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zoom RSS 食中毒による死者は年間1万人ぐらいいるの?

<<   作成日時 : 2012/09/07 06:26   >>

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★科学★
問題:食中毒は恐ろしい病気です。昨年でしたか、「焼肉酒家えびす」という焼き肉チェーン店で腸管出血性大腸菌O111(おーいちいちいち)による集団食中毒が発生しました。ユッケを食べた大人・子供あわせて5人が亡くなったらしい。
■生肉を食べると、危険性の高い大腸菌だけでなく、カンピロバクターと呼ばれる細菌に感染する恐れもあるようです。黄色ブドウ球菌とかボツリヌス菌などという悪い奴らもいるらしい。
■ウイルス性の食中毒もあります。平成18年(2006年)〜平成19年(2007年)ごろでしたか、日本人1000万人が感染したといわれるノロウイルスなどがその代表ですね*2。
■食中毒の原因は他にもあります。自然毒食中毒といわれるものは、キノコとかフグなどです。化学性食中毒というのもあります。水銀とかヒ素、あるいは中国製冷凍餃子に含まれていたメタミドホスなど、いろいろな種類の薬物が原因になるようです。
■さまざまな原因で起こる食中毒です。では、我が国における食中毒による死者は、年間何人ぐらいいるのでしょうか? 下の選択肢から選んでください。厚生労働省の発表した「平成22年(2010年)食中毒発生状況」による数字、つまり一昨年一年間の死者数を正解とします。
[い]0人
[ろ]約10人
[は]約100人
[に]約1000人
[ほ]約1万人
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[い]0人
説明:う〜ん、にわかには信じがたい数字ですね。平成22年(2010年)には食中毒による死者は1人もいなかったというのですが。厚生労働省「ホーム>政策について>分野別の政策一覧>健康・医療>食品>食中毒に関する情報>食中毒事件一覧速報」というページで調べた限りでは、たしかに0人となっています(120906現在)*3。たまたま運が良かったのでしょうか。
■「平成23年(2011年)食中毒発生状況」という情報によると、昨年平成23(2011)年には、11人が死んだことになっています。例のユッケが5人。これが大きいですね。あとは1人ずつ犠牲者が出た件が6件あります。1月1日に沖縄のご家庭で昆布の煮物を食べた11人がサルモネラ属菌に感染しました。そのうちの1人が亡くなります。
■その1週間後には愛媛県でフグ毒による中毒死が出ています。こちらは飲食店ですから専門の免許皆伝の調理人がいたと思われますが。上手の手から水が漏れたのかな。
■5月には山形県で団子と柏餅を食べた500人近くのうち、287人が食中毒を起こします。うち1人が亡くなりました。ユッケ事件とおなじ腸管出血性大腸菌が原因です。
■8月には千葉県の事業所の給食でサンドイッチとローストビーフを60人余りが食べ、14人が腸管出血性大腸菌で食中毒です。1人が亡くなりました。
■さらに8月には宮崎県で生卵入りオクラ納豆で、11月には沖縄で食物は不明ですがサルモネラ属菌で1人ずつ犠牲者が出ました。前年が0人だったのに平成23年はやたらと多くなってしまいました。
■多くなったといっても、平成18年(2006年)から平成23年(2011年)にかけての犠牲者は、6人・7人・4人・0人・0人・11人という数字です。感染した患者の総数では毎年2万人〜4万人のあいだぐらいらしい。厚生労働省の統計を疑うわけではありませんが、死者の数は意外なほどに少なく感じますね。
■なお、今年、平成24年の速報では7月半ばまでで1人だけ死者が出ているようです。3月20日に長崎県で起きた食中毒です。6人のかたが食事をし、3人に症状が出て1人が亡くなったらしい。原因ははっきりしないようです。アオブダイという魚の毒にあたったのではないかという推定があるらしい。自然毒による食中毒かな。
■アオブダイにはパリトキシンという毒があるらしい。また、フグで知られるテトロドトキシンが内臓から検出されたこともあるようです。昭和28年(1953年)から今までに5人のかたがアオブダイの食中毒で亡くなっているとのこと*4。東京湾でも釣れることのある魚だそうですが、危険な奴のようです。
◆参考*1:書籍「生きるための科学常識」初版35〜46頁、左巻健男(さまき たけお)監修・池田圭一(けいいち)/桑島幹(みき)編著、ISBN 978-4-487-80314-9、東京書籍
◇*2HP「日本全体で1000万人。ノロウイルス大流行はなぜ起きたの?」
http://blog.q-q.jp/200702/article_68.html
◇*3HP「食中毒事件一覧速報|厚生労働省」
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/04.html
◇*4HP「アオブダイ - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%80%E3%82%A4

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
0というのには驚きますね。
ホントか?と疑りたくなります。

フグの毒は、食べているプランクトンなどの食料から取り入れているそうで、無毒なフグも育てることが可能とか。

ボツヌリス菌は、書痙などの病気の治療に使われているそうで、まさに毒をもって毒を征すでありますな〜
ねこのひげ
2012/09/07 06:39
コメントをありがとうございます。

 素町人は毎年100人とか1000人ぐらいは食中毒で死んでいるのかなと思っていました。
 ちなみにハチに刺されるとアナフィラキーショックという症状が出ることがあり、これによる死者は毎年10人〜35人ぐらいで推移しているそうです。それよりも少ないんですね。

 平成21・22の2年間も食中毒で死者が出なかったというのは、保健行政の勝利ということなのでしょうか。
 去年はどうみても敗北で、焼肉店における生肉提供の禁止は厚生労働省の反撃なのかもしれません。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2012/09/07 12:08

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