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zoom RSS ロミオにはジュリエット。ヘンゼルにはグレーテル。では徳兵衛さんのお相手は誰?

<<   作成日時 : 2012/10/11 06:51   >>

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★日本語★
問題:文学作品で有名になった男女のコンビがあります。シェークスピアの作品でいえばロミオにはジュリエットですね。アントニーにはクレオパトラです。
■グリム童話では、ヘンゼルとグレーテルがコンビを見せています。ただしこちらは恋人同士ではなく、兄と妹だそうですけど。
■日本の文学作品にもいろいろな男女のコンビが登場します。では、次の男性のお相手の女性はだれでしょうか? 相思相愛のカップルもいますが、片思いの場合もあります。それも「お相手」と考えてください。
[い]醤油屋の手代徳兵衛
[ろ]寺小姓の吉三
[は]フリーター徳三郎
[に]吉田屋の主人吉蔵
[ほ]人力車夫の松五郎
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]醤油屋の手代徳兵衛のお相手は遊女お初である
■近松門左衛門の作品「曾根崎心中」で知られる2人です。人形浄瑠璃、歌舞伎などで知られています。「この世の名残り、夜も名残り。死に行く身をたとふればあだしが原の道の霜。一足づつに消えて行く夢の夢こそ哀れなれ。あれ数ふれば暁の、七つの時が六つ鳴りて、残る一つが今生の、鐘の響きの聞き納め…」。
□悪意の人間と悲運に追い詰められ、2人は露天神(つゆのてんじん)の森で心中することになります。そこまで思い詰めなくてもと現代の愚者は思いますが。実際の事件に取材したといわれます。元禄時代の人は生きることにも死ぬことにも真剣だな。
[ろ]寺小姓の吉三のお相手は八百屋お七である
■満14歳、数えで16歳という八百屋お七は、寺小姓の吉三に会いたいあまり、放火未遂を起こしし、鈴ヶ森で火刑に処されたそうです。こちらも実在の事件に取材しています。現実にお七に惚れられた寺小姓の名前は、庄之助、吉三、吉三郎、左兵衛などいろいろな説があります。吉三は、覗き械(のぞきからくり)などのいちばん大衆的な演芸で人々に知られた人名だそうです。落語の「くしゃみ講釈」や「八百屋お七」でもこの名前ですね。
[は]フリーター徳三郎のお相手はおせつである
■「おせつ徳三郎」は、落語ではとても有名で、多くの演者が取り組んでいます。日本橋横山町の大店の一人娘おせつが同年配の使用人徳三郎に惚れてしまいます。ふたりはバアヤの助けもあっていい仲になりますが、主人にばれ、徳三郎はひまを出されます。ここまでが「花見小僧」として演じられますね。以降は「刀屋」で演じられます。
□ある日、おせつが聟をとる、今晩が婚礼だと聞いた徳三郎は、おせつを殺して自分も死のうと得物を求めて刀屋をおとずれます。魂胆をみすかされ、刀屋の老主人になだめられた徳三郎ですが、おせつが婚礼の場から逃げ出していなくなったと聞き、刀屋を飛び出していきます。
□ふたりは両国橋のたもとでばったり出会います。死のう。この世で一緒になれないのならと飛び込む決意を固めます。おせつの宗旨は法華なので、「南無妙法蓮華経」とお題目を唱えて欄干を乗り越えますが、下には木場に向かう材木がぎっしり。入水自殺のはずなのに打撲傷だけで終わってしまいます。
□「あいたたた」、「痛いねぇ、なぜ死なないのかしら」。今のお材木(お題目)で助かりました。う〜ん、地口(じぐち、駄洒落)落ちですね。なぜか「鰍沢(かじかざわ)」という三遊亭圓朝の三題噺とおなじ落ちです。
[に]吉田屋の主人吉蔵のお相手は阿部定である
■大島渚(なぎさ)の映画「愛のコリーダ」でもとりあげられた阿部定です。吉蔵の局部を切断してしまうのはなぜなのでしょうか。愛するがゆえなのかな。カミサンを裏切って駆け落ちまでしたのに、愛人にイチモツを切られた吉蔵さん。幸せだったのでしょうか。凡人にはわからないお話ですね。
[ほ]人力車夫の松五郎のお相手は未亡人良子である
■フルネームでは富島松五郎といいます。作品の名前としては、「無法松の一生」ですね。軍人と乱暴者が奇妙な友情で結ばれたのですが、軍人は若くして亡くなってしまいます。その未亡人に対するプラトニックラブを描いたのが「無法松の一生」だそうです。
□戦前戦後と、何回か映画化されました。無法松は、阪東妻三郎(つまさぶろう)、三船敏郎(としろう)、三國連太郎(れんたろう)、勝新太郎(しんたろう)と錚錚(そうそう)たる大物役者たちが演じました。みんな末尾に「郎」のつく芸名ですね。松五「郎」だからなのかな。
◆参考*1:HP「曽根崎心中 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%BD%E6%A0%B9%E5%B4%8E%E5%BF%83%E4%B8%AD
◇*2HP「曾根崎心中」
http://homepage2.nifty.com/hachisuke/yukahon/sonezaki.html#name3
◇*3HP「八百屋お七 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E7%99%BE%E5%B1%8B%E3%81%8A%E4%B8%83
◇*4HP「第100話「花見小僧」(おせつ徳三郎・上)」
http://ginjo.fc2web.com/100hanamikozou/hanamikozo.htm
◇*5HP「第62話、刀屋(おせつ徳三郎の下)」
http://ginjo.fc2web.com/62katanaya/katanaya.htm
◇*6HP「阿部定 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E9%83%A8%E5%AE%9A
◇*7HP「無法松の一生 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E6%B3%95%E6%9D%BE%E3%81%AE%E4%B8%80%E7%94%9F

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
阿部定さんは、逮捕されて刑期を終えたあと、自分の事件を芝居で演じて収入を得ていたし、映画にも自分の役で出演したりしてますね。
女性は強いですな〜それを観に行く人間というのも・・・なんだかな〜ですが。

しかし、醤油屋の手代徳兵衛、フリーターの徳三郎とか書かれると、『誰だっけぇ〜?』となって案外わからないものですね。
ねこのひげ
2012/10/11 07:22
コメントをありがとうございます。

 阿部定もそんなことをしていたんですか。知りませんでした。
 三代目三遊亭金馬師の懐旧談には、花井お梅がやはり自分の殺人事件を芝居にして旅回りしていたという話が出て来ます。「明治一代女」という唄にも歌われた峰吉殺しの加害者です。事件は明治20年(1887年)に起きて無期徒刑のところを明治36年(1903年)に保釈になったようです。25歳前後から40歳ぐらいまで服役していたらしい。
 それから飲食業をいくつかしくじって、芝居をやってみたようです。
 他に稼ぐ方法が無かったのかもしれませんね。阿部定の場合はどうなのかな。
(^^;)
 

 
ねこのひげ様<素町人
2012/10/12 19:57
ほぼ、似たような人生をたどったようですよ。
芸者やホステスとして雇われたようで、人寄せパンダとして利用された様です。
後に台東区竜泉で、おにぎり屋を開き、浅香光代さんなどの芸能人や、相撲取りが通っていたようです。
1905年生まれですが、wikipediaによれば?になっているから、まだ死んでいないのかな?
まさかね。
ねこのひげ
2012/10/13 05:02
コメントをありがとうございます。

 嘘かホントか百歳以上の人は5万人もいるそうですから、ひょっとしたらアブ定さん、失礼、阿部定お婆ちゃんも、生き延びているかもしれませんね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2012/10/13 16:21

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