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zoom RSS 漢検準1級程度の難しい熟語。「胡粉」は「コフン」と読むの?

<<   作成日時 : 2012/06/11 07:36   >>

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★日本語★
問題:漢検準1級程度、かなり難しい漢字・熟語の問題です。
■下の記述のうち、正しいものはどれでしょうか? (正しい記述は無いかもしれないし複数かもしれません)
[い]「横溢」は「見下した態度で指図したり注意したりすること」である
[ろ]「胡粉」は「コフン」と読む
[は]「恰も」は「しかも」と読む
[に]「自彊」は「強い自己主張」という意味である
[ほ]「思惟」と「思考」とはほぼおなじ意味である
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)



























★日本語★
正解:[ほ]が正しい
説明:[い]「横溢」は「見下した態度で指図したり注意したりすること」である(×)
■「横溢」は「オウイツ」と読みます。「水がみなぎりあふれること」だそうです。「気力などがあふれるほど盛んなこと」も横溢と呼びます。
□「溢」という漢字は常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば「イツ、あふれる」という字音・字訓があります。横にあふれる。どこかのハンバーガー屋で、150gのハンバーグを具にした商品を売っていましたね。具は上下のパンから「横溢」しておりました。値段は安かったと記憶しますがカロリーは高そうだな。
□「通知簿を受け取った子供たちの顔は、成績にかかわらず輝いており、夏休み気分がすでに横溢していた」。小学校のころの夏休み前。よくよく考えてみると、人生の中でいちばん幸せだったのは、一学期の終業式の日だったような気もしますね。
[ろ]「胡粉」は「コフン」と読む(×)
■正しくは「ゴフン」と濁ります。「日本画で用いる白色顔料」です。日本人形の顔なども胡粉で塗られているそうです。真っ白ですね。
□「カキ殻を粉砕・水簸(すいひ)・乾燥したもの」だそうです。水簸というのは、水を使った篩(ふる)い分けの方法らしい。
□ゴフンの主成分は炭酸カルシウムだそうです。たしかあまり毒になりませんね。環境にもやさしそうです。でも鎌倉時代以前には、鉛白(えんぱく)を使っていたらしい。こちらは塩基性炭酸鉛という化合物で有毒だそうです。
□胡粉は、中国の西方を意味する胡(の国)から伝えられた粉らしい。とてもわかりやすい命名です。
[は]「恰も」は「しかも」と読む(×)
■正しくは「あたか(も)」と読みます。「似てる」という意味ですね。「まるで」とか「ちょうど」と言い換えられる場合があります。「恰も宝くじに当たったように欲しい物はなんでも買った」などと使います。
□「時恰も」といえば「ちょうどその時」という意味です。「時恰もロンドン五輪」なんていいかたもできるのかな。
[に]「自彊」は「強い自己主張」という意味である(×)
■「自彊」は「ジキョウ」と読みます。「みずから努め励むこと」だそうです。自分を鍛えるのが自彊らしい。「自強」とも書きます。
□「自彊不息(ジキョウフソク)」という四字熟語があるそうです。不息は「休まない」という意味らしい。休日なしで練習するということかな。筋肉系にせよ思考系にせよ、まるで休まないとかえって能率が落ちそうですけど。
□大関や横綱に推挙されると、伝達式というのが行なわれます。マスコミが詰めかけるなか、相撲協会からの使者が「あんた来場所から横綱だよ」といいわたします。関取のほうは、「堅忍不抜(ケンニンフバツ)」とか「不惜身命(フシャクシンミョウ)」とか「精神一到(セイシンイットウ)」なんて四字熟語をまじえて「相撲道に精進いたします」と挨拶を結ぶらしい。ちなみに現横綱白鵬の場合は「精神一到」だったそうです。残りのふたつは若貴兄弟の挨拶で使われたとのこと。「自彊不息」もそのうち使われるかもしれませんね。
[ほ]「思惟」と「思考」とはほぼおなじ意味である(○)
■「思惟」は「シイ」と読みます。思考とほぼおなじ意味ですが、哲学の用語でもあるらしい。「感覚・知覚と異なる精神作用」だって。哲学者はいうことが固いな。
□「弥勒菩薩半跏思惟像(ミロクボサツハンカシイゾウ)」という仏像があるそうです。椅子にかけた弥勒菩薩が右足を曲げて左足の上にのせ、右手の薬指を頬にあてて物思いにふけっているらしい。
▼「考える人」
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いくつかおなじ主題で仏像がつくられているそうです。写真のは広隆寺のもので国宝とのこと。東洋版の「考える人」なのかな。
◆参考*1:書籍「本試験型 漢字検定準1級試験問題集09年版」成美堂出版編集部編、ISBN978-4-415-20422-2、成美堂出版
◇*2HP「常用漢字表:文部科学省」
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19811001001/k19811001001.html
◇辞書「字通」白川静、平凡社
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
漢字は、おもしろいですね。
しかし、漢字みたいに、表意文字とか表語文字と言われるような文字は、ほかにはないんですかね?

弥勒菩薩は、中学の時の日本美術の本に載っていて美しい像だと思ったのを覚えてます。
修学旅行で、実物を見たかな?
ねこのひげ
2012/06/12 05:01
コメントをありがとうございます。

 表意文字は古代エジプトの絵文字ヒエログリフの中にもたくさん見られるそうで、他の世界にもたくさんあるのかも。
 でも、広範囲・長期間に普及・使用されていること、抽象化の度合いの高さなどは、漢字は世界史上いちばんの文字体系かもしれませんね。
 ただし、部首の問題など、不整合な部分も見られます。ITの時代になっても、このあたりは解決しない問題のようです。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2012/06/12 08:37

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