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zoom RSS 雷と犬と黴菌(ばいきん)と浪花節が大嫌いで紫陽花(あじさい)が大好き。この作家は誰でしょう?

<<   作成日時 : 2012/10/25 07:13   >>

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★日本語★
問題:この人は雷が大嫌いだそうです。家の中にいれば安心かと思えばそうでもありません。座敷に蚊屋をつらせ、その中に入ってじっとしていたそうです。子供みたいですね。
■犬も大嫌いだったらしい。カミサンと2人で外出し、遠くから犬を認めると、自分は電信柱のかげにかくれ、カミサンにステッキを持たせ、犬に向かわせたんだとか。犬が追い払われるのを待って、自分はあらわれたようです。以前に狂犬病で死んだ人を見たことがあったとのこと。たいへん苦しみながら死んだので、それから犬が恐くなったそうです。
■この恐い物が多い作家は、近代の日本文学の中で大きな地位を占めている人物だそうです。誰でしょうか? 次の中から選んでください。
[い]徳富蘆花
[ろ]泉鏡花
[は]尾崎紅葉
[に]与謝野鉄幹
[ほ]菊池寛
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[ろ]泉鏡花
説明:泉鏡花は、慎重な人だったのかもしれません。犬や雷の逸話は、なにごとにも危険を避ける鏡花流のやりかたなのでしょうね。
■黴菌が大嫌いだったそうです。当時は肺病が不治の病です。黴菌を嫌うのも無理はありません。いつもアルコールランプを携帯していたらしい。訪問先で菓子が出されると、火であぶって食べたそうです。先方のカミサンは「いやな感じ」と思ったでしょうね。
■小島政ニ郎という作家とふたりで鳥鍋を突っついたときのこと。小島はちょっと煮えるとさっさと箸でつまんで食べ出します。鏡花は鍋の真ん中に長葱を横たわらせて仕切りをし、私の領分のこちらへは箸を出さないでいただきたい、と優しく笑いながらも申し渡したそうです。見ていると、鏡花はクタクタになるまで煮ないと箸をつけません。めぼしい具をみんな取られてしまうと心配したらしい。
■鏡花は、曲芸のようにリンゴをかじったそうです。まずカミサンがリンゴの実には絶対手を触れないようにして小刀片手に剥きます。鏡花はそれを親指と人さし指で、リンゴの頭と尻の所をつまんで受け、横かじりするとのこと。自分の指の触れている上下を避けて、あたかもコマが廻るようにくるくる廻しながら横側だけをかじります。最後に上下の指の触れたところをポイと捨てたとのこと。
■弟の斜汀(しゃてい?)も作家だったらしい。でもあまり売れませんでした。そのカミサンが結核にかかったと聞くと、斜汀が訪ねてきた際に敷いた座布団を、感染するおそれがあると、ただちに焼却させたそうです。いやあ、なかなかやりますな。
■浪花節が大嫌いだったそうです。仕事がなくて困っていたとき、大衆娯楽雑誌から注文が来て、やれ嬉しやと雑誌を見てみると、浪曲の速記録が掲載されていたらしい。イヤになってその仕事を断ったそうです。喉から手が出るほど欲しかった仕事、というか報酬だったようですが。
■母親は鏡花が10歳のときに死んだそうです。美しいままに死んだ母親の面影が宿るのか、紫陽花の花が大好きだったとのこと。紫陽花は、ひとつふたつでは匂わないそうですが、群れになると乳の匂いを感じる人がいるらしい。鏡花はその匂いが感じられたのかもしれません。
■鏡花の師匠にして恩人は尾崎紅葉です。鏡花が神楽坂の芸妓桃太郎と恋仲になったとき、修業中の身で生意気だということでしょうか。別れろと命じられます。女をとるか、師匠をとるか。究極の選択を迫られたわけですね。泣く泣く師匠をとりました。
■のちに代表作「婦系図(おんなけいず)」でこの体験が生きて来るわけですね。芸者の「お蔦」に惚れた早瀬主税(ちから)は、師匠に別れろと迫られるようです。流行歌「♪湯島の白梅」でも知られる名場面です。
■実際には、尾崎紅葉は明治36年(1903年)に早死にします。おかげで満30歳だった鏡花は桃太郎と結婚できたそうです。2人の夫婦仲ははなはだよかったといわれます。ステッキで犬を追い払ったカミサンは元芸妓の桃太郎らしい。武器をもって威嚇せずとも、キビ団子をあげれば、犬はなついたかもしれませんね。
■なお、泉鏡花は昭和14年(1939年)9月7日に満65歳で他界したそうです。当時としては長生きだったのかな。死因は「癌性肺腫瘍」とのこと。結核菌や狂犬病のウイルスによる感染症、落雷による感電死とかではありませんでした。さすが慎重居士と申し上げるべきなのでしょうね。
◆参考*1:HP「泉鏡花 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%89%E9%8F%A1%E8%8A%B1
◇*2書籍「世界人物逸話大事典」初版83〜84頁、朝倉治彦・三浦 一郎編、ISBN4-04-031900-1、角川書店
◇*3書籍「近代作家エピソード辞典」初版26〜28頁、村松定孝(さだたか)著、ISBN4-490-10290-9 、東京堂出版

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
芸能人というか芸人でもこういう人がいますね。
今田浩次とか、その代表で、先日も語ってましたが、友人が来たあと、部屋中をアルコール消毒するとか、風呂から出た後とき、バスマットを踏めないとか・・・・
他の芸人でもそういうのがいて・・・鏡見たことあるのか?と思いましたけどね。
ばい菌も逃げ出すようなご面相で・・とは言いすぎか?(^^ゞ
ねこのひげ
2012/10/25 08:05
コメントをありがとうございます。

 風呂から出たあとでバスマットを避けるのは正しいかもしれません。水虫は、バスマットからうつることが多いそうです。とくにゴルフ場やプール、ジムなどの風呂場のバスマットは、多くの場合、あまり衛生的とはいえないらしい。
 で、素町人も今田氏とおなじ行為をします。つまりまたぐわけですね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2012/10/25 20:09
今田さんの場合は、自宅のバスマットもダメと言ってましたよ。しかも、独身ですからね・・・汚すのは自分以外いないわけで・・・それだから結婚できないんだと周りが呆れてました。
そのほか、何個もあるリモコンがテーブルの所定位置にないと許せないとか、友人が遊びに来ると、足を洗わないと家に上げない芸人とかいましたね。
潔癖症もここまでくると・・・・・
ねこのひげ
2012/10/26 07:28
コメントをありがとうございます。

 なるほど。ご自宅のバスマットが駄目というのは極端ですね。そもそもバスマットはなんのために購入したのかな。

 潔癖なかたは、潔癖な異性とだったら穏やかに暮らせるのでしょうか。
 自分は口に入る物が気になり、パートナーは手に触れる物が気になる。注目するところが異なると、やっぱり駄目なのかな。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2012/10/26 15:16

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