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zoom RSS 哺乳類の精子を長期保存する新しい方法とはどんなもの?

<<   作成日時 : 2012/06/12 11:52   >>

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★科学★
問題:素町人が若かりし頃、昭和40年代にシーモンキーという不思議なペットが販売されていました。生命体であるシーモンキーという小さな動物が、粉になっており、袋詰めにされていました。箱に同梱されているのは、小さな合成樹脂製の水槽と餌だそうです。
■万物の根源は水である。かつてタレスというギリシャの哲学者は言い切ったらしい。タレスが水に注目したのは、すべて生命のあるところには水があるからともいわれます。ところがシーモンキーの粉にはさほどの水分があるとは思えません。こんなパサパサのものに生命が宿っているのか。
■水槽に水をはり、シーモンキーの粉をいれ、24時間ほど待つと泳ぎだすそうです。じつに不思議です。「インスタントライフ」と銘打たれていたらしい。たしかにインスタント食品みたいに手軽な生命です。粉状のものは卵だったらしい。水を得た卵は孵化し、やがて水を得た魚のように泳ぎ出すわけですね。
■シーモンキーは海老の一種らしい。わりと単純な生命体なのかな。だからパサパサでも生きていられるのかも。
■最近では、哺乳類の末席をけがしているネズミの精子が、ある方法によって保存されたそうです。5年間ほど冷蔵庫で保存され、試しに使ってみたら、何の問題もなく使えてしまったらしい。つまり授精して子供ができたそうです。消費期限5年以上かな。
■その方法は、食品の加工でもときどき使われるらしい。多くの人が名前だけは聞いたことのある方法だそうです。では、ネズミの精子を、つまり生命を5年間も保存できた方法とは、次のどれでしょうか?
[い]ナチュラルスイート製法
[ろ]ナチュラルテイスト製法
[は]フリーズドライ製法
[に]ホモジナイズド製法
[ほ]コールドプロセス製法
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[は]フリーズドライ製法
説明:フリーズドライ製法というのは、「真空凍結乾燥技術」だそうです。凍結し、真空状態で水を飛ばすらしい。氷から水を蒸発させるわけですから、この場合は、昇華なのかな。
■インスタントコーヒーなどで使われています。カップラーメンでも使われるらしい。そんな技術でネズミの精子を保存するというのは驚きですね。
■これまでにもいろいろと試されてきた方法だそうです。でもフリーズドライする際にDNAがこわれてしまうため、上手く行っていません。成功させた京都大学医学研究科の金子武人(たけひと)特定講師たちは、ネズミの精子を取り出す段階を選ぶとともに、DNAの破壊を防ぐ溶液に漬け、この溶液ごとフリーズドライしたそうです。
■フリーズドライしたわけですから、とうぜんパサパサです。水はありません。この怪しい物体を冷蔵庫で5年間保管しました。その後、水を加えて復元します。未受精の卵子と人工的に受精させます。受精卵を♀のネズミの卵管に戻します。その結果、正常に妊娠し、子が得られたそうです。
■これまでは、人間の場合も実験動物の場合も、精子の長期保存には液体窒素で冷凍していたそうです。液体窒素は−196度Cだそうです。精子は常温ではすぐに授精する能力を失うらしい。
■でも、液体窒素はすぐに蒸発してしまいます。供給し続ける必要があったらしい。運用費用がたいへんだったようです。また、トラブルに弱かったらしい。地震・雷・火事・津波、そしてアホな政権担当者。何らかの災害で液体窒素の供給が止まると、精子の授精能力も失われてしまいます。
■今回のフリーズドライ製法では、92個の受精卵から10匹の子供が生まれたそうです。これは液体窒素で長期保存された精子の場合とおなじぐらいとのこと。
■ちなみに、以前に弊クイズでご紹介した人間の場合では、受精卵を凍結・解凍した場合の妊娠成功率は23%ぐらいとのこと。平成19年(2007年)前後の数字です。いまではもう少しあがっているのかな。
■フリーズドライされた精子は、冷蔵庫で5年間保管されたあと、常温で約3ヶ月保存してみたそうです。それでも妊娠するらしい。なんだかすごいことになってきましたね。ネズミでできるんなら、人間でもできる可能性はあるでしょう。
■これからはネットで「ノーベル賞受賞者のフリーズドライ精子御予約受付中」なんて時代になるのかな。宅急便で送られてきた粉を水でもどし、タイミングを見計らって女性の体内に注入すると、妊娠したりして。あまりに手軽です。20世紀中葉に生まれた者には受け入れがたいですね。
◆参考*1:雑誌「凍結乾燥したネズミの精子から子が誕生」Newton (ニュートン) 2012年7月号14頁、ニュートンプレス
◇*2HP「65人に1人が体外受精、顕微受精で生まれているってホント?」
http://blog.q-q.jp/200707/article_72.html

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コメント(4件)

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シーモンキーは、いまでもホームセンターで、夏が近づくと売られてますね。
今に、フリーズドライされたペットが売りに出されて、家でお湯で戻したりして・・・・・(>_<)
ねこのひげ
2012/06/13 06:37
コメントをありがとうございます。

 ちかごろではセル・アライブ・システム(細胞が生きている冷凍技術、CAS)とかいうのが流行りで、これを使うとケーキや刺身の味も落ちないとか。
 人間の精子や卵子だけでなく、肉体そのものも低コストで長期間保存できるのかな。
 生かしておいた死体(?)から万能細胞が採れたりするのでしょうか。だんだんついていけなくなっています。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2012/06/13 07:37
精子もフリーズドライですか。。将来保存した精子で子孫が生まれると想像すると。。
ホルモンバランス★吉野
URL
2012/07/04 21:52
コメントをありがとうございます。
ホルモンバランス★吉野様<素町人
2012/07/05 07:22

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