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zoom RSS 西洋の大聖堂のステンドグラスに記されている図柄は?

<<   作成日時 : 2013/04/20 09:07   >>

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★歴史★
問題:ゴシック建築の前に隆盛だったロマネスク建築では、壁が厚く、窓は小さくなっているそうです。天井の重量をほとんど壁だけで支えようとしていたらしい。建物が寺院の場合には当然ながら礼拝堂のなかも暗くなります。荘厳な雰囲気が出ます。
■でももうちょっと明るいほうがいいという人もいたらしい。年をとるにつれて光を感じる性能は劣化します。明るいほうがいいと言った多くは年配の人だったのかな。
■フランスのサン・ドゥニ修道院の修道院長だったスゲリウスという人もそんなふうに思っていたようです。12世紀後半、彼は壁を薄くつくる工法を考えつき、窓を大きくあけた建築物を設計したそうです。サン・ドゥニ修道院教会堂の増築部分がそれらしい。ちなみにサン・ドゥニ修道院というのは当時のフランス国王ルイ7世の菩提寺だそうです。墓地にはルイ家代々の墓があったのかな。
■ゴシック建築はそんな風に始まったらしい。スゲリウスの工夫はいいじゃないか。世の権力を握っている年寄たちは喜んだらしく、その後、ゴシック建築が流行を見るようです。各地に作られたゴシック様式の寺院には大きめの窓とステンドグラスがつきものになったらしい。ステンドグラスは聖書に記された物語や逸話が絵として描かれるのが通例だったようです。
■例外と言われるのが1194年(建久(けんきゅう)5年)に起工したというシャルトル大聖堂という建物です。ここでは、ステンドグラスに一般には見られないあるものを描いたらしい。それは次のどれでしょうか? (正しい答は無いかもしれないし複数かもしれません)
[い]聖人たちの名前
[ろ]王様の名前
[は]指名手配の人々の名前
[に]寺院のカミサンたちの名前
[ほ]商店や職人の図像
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[ほ]商店や職人の図像
説明:シャルトル大聖堂は2つの世界大戦の戦災を免れ、現在も健在だそうです。ステンドグラスには宗教とはあまり関係のない商店や職人の図像があるとのこと。この図像は建築に金銭面、あるいは労役面で協力した人々のコマーシャルではないかと見られているそうです。
■日本ですと、神社の創建にあたり寄進した人の名前が石に彫られて境内に飾られていたりします。鳥居になっている場合もありますね。ところが12世紀から13世紀にかけてのフランスでは、庶民はほとんど字が読めないらしい。聖書の物語や逸話が絵で描かれているのも、文字にしても伝わらないからだそうです。名前を表示しても、誰も関心を示さなかったんでしょうね。
■日本でも、このころの庶民に対しては説教や法話、つまり口伝えのコミュニケーションが大切でした。庶民に文字を読ませようとしても無駄です。文字以外の媒体、たとえば絵による情報伝達も行なわれたといわれます。恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)の「往生要集」以来、地獄の絵図が無数に描かれてきたのも、そうした非文字意志疎通の1つの方法だったのでしょう*3。
■参考資料*2によれば、シャルトル大聖堂は何度かの火事を経て、ようやく完成したのが1260年(文応(ぶんおう)元年)前後だったようです。着工から何十年も経ていますと、せっかくのコマーシャルも色あせてくるかもしれません。ステンドグラスに描かれた当人たちは亡くなり、商店は廃業している例もあったでしょうね。献金者諸兄におかれましては、現世利益を得られずにお気の毒なことではありました。
◆参考*1:書籍「痛快ケンチク雑学王」初版62〜63頁、建築うんちく隊、ISBN4-395-00781-3、彰国社
◇*2HP「シャルトル大聖堂 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%AB%E5%A4%A7%E8%81%96%E5%A0%82
◇*3HP「地獄の風景を人々の心に焼き付けた僧侶は誰なの?」
http://blog.q-q.jp/201105/article_12.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
何十年もかけて完成させる根性というか根気には驚かされますね〜
いつだったか、初詣に行ったら、新しいのを建てるのに寄付を募っていましたが、瓦一枚で10万円とか20万円とか書いてありました。
瓦に名前を書いてくれるらしいですが、ビックリしました。
ねこのひげ
2013/04/21 03:12
コメントをありがとうございます。

 日本ですと、建築途中で何年も作業が停止していると、木材が傷んだり、台風で傾いたり、運が悪ければ地震に遭遇したりして、面倒なことになります。

 欧州では地震の心配がほとんどないために、石材の積み上げが主流だったようです。そういった建物は、多少ほったらかしておいても、大きな問題は起きません。費用が調達できた段階で工事を再開するなんて芸当ができたようですね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2013/04/21 13:39

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