なぞなぞ。「海に生きている蛙」ってなんのこと?

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★日本語★
問題:本年最後の日本語クイズです。おめでたくなぞなぞで幕をおろしたいと思います。まっ、なぞなぞが縁起のいいものかどうかは、よく知りませんけど。
■海に生きている蛙。不思議ですね。海には爬虫類であるウミヘビはいます。海水と淡水の入り交じる汽水域には鰐(わに)もいます。でも海で生きる両生類はあまり聞きません。蛙も山椒魚も淡水性のものばかりです。
■このなぞなぞは「うみなかの蛙」という題で参考資料*1に掲載されていたものです。昔のなぞなぞにカエルという言葉が入っています。何か言葉をひっくり返すのかなとは思います。でも何をひっくり返すのかがわかりません。
■干支に関係したものらしい。子丑寅卯辰巳。おわかりになりますか。「卯(う)」と「巳(み)」の間に辰がいます。これをひっくり返すと「つた」。甲子園の外壁を覆っていた植物ですね。
■余談です。甲子園の改装中はいったん取り払われ、平成20年(2008年)からツタの里帰りとして植えられ始めています。約10年がかりといいますから、平成30年(2018年)ごろには元の姿に戻る予定なのかな。
■では本番です。下のなぞなぞを解いてください。なぞなぞというよりは、暗号解読みたいなものもあるかもしれません。
[い]十里の道を今朝帰る (澄んでいるほうがお好きな方もいますね)
[ろ]泉に水無うして竜帰る (吸い物の具かな、漬け物かな)
[は]酒の肴 (坊主が憎いと)
[に]盃願わくは乾くことなかれ (狸ではありません)
[ほ]林の下の鹿は妻を返して鳴く (風流ではありますが)
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:
[い]十里の道を今朝帰る(澄んでいるほうがお好きな方もいますね)は濁り酒である
■今朝帰る→酒というのは、例題と似ていますので多くの方がピンと来たかもしれません。「ケサ」の逆で酒ですね。でも前半がむずかしい。十を素数の掛け算に直すと答えが出ます。二五里です。あわせて濁り酒。これが解けたかたは天才ですね。
[ろ]泉に水無うして竜帰る(吸い物の具かな、漬け物かな)は白瓜である
■竜はりゅうと小さな「ゅ」を入れて読むとわからなくなります。「りう」と昔風の表記にすれば瓜になりますね。前半部は、泉に水がないのですから白です。漢字の部品の引き算ですね。あわせて白瓜です。
[は]酒の肴(坊主が憎いと)は袈裟である
■これはたいへんシンプルです。肴は「サカナ、逆名」だそうです。酒を逆から読むだけですね。袈裟。坊主が憎いと袈裟まで憎いそうですが、この坊主はどんな理由で恨まれているのでしょうか。近所の若者に人気の若後家さんでもたぶらかしたのかな。
[に]盃願わくは乾くことなかれ(狸ではありません)はである
■盃は逆月だそうです。で、キツになります。「ねがわく」から「かわく」を引き算すると「ね」が残ります。で、あわせてキツネ。伏見稲荷や王子稲荷、笠間稲荷などのおつかいをつとめている哺乳類イヌ科の四つ足です。
[ほ]林の下の鹿は妻を返して鳴く(風流ではありますが)は麓の松が音である
■林の下の鹿は部品の足し算で麓(ふもと)という漢字になります。妻をひっくり返せば松。鳴いて音をだすわけですから、あわせて「麓の松が音」となります。
■オマケです。「西行は悟りて後髪を剃る」。北面の武士だった佐藤義清(のりきよ)は出家して西行と名乗ります。歌人として名をあげ、「新古今和歌集」ではいちばん多く収載されていると聞きます。で、このなぞなぞの答えは「経」です。「さいぎょう」から「さ」をとり、さらにいちばん上(かみ)を剃り落とすと「きょう」が残ります。
■西行の辞世の歌は、「願はくは 花の下にて 春死なん そのきさらぎの 望月のころ」というらしい。桜の咲くころに死にたいと願った西行は文治(ぶんじ)6年2月16日、西暦では1190年3月23日に亡くなったらしい。旧暦2月16日はまさしく「きさらぎの望月のころ」だそうです。桜のほうは、平年の桜前線でいえば、日本列島が桜花に覆われる直前らしい。年によって前後しますので、ひょっとしたら希望通り、花の下で死ねたのかも知れません。
◆参考*1:書籍「日本のことば遊び」初版12~14頁、小林祥次郎(しょうじろう)著、ISBN4-585-05303-4、勉誠出版
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林

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この記事へのコメント

ねこのひげ
2012年12月27日 07:59
今年最後のクイズも薀蓄がありますね~
来年もコメントさせていただきますので、よろしくお願いします。

『平清盛』は史上最低の視聴率をついに更新したようですね。
ねこのひげは、けっこう好きでしたけどね。
最後に西行が『ねがわくば 春 花の下に死なん そのきさらぎのもちづきのころ』を読んで、清盛が出てくる。なかなか良かったですけどね。ちょっと難しすぎたのかな?
ねこのひげ様<素町人
2012年12月27日 09:24
コメントをありがとうございます。

 平清盛は、お話としては面白そうですけど。残念ながら素町人はほとんど観られませんでした。

 最近は、ドラマは録画して観る人が多いとも聞きます。でも視聴率には録画は反映されないという噂も聞きます。ひょっとしたら、清盛は潜在視聴率は高かったりして?
(^^;)

 今年1年、お読みいただき、感謝にたえません。来年も、あまり役には立たないけれど、変なクイズを出題していきたいと思います。どうぞ気楽におつきあいください。
m(_ _)m

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