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zoom RSS 秋場所真っ最中。ところで「はっけよい、のこった」とはどんな意味なの?

<<   作成日時 : 2012/11/15 07:35   >>

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★日本語★
問題:いま大相撲の秋場所が開かれています。貴乃花親方の踏ん張りで、少しずつ相撲人気は回復しつつあるらしい。満員御礼も見られるようになってきたそうです。
■相撲は、江戸時代を現代にそのまま持ち込んだ不思議な文化ですね。なによりその丁髷(ちょんまげ)です。大銀杏(おおいちょう)という結い方だそうです。江戸時代の関取には、櫓落とし(やぐらおとし)という丁髷の髪型もあったと、落語家の三代目三遊亭金馬は高座で証言しています。
■余談です。我々からみると、丁髷なんて1種類しかないようにも見えます。ところが参考資料*2は、男性の丁髷だけで数十もの髪型見本が掲載されています。大銀杏は江戸後期の武士の髪型だったようです。ただし、武士たちの大銀杏は月代(さかやき)を剃ります。
■相撲とりは頭からガツンと当たります。剃った頭だと怪我をしやすのでしょうか。現代の関取たちは月代を剃っていません。おそらく江戸時代にも剃っていなかったのでしょう。昭和初期の映画「雷電」には、相撲とりの替え玉を探す場面があります。武士や普通の町人では月代を剃っているから使えない。「相撲とりは総髪、元服ではなれません」。そんな台詞があります。昔は成人すると月代を剃ってしまったのでしょうね。で、月代を剃っていない総髪の藪医者が相撲とりに仕立てられるという喜劇です。
■ところで、行司も、江戸時代から抜け出して来たような扮装をしています。軍配を持ち、腰には短い刀を差しているそうです。軍配は戦さで指揮官が使うやつですね。川中島の戦いの第4ラウンドでは両雄があいまみえ、上杉謙信が馬上から刀を振り下ろしますが武田信玄は軍配でそれを払ったともいわれます。作り話ともいわれますが。
■行司の短い刀は、差し違いがあったらその場で切腹するために携帯しているそうです。誤審をしないという決死の覚悟です。サッカーや野球の審判たちもそのぐらいの覚悟でやってほしいものですね。まぁ、昨日121114のW杯予選オマーン戦の審判はちゃんとしていました。120612のオーストラリア戦の審判はひどかったですね。あいつは切腹すべきだな。
■本日の問題は相撲の行司の掛け声からです。彼らは「はっけよい、のこった」といいます。その意味はどんなものでしょうか? 正しい説明を選択肢から選んでください。(正しい説明は無いかもしれないし複数かもしれません)
[い]はっけは八卦が語源。八卦良いは良い時機だぞという意味
[ろ]はっけよいは発気揚揚が語源。誇りに満ち、得意になって頑張れという意味
[は]はっけよいは早競へ(はやきほへ)が語源。早く競えという掛け声だった
[に]のこったは未だ勝負がついていないぞという意味
[ほ]のこるは番付の順位を確保するという意味であり、頑張って勝って今の番付に居残りなさいという掛け声
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[い]と[ろ]、[は]、[に]が正しい?
説明:ようするに[ほ]以外はみんな仮説として存在するそうです。
■[い]の八卦はいちばん人気がある説のようです。八卦は、当たるも八卦、当たらぬも八卦などという中国の占いの言葉ですね。もとは現地の陰陽家が考えた思想だそうです。陰と陽、光と影、表と裏の2元論を組み合わせたものらしい。2の三乗で八卦なのかな。万物の現象は8つの形になるそうです。
■「八卦良い」のは確率12.5%でめぐってくる好機なんでしょうね。組み合った2人が土俵の中央で動きを止めたりすると、行司はそのまわりをウロウロしながら、はっけよい!といっています。
■大相撲の総元締め、ここ数年風当たりの強かった日本相撲協会が監修した「相撲大事典」という書籍があるらしい。こちらには、[ろ]の発気揚揚説が掲載されているとのこと。発気は「気を発する」ことなのかな。こっちの説のほうが相撲とりがかっこうよく見えますね。
■[は]の早競へ説は、参考資料*1によれば、ボクシングのレフェリーがいう「ファイト!」と似ているとのこと。なるほどね。
■[に]ののこったはまだ勝負がついていないぞという意味らしい。まだ土俵の端まで余地が残っているという意味のようにもとれます。押し相撲の場合はこれも意味があります。でもモンゴル相撲のように投げ倒さないと勝負がつかない場合には、のこったは無意味ですね。
◆参考*1:番組「気になる言葉 『はっけよ〜い・・・のこった!』」2005年11月11日放送、NHK
◇*2書籍「時代劇のウソ・ホント」初版192〜215頁、笹間良彦(よしひこ)著、ISBN4-946525-65-3、遊子館
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
琴欧洲は、羽織袴とちょんまげ姿で、フランスの空港に降り立ち、そこからブルガリアの故郷に向かうそうですが、最初は、みんなに見られて、恥ずかしくて仕方なかったそうです。
Tシャツ、短パン姿でウロウロした、どこやらの横綱より、彼のような真面目なのが横綱になって欲しいものですな〜
Tシャツ短パンの横綱もお茶目で嫌いではなかったですがね〜
ねこのひげ
2012/11/15 08:03
コメントをありがとうございます。

 琴欧洲の話は面白いですね。白人の彼が、いかにも東洋風のコスプレみたいに目だつ格好なんですから、周囲の人もつい見てしまうんでしょう。

 子供のころ、町中を歩く相撲とりを初めて目撃したときは驚きました。ふだんテレビで眺めていてもあれだけびっくりするのですから、相撲を知らない西洋人が琴欧洲をみたときの驚きは想像にかたくありませんね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2012/11/15 09:29

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