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zoom RSS 招き猫が生まれたのは、猫のどんな習性によるものなの?

<<   作成日時 : 2013/04/26 06:49   >>

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★科学★
問題:招き猫がどうやって生まれたのか。いくつか説があるそうです。いちばんよく知られているのが世田谷区豪徳寺の猫についての逸話です。
■豪徳寺の和尚さんは猫を飼っていたそうです。でもこの猫はあまりネズミをとらなかったのでしょうか。和尚さんに説教されたらしい。「お前もたまにはワシに恩返しをしてくれてもいいんじゃないか」。相手が猫ですからね。「恩」とか「義理」といった考えかたが通用するとは思えません。でも、ともかくそんなふうに言ったらしい。
■当時はたいへん貧しい寺だったらしい。名前も弘徳寺(こうとくじ)だったとのこと。和尚さんはお腹いっぱいに御飯が食べられなくてストレスが溜まっていたのかな。六代目三遊亭圓生師の落語「小言幸兵衛」のお婆さんみたいに、猫に八つ当たりしたのかもしれません。
■ある日、猫に招かれたといって立派な姿の武士が寺に入ってきました。まぁ、どうぞ、おあがりを。お茶を出し、和尚は武士に法話をしたらしい。そこに俄雨(にわかあめ)がひどく降って来たそうです。ゲンかつぎが好きなこの武士は、雨に濡れずに済んだ上に法話まで聞けた。なかなかいい寺だと褒め、雨上がりの道を歩いて去っていったらしい。
■では、ここで問題です。猫に招かれたといって武士が入ってきたわけですが、猫はどんなことに反応して「武士を招くしぐさ」をしたのでしょうか?
[い]満腹
[ろ]安心
[は]気圧の変化
[に]静寂
[ほ]快便
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)
























★科学★
正解:[は]気圧の変化
説明:猫は気圧の変化を感知してヒゲをこする習性があるそうです。密林で暮らしていたころ、雨が降るかどうかで猟に出るかどうかを決めていたのかな。どういうわけか猫は水が嫌いです。濡れたくないからなのかどうか。人間にはとても感知できない気圧の変化も知ることができるらしい。まぁ、人間の中にも、低気圧が来ると昔捻挫した足首が痛むとか、頭痛がするといった人はいます。この人たちは猫なみに鋭い感覚があるわけですね。
■猫がヒゲをこする動作は、顔を洗っているとも言われますし、見る人によっては自分を手招きしていると勘違いすることもあるようです。豪徳寺を訪れた立派な武士、井伊直孝(なおたか)氏は、猫を飼っていなかったのでしょう。手招きされたと勘違いしたようです。
■気圧が下がったのは雨雲が空を覆う直前だったのでしょう。俄雨が降り出します。井伊直孝氏は濡れずに済んだと喜びます。
■その後、井伊直孝氏はこの寺に多額の寄進をし、寺は井伊家の菩提寺となったらしい。菩提寺とはお墓を置いておく寺ですね。檀那寺(だんなでら)とも呼ばれます。弘徳寺は豪徳寺と改名したようです。井伊直孝氏の戒名も久昌院殿豪徳天英大居士というもの。豪徳という文字列を含んでいますね。
■この逸話を元にして、猫の死後、福助と並んで江戸時代きってのキャラクター商品、招き猫が考案されたというお話があるわけですね。その他には、今戸神社が関係している説、おなじ豪徳寺でも木の下で雨宿りしていた井伊直孝を招き猫のモデルが別の場所に導き、木には落雷があったとする説など、いろいろと伝説はあるそうです。
■なお、井伊直孝氏は、徳川四天王井伊家の親分らしい。大坂夏の陣で淀君や秀頼を包囲し、鉄砲を撃ちかけて自殺に追い込んだ大将だそうです。家康から「一番の手柄」と褒められたらしい。秀忠の臨終の床に呼ばれ、家光の後見人にも選ばれているそうです。
■いわゆるゆるキャラブームの火付け役の1人、彦根市のマスコット、「ひこにゃん」も豪徳寺の猫を由来としているらしい。ひこにゃんは白い猫です。貧乏寺弘徳寺の猫も白猫だったのでしょうかね。
■余談です。サッカーファンなら、「ごうとく」といえば、独ブンデスリーガのシュツットガルトに所属する酒井高徳を思い出します。徳川四天王の筆頭といわれる酒井家の出身…ではないかもしれませんが、日本代表の有望な若手サイドバックです。「こうとく」ではありません。濁って読むそうです*3。
◆参考*1:書籍「ネコの本音」初版172〜173頁、今泉忠明(ただあき)監修、ISBN4-8163-4028-9、ナツメ社
◇*2HP「井伊直孝 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E4%BC%8A%E7%9B%B4%E5%AD%9D
◇*3「酒井高徳 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%92%E4%BA%95%E9%AB%98%E5%BE%B3

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ひこにゃんって、豪徳寺の招きネコだったんですか〜。
招き猫も、そう思って見ると、またちょっと違って見えるね。
井伊直孝って、淀君を追い詰めた人なんですか〜。
大河ドラマ見ると淀君かわいそうだったけどね。

あと直孝は、井伊直弼の先祖だったんですね。

それで、直弼のお墓も豪徳寺にあるんですね。

へー、知りませんでした。
ブータ
2013/04/26 23:13
コメントをありがとうございます。

 ひこにゃんは抵抗がありませんが、おなじゆるキャラでも、せんとくんというのはどうも目をそらしてしまいます。
 ちかごろでは薄気味悪さでかえって人気になっているとか。悪名は無名に勝るそうですから、意匠の発注者である奈良県としては成功なのでしょうね。
(^^;)
ブータ様<素町人
2013/04/27 10:33

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