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zoom RSS 虫が末尾につく言葉。かんかん虫ってどんな姿をしているの?

<<   作成日時 : 2013/02/28 07:35   >>

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★日本語★
問題:そろそろ虫が這い出してくる時期ですね。二十四節季の中に啓蟄(けいちつ)と呼ばれる日があります。「冬ごもりの虫が地中からはい出るころ」らしい。太陽暦では3月の上旬だそうです。
■そうでなくても虫は生活のあちこちにいます。家には金食い虫がいたり泣き虫や弱虫がいたりします。教室には点取虫やお邪魔虫がいるのかな。股間には陰金田虫がいますし足の指股には水虫がいます。
■会社には塞ぎの虫がいたりします。早目に医者に診せないと、ホントの鬱病になっちゃうかも。社長には獅子身中の虫がいて、クーデターを起こしたりします。路上には危ないクルマや自転車がいてあなたの生命をおびやかします。腹の虫がおさまりませんね。そういうあなたご自身も、信号虫で自ら危険を招いていたりして。ちょっと字が違うかな。
■本日は、末尾に虫がつく言葉の問題です。次の文の中から言葉の説明として正しいものを選んでください。(正しい説明は無いかもしれないし複数かもしれません)
[い]かんかん虫とは秋の鳴く虫の一種である
[ろ]疣虫とはヒキガエルの別称である
[は]紙下げ虫とは昔の汲み取り便所にいる虫である
[に]蓼(たで)喰う虫の蓼とはやたらと酸っぱい植物の実である
[ほ]和気広虫とは汚れた場所に群れをなす背幅の広い虫である
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[は]が正しい
説明:[い]かんかん虫とは秋の鳴く虫の一種である(×)
■正しくは、「船舶・煙突・ボイラーなどにへばりついて、ハンマーでたたいて、さび落としをする作業員の俗称」だそうです。虫にたとえられるぐらいですから、きっと報酬はあまり高くないんでしょうね。危険なわりには損な役回りなのかな。
□「かんかんぶりき」という言葉もありますね。脇目もふらずに全力で作業をするときに使われる言葉のようです。「かんかんぶりきで原稿を仕上げた」とか「かんかんぶりきで50人分のおむすびをつくった」なんて聞きます。こちらも音に関係があるのかな。それとも湯気を噴いている様子なのかな。大辞泉/大辞林/日本国語大辞典(小学館)などの辞書には掲載されていないようです。俗語のようですね。
[ろ]疣虫とはヒキガエルの別称である(×)
■疣虫(いぼむし)はカマキリの別称なんだそうです。どこに疣があるのかな。わかりませんね。他にカマキリの別称としては蠅取虫なんて呼びかたがあるらしい。
□虫という言葉は別称をたくさんつくるようです。長虫は蛇の別称らしい。たしかに長い。サイカチ虫はカブト虫の別称とのこと。さいかちというのは、マメ科の落葉高木の名前だそうです。カブト虫が集まるのかな。クヌギに集まるとは聞きますけどね。
□チチロ虫というのは蟋蟀(こおろぎ)の別称とのこと。米の虫は、コクゾウムシという小さな昆虫を指すこともありますが、人間を指すこともあります。ともに米を常食としているようです。裸の虫は衣服も着られないほど貧しい人のことを指すそうです。かんかん虫の場合と似て、人間を虫に喩(たと)えたときには、別称かつ蔑称という位置づけなのかな。
□余談です。サイカチではなく、才槌(さいづち)という言葉もあります。木槌(きづち)の一種らしい。カブト虫の雄の角の先端は才槌に似ている場合があります。でもカブト虫はサイヅチ虫とは呼ばれないようですね。
[は]紙下げ虫とは昔の汲み取り便所にいる虫である(○)
■紙下げ虫は、いわゆる便所の糞壺においでになるウジ虫諸君のことだそうです。連中が汲み取り式便所の床より下で暮らす分には、人間は文句をいいません。便器を経由して床まで上がってくると潰されたり、下に放り投げられたりします。居場所をわきまえろといわんばかりです。
□4月8日、お釈迦様の誕生日に、甘茶ですった墨で、「ちはやぶる 卯月八日は 吉日よ 紙下げ虫を 成敗ぞする」と書いて便所に逆さに貼っておくそうです。ウジ虫君たちは床上侵入を諦める…という俗信があったようです。江戸時代の人たちは、ウジ虫君が糞壺の壁を這ってあがるとき、最後の姿勢では目が下になるときがある…という点まで配慮して、逆さに貼り付けたのかな。残念ながら、ウジ虫君たちが文盲である可能性については検討しなかったようですけど。
[に]蓼(たで)喰う虫の蓼とはやたらと酸っぱい植物の実である(×)
■蓼は辛いそうです。とくに紅タデという種類は辛いらしい。ほかに草もたくさんあるのに、なぜわざわざこんな辛い葉っぱを食べるのさ。昔の人はそう思ったのでしょうね。蓼喰う虫も好き好きという表現が生まれました。
[ほ]和気広虫とは汚れた場所に群れをなす背幅の広い虫である(×)
■これはなかば冗談です。和気広虫(わけのひろむし)は奈良時代に実在した女性です。弟さんが和気清麻呂(きよまろ)。歴史で習ったところによれば、女帝称コ天皇(孝謙天皇の重祚(ちょうそ))が弓削道鏡(ゆげのどうきょう)という寵臣・僧侶に皇位を譲りたいと考えたらしい。九州の宇佐八幡宮では道鏡に譲位すべしという御神託が出ているという話が生まれ、和気清麻呂がはるばる調査に遣わされます。帰京した清麻呂は、そんな御神託はありませんでしたと答えます。弓削道鏡が天皇になることはありませんでした。
□自分の気に入らない調査結果をもたらした部下を逆恨みした称コ天皇は、和気清麻呂を別部穢麻呂(わけべのけがれまろ)と改名させて鹿児島に流してしまったらしい。姉の広虫もとばっちりをうけ、別部広虫売(わけべのひろむしめ)と改名させられたらしい*1。
□馬鹿馬鹿しくて子供じみたやりかたです。評判はよくありません。日本において婦人参政権がなかなか得られなかったのは、孝謙(称コ)天皇の愚かさが影響しているのかな。
◆参考*1:HP「宇佐八幡宮神託事件 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E4%BD%90%E5%85%AB%E5%B9%A1%E5%AE%AE%E7%A5%9E%E8%A8%97%E4%BA%8B%E4%BB%B6
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
かんかんむしって・・・・虫だったけ?でありましたが、昔、戦後すぐに地方から出てきて横浜でかんかんむしで生計をたてながら、やがてのし上がっていく男の小説を読んだことがあります。
船体にぶら下がって、カンカンと船体を叩くところからカンカン虫と呼ばれたそうで・・・・
なんとなく悲しいものが感じられました。
ねこのひげ
2013/03/01 03:50
コメントをありがとうございます。

 なるほど、たしかにカンカン虫という言葉には、なんとなくもの悲しい雰囲気が漂いますね。
 とくに年配のかたがやっていたりすると、「この人の人生に何があったのかな」などと余計なことを考えてしまいそうです。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2013/03/01 13:12

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