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zoom RSS 四国八十八箇所の難読山号寺号。独銛山青龍寺はなんと読むの?

<<   作成日時 : 2012/10/01 07:03   >>

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★日本語★
問題:四国八十八箇所をご存じでしょう。「四国にある88か所の弘法大師ゆかりの札所の総称」だそうです。白い衣をまとい、笠をかぶり、杖をついたお遍路さんを思い出しますね。四国かどうかは知りませんが、「砂の器」という推理小説にもそんなお遍路さんの場面があったと記憶します。
■そういえば、我が国の政治家某も派手な失敗をしたあと、お遍路をしていました。ミエミエのパフォーマンスじゃんと失笑を買っていましたっけ。
■テレビ番組「水曜どうでしょう」を観ていると、よく冬場に88箇所の寺巡りをやっていますね。大泉洋(よう)という芸能人がまるで似合わないお遍路姿でお寺の前でさまざまなポーズをとります。それだけの企画なんですけど、なんとなく観てしまうのが不思議です。
■88箇所の寺には、ひとつのこらず山号寺号がついています。当たり前ですね。山号寺号は、お寺の姓名みたいなものらしい。名前のない馬はいるかもしれませんが、名前のない寺はないのでしょう。宗教法人として登録できないと困るからかな。なお、「名前のない馬」は40年ぐらい前の洋楽流行歌の題名でもあります。
■それはともかく、Wikipediaの四国八十八箇所の項を見ると、なかなか読みにくい山号寺号もあります。本日は、一瞬なんて読むのかなと迷う山号寺号をクイズにしてみました。次の山号寺号の読みはなんでしょうか? なお、環境依存文字が含まれていますので、口絵に問題を掲げておきます。
[い]室戸山最御崎寺
[ろ]独銛山青龍寺
[は]蹉跎山金剛福寺
[に]巨鼇山雲辺寺
[ほ]補陀洛山志度寺
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)



























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]室戸山最御崎寺はむろとざん ほつみさきじ と読む
■第24番札所だそうです。名前通り、室戸市にあります。土佐に入った最初の札所らしい。
□ちなみに、第1番札所は徳島県ですから昔でいえば阿波国にあるようです。それから土佐(高知)に入り、伊予(愛媛)に向かい、最後は讃岐で終わります。おおむねこの順なのですが、途中にちょっとだけイレギュラーな寺もあるようです。
□最御崎寺が「ほつみさきじ」と読むのは意外ですね。最を「ほつ」と読む例は、他には見たことがありません。もとの名前は「火つ岬」だそうです。灯台に似た施設があったのかな。
[ろ]独銛山青龍寺はとっこうざん しょうりゅうじと読む
■第36番札所だそうです。土佐市にあります。
□ここの独銛は「とっこう」なんですね。伊豆の修善寺には独銛の湯という場所があって、こちらではたしか「とっこのゆ」と表記されていたと記憶します。
□独銛は仏教で使われる道具だそうです。仏教の荒神たちが魔物を調伏する際に使う武器らしい。「銛」は「もり」です。ひとつだけ突起の出ている銛が独銛なのかな。
□青龍寺は、相撲の横綱と関係があるそうです。四国の明徳義塾に相撲留学していた青年は、角界に入るとき、いつも石段を使わせてもらっていた青龍寺から名前をもらったらしい。朝青龍明徳(あきのり)が四股名だそうですが、明徳はもちろん学校名ですね。明徳義塾の校長が命名したという話もあるようです。
[は]蹉跎山金剛福寺はさださん こんごうふくじと読む
■第38番札所だそうです。土佐清水市にあります。
□跎は環境依存文字だそうです。足偏を左に、蛇の旁を右に置いた文字です。ATOKの辞書によればつまずくという意味がある漢字らしい。「蹉」もつまづくです。「青春の蹉跌(さてつ、失敗)」なんて言葉がありますね。
□つなげた熟語「蹉跎」は、「つまずく、不幸となる、時機を失する」という景気の悪い意味があるらしい。半世紀近く昔に学んだ漢詩には次のような五言絶句がありました。
---照鏡見白髪(かがみにてらしてはくはつをみる)
---張九齢(ちょうきゅうれい)
---宿昔青雲志(しゅくせきせいうんのこころざし)
---蹉跎白髪年(さたたりはくはつのとし)
---誰知明鏡裏(たれかしらんめいきょうのうち)
---形影自相憐(けいえいみづからあひあはれまんとは)
□若いころは大望を抱いていたけれど、事志(こと、こころざし)と違って徒(いたずら)に時を経て老境にさしかかってしまったという嘆きの歌らしい。
□なんでこんな後ろ向きの言葉を山号にしたのでしょうね。地図上の山の名前そのものが蹉跎山なのかな。
[に]巨鼇山雲辺寺はきょごうざん うんぺんじと読む
■第66番札所だそうです。徳島県三好市にあります。65番札所までは愛媛県です。66番はなぜか徳島県。67番以降はすべて香川県です。文字で並べるとイレギュラーです。でも地図で見ると、三好市の位置は愛媛と香川の間にあるようです。位置関係からみると自然な流れになっています。
□鼇という漢字は常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば「ゴウ、すっぽん」という字音・字訓があります。大きな海亀という意味もあるらしい。背中に五仙山を背負うぐらいの大きさだそうです。想像上の動物なのでしょう。
□余談です。徳島県の三好市は、全国の三好姓の人の故郷だと聞きます。ここの出身者では三好長慶(ながよし/ちょうけい)という戦国武将がいます。永禄(えいろく)3年(1560年)前後、信長が桶狭間で今川義元を討ったころ、畿内でいちばん勢力をふるった大名です。一時は天下を取ったともいわれます。
[ほ]補陀洛山志度寺はふだらくざん しどじと読む
■第86番札所だそうです。うどん県さぬき市にあります。
□補陀洛とは観音浄土を意味する言葉らしい。仏教のプロにとってみれば天国なのかな。アマのわれわれでいえば桃源郷でしょうか。
□補陀洛渡海という捨て身の行があるという話がWikipediaに掲載されています。渡海船と呼ばれる小型の木造船を南方に臨む海岸に浮かべて行者が乗り込みます。そのまま沖に出ます。伴走船が沖まで曳航し、綱を切って見送るそうです。場合によっては108の石を身体に巻き付け、行者の生還を阻止するそうです。
□観音浄土に行くのが目的らしい。失礼ながらなんだか馬鹿みたいですね。那智勝浦では貞観(じょうがん)10年(868年)から享保(きょうほう)7年(1722年)のあいだに20回実施されたとのこと。たしかに南に臨む海岸がありそうです。
□さぬき市を地図で眺めると、南に向いた海岸は、半島のギザギザによってごく小さいものならあります。でも基本は瀬戸内海の南岸です。海は北に向かって開けています。補陀洛渡海の条件は整っていないような気がします。ちなみに、第87番札所の山号もおなじ補陀洛山です(長尾寺)。やはりうどん県さぬき市にあります。
◆参考*1:HP「四国八十八箇所 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E5%9B%BD%E5%85%AB%E5%8D%81%E5%85%AB%E7%AE%87%E6%89%80
◇*2HP「補陀落渡海 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%9C%E9%99%80%E8%90%BD%E6%B8%A1%E6%B5%B7

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
最御崎寺は読めませんでした。”ほつみさきじ”とはね。
室戸は室戸台風で有名ですからね。
台風、どうでしたか?こちらはなにごともなく通過してくれました。

最近の遍路はバスやタクシーで行く上、ごみをばら撒いていくので、地元の人が困っているそうです。
遍路をなんだと思っているんですかね〜
ねこのひげ
2012/10/01 07:15
コメントをありがとうございます。

 台風の悪い影響はほとんどありませんでしたね。良い影響としては本日のすがすがしい青空でしょうか。

 ゴミを散らかすお遍路さんは困りますね。弘法大師による仏罰に期待します。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2012/10/01 10:37

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