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zoom RSS 衣偏(ころもへん)の漢字の読み問題。「お襁褓」はなんと読むの?

<<   作成日時 : 2013/01/28 07:19   >>

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★日本語★
問題:本日は、衣偏の漢字の読み方の練習です。衣偏は、当たり前ですけど、衣服や布に関係した漢字をつくります。例外もあって、たとえば「裸」という漢字は衣服も布もいっさいなし。いや〜ん、恥ずかしい、見ないで、バカ…という状態です。まっ、これも衣に関係しているといえるのかな。
■題の質問の答は「おむつ」です。「襁」という漢字は、子守りが使う背負いの帯を意味しているらしい。「褓」という漢字は、「かいまき、むつき」などの意味があるとのこと。「むつき」は昔のいいかたで「おむつ」ですね。「大辞泉」などによれば、「襁褓」と書いて「むつき」と読ませることもあるらしい。
■昔はオムツはすべてが布製でした。最近は使い捨ての紙オムツが主流です。衣偏ではなく、糸偏とか手偏にしたほうがいいのかもしれません。
■では、衣偏の漢字の読みクイズです。次の漢字・熟語はなんと読むでしょうか?
[い]袴
[ろ]袗
[は]袷
[に]袂
[ほ]衿
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)



























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]袴ははかまと読む
■袴は、「和服で、着物を着た上からつけて、腰から下を覆う緩やかな衣服」だそうです。ひもで腰に結び留めます。昔は馬に乗るための袴など実用品が多かったらしい。現代では礼装です。和装で結婚式を迎えた男性は、つけられたかもしれません。寄席に行くと、落語家が着用しているのを見ることがあります。女性でも卒業式に着たりしますね。
□「穿(は)く裳(も)」から来ている言葉らしい。「裳」は、「下半身に着るスカート状の衣類」の総称らしい。
□袴は畳むのが難しいといわれます。ネットで調べると、袴のたたみ方というHPを見かけます。Tシャツやポロシャツと異なり、たまにしか着ませんし、皺をつくらないようにするのが大変みたいですね。
[ろ]袗はひとえと読む
■「袗」という漢字は常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば「シン、ひとえ」という字音・字訓があります。
□落語家によれば、昔の着物は防寒性能によっておおまかに三段階に別れていたらしい。「ひとえ」は文字通り布1枚でできた服だそうです。夏に着るんでしょうね。春や秋は裏地のついた着物らしい。「あわせ」と呼ばれたようです。[は]の解答です。
□冬になると「綿入れ」を着ました。現在でいえばダウンとかフェザーの中綿が入っている防寒服でしょう。丹前やかい巻きなども綿入れと呼んでいいのかな。
[は]袷はあわせと読む
■「袷」という漢字は常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば「コウ、あわせ」という字音・字訓があります。布が合わせてあるから袷。国字のように筋のとおった漢字ですが中国原産らしい。
□「袷化して(あわせかして) 松魚(かつお)となるや 江戸の花」という川柳があるそうです。初鰹には金を惜しまなかった江戸っ子です。同時に、宵越しの金を持たない江戸っ子です。初鰹を買うのに、着ている袷を質に入れたらしい。そんな江戸っ子は少なくなかったと見えて、「初鰹 袷を殺す 毒魚かな」という川柳もあるとのこと。「殺す」は俗語で質入れすることだそうです。「羽織を殺す」は、羽織姿の老人を殺害することではありません。羽織を入質することらしい。
□「三月は つくれど質の ふるあわせ うけぬかぎりは 春にぞありける」という狂歌があるらしい。酒上不埒(さけのうえのふらち)という狂歌師の作品です。明日から4月で旧暦の4月は夏です。でも質に入った袷が着られないうちは、自分にとってはまだ春なのだ…といった意味らしい。利息は払い続けているので質流れはしていませんが、まとまった金がなくて請け出すことも出来ていないようです。
[に]袂はたもとと読む
■「袂」は、「和服の袖付けから下の、袋のように垂れた部分」だそうです。
□昔の人は袂をポケットのように物入れにも使いました。煙草入れなども袂にいれたとのこと。煙草の葉がこぼれることがあります。しばらくすると、一服吸うぐらいはたまったらしい。袂にたまった煙草の屑のことを「たもとくそ」と呼びました。煙草だけでなく、袂の底にたまったゴミすべてを「たもとくそ」と呼ぶこともあるようです。わかりやすく美しい名称ですね。
[ほ]衿はえりと読む
■「衿」は洋服にもあります。人の心にもあって、「胸襟(きょうきん)を開く」といえば「隠しだてせず心の中を打ち明ける」という意味です。
□「襟」は「衿」の異体字です。形は異なりますが読みと意味はおなじです。「襟」は「衣を禁じる」です。どういう意味かな。ハーレムなのかな。考えすぎなのかな。
□「衿」には、衣偏に金と書く異体字もあります。凄い字ですね。オート・クチュールと読み、高級仕立服を意味します。高いぞ。なんてね。
◆参考*1:書籍「江戸サラリーマン川柳」新書初版49〜50頁、三谷茉沙夫(みたにまさお)著、ISBN4-380-95305-X、三一書房
◇辞書「字通」白川静、平凡社
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
このあたりの漢字の読みは、時代小説の好きなおっさんとして、簡単な方でありますね〜
漢字は意味がはいていて面白いですね。

しかし、最近の若い人は急須の使い方を知らない人が多いそうです。
ペットボトルの影響らしいです。
時代は移りますな〜
ねこのひげ
2013/01/28 07:34
コメントをありがとうございます。

 急須の使い方がわからないというのは困りましたね。形から使い方が想像できそうなものなのに。
 自分の好みのお茶の葉っぱとか、好みの濃さなどは、ないのでしょうかねぇ。全部既製品で済ませるというのも、なんだか悲しい気もします。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2013/01/28 11:21
初めまして、アマゾンでベストセラーになっている真説ニッポン伝説と日本人と言う本を読んだのですが1度読まれてみるのはいかがでしょうか?
漢字について目からウロコの事実が書かれていて興味深かったですよ。
著者は藤本 玄と言う人です。
佐藤真貴子
2013/03/01 20:31

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