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zoom RSS 江戸時代の仕事、チンコキリ。どんな物を扱うの?

<<   作成日時 : 2013/04/03 08:36   >>

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★歴史★
問題:江戸時代の職業のお話です。名前はチンコキリ。変な名前ですが、レッキとした堅気の仕事です。どんなものに関連する仕事なのでしょうか?
[い]農産物
[ろ]水産物
[は]建造物
[に]嗜好品
[ほ]燃料
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[い]農産物 と[に]嗜好品
説明:チンコキリは、チン・コ・キリと分けられるようです。漢字で書くと賃粉切り。賃金をもらって粉を切る商売という意味でしょうか。
■切るのは煙草の葉です。農産物でもあり、嗜好品でもある煙草です。江戸時代には誰もが刻み煙草を煙管(きせる)で吸っていました。煙草の葉を切る専門の職人は賃粉切りと呼ばれていたようです。
■台の上に煙草の葉を畳んで載せます。板で上から押さえて動かないようにします。大きな包丁で刻んでいきます。いまの蕎麦切りの様子にちょっと似ているようです。粗く刻んだもの、細かく糸のように刻んだものなど、注文によってかえるようです。
■気持が安定していないとおなじ幅に切れなくなるらしい。商品価値が落ちるのでしょうね。「焼き餅で せつせつ替わる 賃粉切り」という川柳があるそうです。カミサンなのか愛人なのかは知りませんが、異性に対しておだやかならざる気持の賃粉切りは、切り幅がたびたび変わってしまうという意味らしい。
■私事で恐縮ですが、その昔、禁煙していなかったころに、煙管(きせる)で煙草を吸いたいと思ったことがありました。母方の祖父がいつも煙管で吸っていました。実にうまそうにくゆらしていました。ところが当時の専売公社は刻み煙草を十分に供給してくれませんでした。たしか月の1日とか15日とかに都心のどこかの販売所で売り出すのですが、その日のうちに売り切れてしまうとか言っていたと記憶します。民営化したら少しは手に入りやすくなったのかな。吸わなくなっちゃったので、刻み煙草が入手できても意味はないのですが。
■昔はいまのような紙巻き煙草はありません。紙巻き煙草は、欧米では19世紀なかごろから。日本では明治の初年に作られはじめました。明治14年(1881年)に開催された「第2回内国勧業博覧会」で紙巻き煙草が有功賞を受賞しているそうです。彦根藩の下級武士だった土田安五郎(やすごろう?)という人物の手によるものだそうです。
■土田はもともと地元でたばこ刻みを内職にしていたとか。つまり賃粉切りだったわけですね。維新後、上京して紙巻き煙草を作り始めたそうです。
■チンコキリという発音を耳にすると、男性はどうも下腹部に痛みを感じるようです。子供もおなじで、「ちんこ切り なら怖いよと 頑是(がんぜ)なさ」という川柳があるそうです。賃粉切りという言葉を初めて耳にして、思わず股間を押さえた子供を詠んだのかな。頑是ないは「幼くてまだ物事の是非・善悪がわからない」という意味です。もちろん男の子なんでしょうね。
◆参考*1:書籍「大江戸おもしろ商売」初版232〜233頁、北嶋廣敏(ひろとし)著、ISBN4-05-402993-0、学習研究社
◇*2HP「「紙巻たばこ」の登場>明治民営期の「たばこ」>たばこの歴史>たばこを学ぶ>たばこの雑学>たばこワールド」
http://www.jti.co.jp/sstyle/trivia/study/history/japan/03_1.html

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
古典落語や葛飾北斎の漫画本などを見ると、江戸時代にはこれで商売が成り立つのか?と首をかしげるような職業があったようですね。
目立つために、わかっていてこんな名前を付けたのかもしれませんね。
ねこのひげ
2013/04/04 02:48
そうですね。もう、機械化されましたかね〜。
ブータ
2013/04/04 05:49
コメントをありがとうございます。

 上方落語に「尻餅」という演目があります。正月間近で餅を準備しなければならない。あいにく金回りが悪くて餅米も買えなければチンツキも雇えない。近所に馬鹿にされる。体面が保てない。
 窮余の策として、女房の尻をたたいて音を出し、餅を搗いているように見せかけるというお話です。
 この場合のチンツキは「賃搗き」だそうです。賃金を貰って餅を搗く人ですね。「チンヅキ」と連濁で濁る場合もあるらしい。「チンモチ」つまり賃餅という別名もあるようです。

 「大辞泉」によれば、他にチンバタ、チンソ、チンワタという職業もあるとのこと。それぞれ、機を織る人、麻(苧=ソ)を紡ぐ人、綿を摘んだり繰ったりする人を指すらしい。

 江戸の人が目立つためにチンコキリと命名したとなると面白いのですが、それについてはさっぱりわかりませんでした。
 でも似たような命名(?)の例があることはあるようです。「賃+作業内容」で自然とチンコキリになった可能性も否定できないかもしれません。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2013/04/04 08:26
コメントをありがとうございます。

 煙草の葉を切る仕事が手作業で残されていたら面白いのですが、残念ながら機械化されているんでしょうね。
 蕎麦打ちは残ったのに賃粉切りがいなくなったのは、健康維持に資するかどうかが問題なのかな。
(^^;)
ブータ様<素町人
2013/04/04 08:35
以前キザミをキセルで吸ってました。タバコ屋さんの話では、今ある銘柄は、オランダで刻んでいるとか…。国産では「粋」という銘柄が最後だったようです。
ちんこきり
2014/12/10 16:35
コメントをありがとうございます。

 国産品の煙管用刻み煙草は絶滅してしまったのでしょうか。時代の流れとはいえ、なんだか残念な気がします……ふとJTのHPを調べてみたら、まだ「小粋」という商品は販売されている雰囲気があります。「小粋 出水刻」で調べてみると発売が2013年の5月なんて記されています。ひょっとしたらまだ絶版にはなっていないのかな?
(^^;)
「刻み | JT ウェブサイト」
http://www.jti.co.jp/products/tobacco/kizami/index.html
ちんこきり様<素町人
2014/12/10 19:40

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