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zoom RSS ミルクを飲む鳥の雛たち。鳥類でも母乳で育つ種類があるの?

<<   作成日時 : 2012/10/12 10:25   >>

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★科学★
問題:鳥類はなぜ胎生にならないのかという議論があるそうです。脊椎のある動物の中では、胎生の種が皆無なのは鳥類だけとのこと。哺乳類はもちろん、魚類・両生類や爬虫類にも胎生はいるんですね。
■魚類の胎生は軟骨魚類などで見られるそうです。たとえば、メジロザメ科と呼ばれる連中では、胎盤があって胎内の子供たちに栄養が補給されるらしい。この科での例外はイタチザメという獰猛なやつで、こいつは「唯一の非胎盤形成型胎生種」だそうです*4。
■両生類では、例外的にパナマコモチアシナシという名前の奴とか、ファイアサラマンダー亜種という種類の奴が幼体を生むそうです*2。多数派は卵生や卵胎生なのだそうですが。卵胎生というのは、「メス親が卵を胎内で孵化させて子を産む」という方式らしい。素人には卵は見えませんので、胎生と勘違いしそうになりますね。
■爬虫類ではヘビやトカゲを含む有鱗目という分類に含まれる連中が胎生をするそうです。おなじ爬虫類でもカメやワニの仲間には胎生はいないらしい*3。
■鳥類はすべて卵で生んで温め、孵化させて育てていきます。卵生ばかりのようです。多くの鳥の場合は虫だの小動物だの植物の実だのを確保しては巣にいる雛に与えます。雛は口を大きく開いて親に餌を貰うわけですね。母乳を与えることは原則としてはなさそうです。
■鳥類の中にも、ごく例外的に卵から孵った雛にミルクを与える連中がいるそうです。餌のかわりに身体から分泌する栄養を与えるらしい。それは決して排泄物ではありません。
■では、鳥類の中の少数派、ミルクで雛を育てる連中とは次のだれなのでしょうか? (正解は複数かも)
[い]ハト
[ろ]キジ
[は]カラス
[に]ペンギン
[ほ]フラミンゴ
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[い]ハトと[に]ペンギン、[ほ]フラミンゴ
説明:ハトの仲間の中には、ピジョン・ミルクと呼ばれる乳を分泌して雛に与える種類がいるそうです。乳とはいってもハトには乳腺はありません。喉の奥にある嗉嚢(そのう、「そ」は口偏に素)と呼ばれる袋の中でつくられるとのこと。嗉嚢の内壁の脂肪や蛋白質を多く含んだ細胞が剥がれ落ちて、ミルク状の液体となるらしい。ハトの雛は親の口の中に嘴を突っ込み、嗉嚢から分泌される液体をすするそうです。
■他の鳥、たとえばスズメなどは、雛に与える餌に季節性があれば、繁殖の時期に制約が加わります。キジバトの場合は、親自身が栄養をつければいいので比較的長く繁殖できるらしい。そのせいなのか、都市化の進む厳しい環境の中でも、ハト類は生き延びているようですね。
■もう一種類、[ほ]のフラミンゴもミルクで育てるようです。フラミンゴ類はアフリカと中南米に3属4種が生息しているとのこと。日本のプロ野球界にもときどきフラミンゴは登場しますけど。
■フラミンゴたちも嗉嚢からミルクを分泌します。ピジョン・ミルクはミルク色らしいのですが、フラミンゴのミルクは血のように赤いそうです。赤血球を含んでいること、カンタキサンチンという色素を大量に含んでいることによるものらしい。ピジョン・ミルクもフラミンゴのミルクも哺乳類の乳に比較してけっして遜色のない栄養価だそうです。
■フラミンゴの餌はミジンコなどの動物性や珪藻などの植物性のプランクトンだそうです。とても小さい生き物が好物なんですね。フラミンゴの嘴はちょっと変わった格好をしていますが、プランクトンを水から漉し取れるように進化したものだそうです。
■微小な生き物や柔らかい生き物が餌ですと、雛の口まで運んで与えにくい。餌場から巣まで密閉容器におさめて移動する…なんてことはできませんものね。
■いつもミルクを出せるのはハトの仲間とフラミンゴの仲間だけだそうです。ペンギンは状況次第でミルクを出すとのこと。3月半ばごろ、南極が冬を迎えようという時期にメスは産卵し、オスに託して海へ出るそうです。オスはマイナス50度Cにもなる季節にずっと何も食べないで抱卵して過ごすらしい。凄いな。とても真似できません。
■ほぼ正確に65日後、雛が誕生し、その直後にメスはもどってくるというスケジュールだそうです。ところが何らかの事情でメスが遅刻することもあるらしい。そんなとき、オスは孵化直後でお腹をすかした雛に何もたべさせないわけにはいきません。食道の奥からミルク状の分泌物をだして雛に飲ませるそうです。
■ただし、オス自身も長く絶食しているのでミルクを出せるのも1日2日だそうです。それでもメスがもどらないときには、オスは究極の選択をするようです。自分を救うために雛を見捨てて餌のある海に行くらしい。「人でなし!」と罵られるかもしれません。でも平気です。「だって俺、ペンギンだもん」。
■なお、ハトやフラミンゴもオスとメス両方がミルクを分泌できるらしい。哺乳類のオスは未発達ながら乳腺を持っています。ここから乳がでれば、子育てはオスメスが分業でできるようになるかもしれません。人間の場合でも、父親がミルクを与えることができれば、子供に泣かれても慌てないかもしれません。未熟な母親のノイローゼとかその末の子殺しなども少なくなりそうです。ヒトの父親がふくよかな乳房を持っている図というのは、ちょっと変ではありますけどね。
◆参考*1:書籍「♂♀のはなし 鳥編」新書初版9〜14頁、上田恵介著、ISBN4-7655-4391-9、技法堂出版
◇*2HP「両生類の繁殖形態(卵生、卵胎生、胎生)について」
http://www.biological-j.net/bbs/bbs.php?i=200&c=400&m=158487
◇*3HP「有鱗目 (爬虫類) - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E9%B1%97%E7%9B%AE_(%E7%88%AC%E8%99%AB%E9%A1%9E)
◇*4HP「イタチザメ - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%81%E3%82%B6%E3%83%A1

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コメント(3件)

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ビジョンミルクというのは知ってましたが、フラミンゴやペンギンもとは知りませんでした。
哺乳類でもカモノハシのように卵生のもいますが、鳥は卵だけですか・・・・
種として古いんですかね?
むかし、タマゴで産みたいといった女優がいましたけどね。
ねこのひげ
2012/10/13 05:10
コメントをありがとうございます。

 素人の勝手な憶測ですが、鳥の雌がハラボテで飛ぶと動きが鈍くなり、捕食されやすくなり、種として生き延びる確率が減るのかもしれません。
 巣に残された卵も盗まれたりしますけどね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2012/10/13 16:16
密かにあたためているフェチ心を私たちと一緒に楽しみましょう+.(・∀・).+★ http://sns.ktjg.net
知美
2012/10/18 07:34

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