m〜2mぐらいだそうです。そんな根で100mもの高さを支えるというのは、地震国日本の住人からみると信じられないような話ですね。
■100mといえば30階建てのビルぐらいとのこと。東京新宿の高層ビル街では、地中の深さ27mあたりに固い砂礫層という部分があり、そこに基礎をつくって建物を支えているらしい。地震が多いからなのか、別の理由があるのかはわかりませんが、日本にはセコイアの巨木は見られないようです。
■ところでセコイアの木は、他の木にとってみれば災難にみえるある現象を糧として、現在の繁栄を築いてきたといわれます。その災難とは次のどれでしょうか?
[い]水害
[ろ]風害(ハリケーンなどの強風)
[は]山火事
[に]虫害
[ほ]干魃(かんばつ)
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[は]山火事
説明:山火事が起きたら山の木はみんな燃えてしまう。素人はそう思います。でもセコイアの木は燃えないらしい。
■その秘密は、樹皮の厚さだそうです。参考資料*1によれば「50p近くもある厚い樹皮」、*2によれば「厚さ30センチに及ぶ樹皮」が防火壁の役割を果たしているらしい。もちろん、幹の太さが10cmなどという若い木もあるのでしょう。若者は火に弱く、燃えてしまうかもしれません。でも他は生き残る。セコイアは長寿の木です。樹齢は400年〜1300年、中には2200年という泉重千代(しげちよ)さんみたいな木もあるらしい。数十年に1回の頻度で発生する山火事を平気で乗り越えてきたわけですね。
■セコイアだけが生き延びると、他の木が吸うはずだった栄養を自分だけで独占できるのかもしれません。下草が燃えてしまうと、栄養はより集中するようです。
■さらに、セコイアの種子は火事の熱にあわないと落下しないそうです。山火事の跡の灰のなかでのみ発芽するとのこと*1。
■アメリカでセコイアの樹木の保護を始めたころは、こうしたことがわからずに、山火事は慌てて消していたらしい。そりゃ山火事を放置するのはいやですよね。でも、山火事に遭遇しないセコイアのほうがむしろ倒れることがわかってきたらしい。以後、毎年、山という山にガソリンを撒いては火をつけた…かどうかは知りませんが、セコイアの保護林の山火事は、他に被害が拡大しない限り、あえて消火しないそうです。
■北米の西海岸にはセコイアだけの林があるそうです。山火事が何度も起きますと、セコイアだけが生き残り、他の樹木は全滅するらしい。ものすごくわかりやすい適者生存の原理ですね。火災でかえって得をする焼け太りという言葉がありますが、樹木界の焼け太りはまさしくセコイアですね。
■セコイアのぶ厚い樹皮には、タンニンが多く含まれているとのこと。かじりつくと渋いのかな。病原菌やシロアリも、この樹皮にはかなわないようです。これも巨木が生まれやすい条件になっているようです。
■建材としての利用価値が高いとのこと。アメリカ原住の人たちが作るトーテム・ポールの原材料として使われるそうです。
◆参考*1:HP「セコイア国立公園の巨樹古木」
http://www5e.biglobe.ne.jp/~hama-fuj/sequoia.htm
◇*2HP「セコイア - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%82%A2

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
以前、番組や映画で、山火事の後の再生して行く姿を高速度撮影で見たことがありますが・・・
芽が出て、花が咲いて、草原が再生されていく・・・木々がふたたび青々とした葉を茂らせる。見事なものでした。

先日、うちの近所の市営サッカー場で芝生が燃えて消防車が駆けつけて消していたのとは大違いでありました。
タバコのポイ捨てのようで・・・(~_~;)
ねこのひげ
2013/04/06 03:18
コメントをありがとうございます。

 サッカー場で芝生が燃える。どんな風景なのか。想像がつきにくいですね。冬で少し枯れて茶色くなっていたのかな。

 Jリーグの試合をするようなサッカー場では、手入れがいいので、おおむねいつでも緑色です。不心得者がいてタバコのポイ捨てをしても近くの葉っぱが焦げる程度で終わりそうですね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2013/04/06 10:16
セコイアを調べていたら、宮城県森林インストラクター協会のHPで、仙台に、セコイアの化石が有ると書いてありました。300万年前には、仙台でセコイアやメタセコイアが育っていたんですね〜。
知らなかったわ〜。
ブータ
2013/04/10 00:02
コメントをありがとうございます。

 セコイアが「日本」にもあったというわけですね。
 300万年前では、日本は大陸の一部だったようです。1万年〜2万年前ぐらい前にようやく現在の日本列島が大陸から分かれたと推測されているようです。

 ちなみに日本人と欧州人たちの血筋がわかれたのは、7万年ぐらい前と推定されているらしい。

 300万年前は、アウストラロピテクスとかいう原人たちが活動していたのかもしれません。日本にセコイアがあるぐらいなら、気候は比較的温暖だったかもしれません。セコイアの化石の近辺で原人の骨が見つかったりすると面白いですね。
(^^;)
ブータ様<素町人
2013/04/10 16:52

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