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zoom RSS 意外に歴史の浅い錦鯉。ホントにいる品種は緋写り・菊水・ベルリン孔雀のうちどれなの?

<<   作成日時 : 2013/04/19 07:00   >>

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★科学★
問題:Wikipediaによると、錦鯉の英語表記はKoiだそうです。普通の鯉を鑑賞用に養殖したのが錦鯉らしい。
■年配のかたは、錦鯉といえば目白の田中御殿、田中角栄邸の庭の池に放たれていた一尾100万円を超す宝石のような魚を思い浮かべるかもしれません。錦鯉は大金持ちの道楽。そんな印象がありますね。
■普通の地味な色の鯉であるマゴイは中央アジアで生まれたと推測されているそうです。日本でも有史以前のマゴイの化石がいくつか発見されているとのこと。大型魚であり、骨が太いから化石として残りやすいのでしょう。古代から湖や河川などの淡水には生息していたらしい。
■大型魚で思い出しました。釣り好きの友人は、滋賀県の北のほうの湖で1mにあと少しという大物の鯉を釣り上げたそうです。大きな鯉を横抱きにしている写真を頂きました。当人が小柄なせいか普通の鯉の2倍ぐらいのサイズに見えます。Wikipediaの表現によると「まれに1mを超すものもいる」とのこと*2。う〜ん、「まれ」まであと1歩です。惜しいな。
■すでに奈良時代に鑑賞用・食用として飼育する風習があったそうです。ただし、これはまだ地味な色をしたマゴイの話です。マゴイに対してイロゴイがいます。色恋ではありません。色鯉です。色鮮やかな鯉たちですね。文化文政年間といいますから文化(ぶんか)元年(1804年)〜文政(ぶんせい)13年(1830年)のあいだぐらいにイロゴイが生まれたらしい。飼育していた池に突然変異で緋鯉や白鯉が現れたようです。もっとずっと前からいるものだと思っていました。200年前後しか経っていないんですね。意外に歴史は浅いな。
■では問題です。現在販売されている錦鯉の名前(商品名)で実際にあるのは次のどれでしょうか? 参考資料*3に掲載されているものを正解とします。(正解は複数かも)
[い]緋写り(ひうつり)
[ろ]落ち葉しぐれ(おちばしぐれ)
[は]昭和三色(しょうわさんしょく)
[に]菊水(きくすい)
[ほ]ベルリン孔雀(くじゃく)
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[い]緋写りと[ろ]落ち葉しぐれ、[は]昭和三色、[に]菊水が参考資料*3のカタログに掲載されていた商品名
説明:つまりは[ほ]のベルリン孔雀を除く名前が実際に販売されていました。ベルリン孔雀もけっして荒唐無稽な名前ではありません。ドイツ孔雀という名前でなら売られている商品があります。日本の業者は鱗のない品種を「ドイツゴイ」と呼んでいるらしい。ドイツ孔雀も鱗がないのかな。
■緋写りとは黒地に赤い模様が入ったものらしい。落ち葉しぐれは、ところどころに細かい斑紋の入った模様のようです。昭和三色は赤白黒の模様でバリエーションはたくさんあるらしい。菊水は菊翠とも表記されます。紅白なのですが、白い部分が光輝いて見えます。全部参考資料*3に写真が掲載されています。
■さて、緋鯉や白鯉の他にも斑紋のある鯉も誕生し、選別して養殖したり、品種改良の努力が重ねられ、江戸自体末期から明治にかけて本格的にイロゴイの歴史が始まっていくそうです。
■イロゴイの歴史で大きな転換点となったのが、大正3年(1914年)の大正博覧会だそうです。東京の上野公園で催されたらしい。新潟県山古志(やまこし)地域のイロゴイが県の特産品として出品されたそうです。この地域ではイロゴイの養殖がとくに盛んだったらしい。大好評だったそうです。しかも出品された27尾のうち7尾が宮中に献上されたとのこと。イロゴイの名前がまたたくまに全国に知れ渡ったそうです。
■その後も品種改良が続きます。養殖地も新潟県から全国へと広がっていったらしい。これも意外なのですが、昭和32年(1957年)、世界初の人工衛星スプートニクが地球を回ったころ、イロゴイはようやく錦鯉という呼び名になったらしい。「錦鯉」という言葉にはまだ60年足らずの歴史しかないんですね。
■考えてみれば、新潟県出身の田中角栄が錦鯉を愛したのはもっともな話です。地元の産業振興の意味があったのでしょう。郷土愛から生まれた趣味ですね。
■残念ながら2004年(平成16年)の新潟県中越地震により、旧山古志村の錦鯉は一時壊滅的な被害を受けたらしい。その後復旧したのでしょうか。山古志のHPを見ると、業者の一覧などが見られました。頑張っているようですね*4。
◆参考*1:書籍「おもしろくてためになる魚の雑学辞典」221〜222頁、富田京一・ 荒俣幸男・さとう俊著、ISBN4-534-03837-2、日本実業出版社
◇*2HP「コイ - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%A4#.E8.A6.B3.E8.B3.9E.E9.AD.9A.E3.83.BB.E9.8C.A6.E9.AF.89.EF.BC.88.E3.83.8B.E3.82.B7.E3.82.AD.E3.82.B4.E3.82.A4.EF.BC.89
◇*3HP「松田養鯉場 錦鯉カタログ ショッピングカート - 商品一覧表示」
http://www.koikoimatsuda.jp/cgi-bin/shopping/main.cgi?class=all&word=&display=photo
◇*4HP「山古志村 錦鯉」
http://www2.ocn.ne.jp/~yamakosi/nishikigoi/koi.html

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
奈良時代から、鯉を飼ってたんですか。歴史がありますね。食用にもなるし、池で簡単に飼えますから、貴重な魚だったんでしょうね。
ブータ
2013/04/19 09:13
山古志村は、英国やフランスの方で有名だったようで、中越地震の時、ヨーロッパの錦鯉の愛好家たちから、多くの心配の声が寄せられ、かなりの復興のための寄付金も寄せられたそうです。
新潟中越地震まで、山古志村という存在をねこのひげは知りませんでした(^^ゞ
ねこのひげ
2013/04/19 18:13
コメントをありがとうございます。

 昔の人はどうやって鯉を食べていたのでしょうか。そのまま三枚におろしたりしても、泥臭さがあって食べにくいものだと聞きますけど。
 煮たり焼いたりすれば、泥臭さは抜けるのかな。

 「鯉の洗い」という調理法は、泥臭さを抜く効果的な手法なのでしょうね。
(^^;)
ブータ様<素町人
2013/04/19 18:22
コメントをありがとうございます。

 素町人も中越地震までは山古志という名前を聞いたことはありませんでした。

 きっと錦鯉を飼っている人たちなら、知っている地名なのでしょうね。

 水槽で金魚を飼うのがせいぜいという身分ですので、山古志について知らなくても当然ではありますけど。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2013/04/19 18:27

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