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zoom RSS 世界新記録樹立の前日。しんかい6500はプレートの裂け目も目撃したの?

<<   作成日時 : 2012/08/10 10:43   >>

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★科学★
問題:平成元年(1989年)の明日、8月11日。日本の海洋研究開発機構が保有するしんかい6500という潜水調査船は、水深6523mに達したそうです。製造元による試運転だったとのこと。これは当時の世界新記録だそうです。最近まで記録を保持していましたが、中国の潜水調査船が7000mあまりを潜り、記録を更新したようです*5。
■本日は、約23年前の世界新樹立を記念し、しんかい6500についての雑学を学びましょう。次のうちで正しい記述はどれでしょうか? (正しい記述は無いかもしれないし複数かもしれません)
[い]しんかい6500は、太平洋プレートの裂け目を発見したことがある
[ろ]6500mの深度では5時間しか作業ができない
[は]のぞき窓の樹脂製透明部分は厚みが10cmもある
[に]もし何らかの事故で浮上できないときには、3日以内に乗員は死ぬことになる
[ほ]いちおう推進器がついており、人が歩くぐらいの速さで進むことができる
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[い]しんかい6500は、太平洋プレートの裂け目を発見したことがあると[ほ]いちおう推進器がついており、人が歩くぐらいの速さで進むことができるが正しい
説明:[い]しんかい6500は、太平洋プレートの裂け目を発見したことがある(○)
■そもそもしんかい6500が作られた目的が地震の研究だったそうです。「日本列島の太平洋側海溝で沈み込む海洋底プレートは、およそ水深6200〜6300m付近で曲がり始めており、地震予知の研究には、それら地点の重点的観測が必要」と考えられていたらしい。
□調査潜航を始めた平成3年(1991年)に、はやくも水深6200m の三陸沖日本海溝で太平洋プレート表面の裂け目を確認したとのこと。世界で初めてのことだったそうです。
[ろ]6500mの深度では5時間しか作業ができない(×)
■潜水夫は、潜水病にならないようにゆっくり浮き上がってくるといいますね。潜水艇は、ゆっくりと圧力が増えるように沈み、ゆっくりと圧力が減るように浮くのが正しいマナーらしい。
□1日の総作業時間は8時間と想定されているとのこと。6500mまで潜るときには片道に約2時間半をかけるそうです。時速2.6kmぐらいで沈んでいくのかな。帰りもおなじらしい。つまり約5時間は往復にとられてしまいますので、残る3時間しか作業ができない計算になるようです。
[は]のぞき窓の樹脂製透明部分は厚みが7cmもある(×)
■現在ののぞき窓は、メタクリル樹脂という素材で出来ているとのこと。素人にはアクリル樹脂と呼ばれている有機物だそうです。厚さが7cmのものを2枚重ねているらしい。つまり14cmの厚さだそうです。凄いなと思いますが、いま水族館の大型水槽はほとんどがアクリル樹脂製になっているらしい。厚さも55cmなんて凄いのがあるそうです*3。そうしてみると14cmに驚くことはないのかな。
□以前に聞いた話です。しんかい6500の窓は、外側から最大650気圧ぐらいで押されます。これに耐えるよう、内側がわずかに細い形にしてあるらしい。円錐台形と呼ばれる形だそうです。水圧がかかるほどに窓枠と密着するのかな。
[に]もし何らかの事故で浮上できないときには、3日以内に乗員は死ぬことになる(×)
■しんかい6500では中で129時間生存していられるらしい。6500mの地点で作業を終えたとき、怪物のように大きな超深海性のイカが足をからめてきたとします。動けません。大ピンチです。
□計算しますと、潜行開始から5時間半ぐらいが経過しています。あと123時間30分ぐらいは中で生存できます。つまり5日と3時間30分ぐらいは持つらしい。5日と1時間ぐらいまでに巨大ダイオウイカが諦めてくれれば、2人の操縦士と1人の研究者は、残りの2時間半を費やして浮上することができるのかな。
[ほ]いちおう推進器がついており、人が歩くぐらいの速さで進むことができる(○)
■リチウム電池を積んでいますので電動式なのかな。まさか電動アシストで手や足で漕ぐ力とあわせて動いたりして。毎時2.5ノット(海里)で移動できるらしい。1海里は1.854kmほど。2.5海里は約4.6kmぐらいだそうです。
□しんかい6500の運用には、その支援母船として「よこすか」が建造されています。しんかい6500はよこすかに搭載されて調査海域まで運ばれるそうです。毎時4.6kmじゃ、長い移動には向かないわけですね。潜行調査時に使うのでしょうね。
□なお、単に潜るだけの道具としては、1万mを越える潜水を記録した潜水艇もあるらしい。たとえば昭和35年(1960年)、アメリカのバチスカーフトリエステという潜水艇は、フィリピンのはるか東方の沖にあるマリアナ海溝で1万911mまで潜ったようです。調査員が乗って海底で移動できるかどうかという点でしんかい6500などと差があるらしい。
□地震の研究用であるしんかい6500の建造費には125億円ほどが投じられたとのこと*6。残念ながら20年経過した現在でも地震の予知は実現していません。東北地方太平洋沖地震や津波の被害も食い止められませんでした。
□しんかい6500は無駄な投資だったという意見もあるでしょう。愚かな党の愚かなタレント議員によって仕分けの対象にされちゃうのかな。
□素人の考えでは、地震の研究は他のどんな研究よりも優先させるべきです。地震は地球上で最大の自然災害です。それも地震国や火山国だけの問題ではありません。地殻変動の起きない場所は皆無と聞きます。大陸は移動し続けており、少しずつですがまたひとつになろうとしているそうです*7。静穏のうちに大陸がひとつにまとまることは考えにくいですね。
□どんな地域でもいつかは大きな地震が起きる可能性があるようです。最先端の科学力を持つ日本は、たまたま頻繁に地震が起きるという長所を生かさねばなりません。人類代表として研究を続けていく義務があります。ちょっと大袈裟かな。まぁ、サッカーのJリーグですら百年構想です。地上&史上最大の自然災害の被害を最小化するためには、千年かかってもいいかと思われます。
◆参考*1:HP「しんかい6500 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%97%E3%82%93%E3%81%8B%E3%81%846500
◇*2HP「メタクリル樹脂」
http://www.toseiyoki.co.jp/yoki_dictionary/1860
◇*3HP「水槽パネルの歴史」
http://www.acrytec.jp/history/history10.html
◇*4HP「しんかい2000が採取した謎の物体の正体とは?」
http://blog.q-q.jp/201110/article_17.html
◇*5HP「中国、7千メートル潜水に成功 世界99%で活動可能に - MSN産経ニュース」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120624/chn12062412070001-n1.htm
◇*6HP「深海潜水艇」
http://www1.cts.ne.jp/~fleet7/Museum/Muse119.html
◇*7HP「次の超大陸はどこにできる確率が高いの?」
http://blog.q-q.jp/201205/article_2.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
以前、テレビ番組で中川祥子ちゃんが、乗せてもらい潜っていて、羨まし方ですね。
ただ、中にはトイレがついてなくて、オムツをして乗る事になると聞いたときは、いささか・・・・(~_~;)

いつか地震の予知もできることになるでしょうね。
それには、永続的な研究が必要ということで、中断すれば、国産ジェット機のように自己開発できるまでに何十年もかかることになるでしょうな。
ねこのひげ
2012/08/11 05:33
コメントをありがとうございます。

 なるほど。
 オムツをして乗るのは笑えますね。
 もしダイオウイカに捕まった場合には、うまく浮上できたとしても、ハッチを開いた途端に臭気が漂ってきたりするわけかな。なかなかたいへんなんですね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2012/08/11 06:01

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