町人思案橋・クイズ集

アクセスカウンタ

zoom RSS 宇宙ゴミの対策。開発されるゴミ除去衛星は、何個ぐらいまで拾えるの?

<<   作成日時 : 2012/04/03 06:53   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 2

画像
★科学★
問題:宇宙ゴミをご存じかと思います。カタカナで書くとスペース・デブリ。「運用を終えた衛星や,事故により飛散したロケットの破片など、地球の周回軌道上をまわりつづける『ごみ』」のことだそうです。
■参考資料*2によれば、平成15年(2003年)にアメリカの衛星電話用通信衛星とロシアの軍事衛星が衝突したらしい。このときだけで1cm以上のゴミが6万2000個も発生したと推測されています。平成19年(2007年)に中国が衛星破壊の実験をしたときには、過去最多の宇宙ゴミが発生したらしい。もちろんすべてがいまでも飛んでいるわけではなく、地上に落下して燃え尽きてしまうゴミもあります。
■単なるごみにしては、速度がもの凄い。低い軌道では秒速7〜8km、遠い軌道でも秒速3kmぐらいとのこと*1。時速に直すと最低でも1万km以上です。
■運動エネルギーは、速度の自乗に比例するそうです。これだけの速度ですと、ほんの小さな質量でもぶつかった相手に大きな衝撃を与えます。参考資料*1によると、5〜10mmの宇宙ゴミが衝突するのは大砲で撃たれるのに等しいらしい。国際宇宙ステーションは破壊される可能性があるそうです。ましてや10cmなんていう大きさのゴミですと、大破してしまうのでしょうね。
■平成7年(1995年)に日本で打ち上げ、翌年にスペースシャトルで地球に戻ってきた宇宙実験・観測フリーフライヤという人工衛星は、現在国立科学博物館に展示されているとのこと。500ほどの衝突痕があるらしい。大きなゴミが衝突しなくて運が良かったのかもしれません。
■宇宙ゴミは、宇宙開発にとってたいへんな障害になりつつあるそうです。参考資料*4によれば、確認されている宇宙ゴミは1万6000個ほど。地上から確認できないミリ単位の小さな宇宙ゴミにいたっては数千万個と推測されているとのこと。天文学的な数字になりつつあります。
■いまただちに宇宙開発をやめたとしても、宇宙ゴミは増え続ける計算だそうです。ゴミどうしがぶつかって、小さなゴミが増えるらしい。なにか対策を打たないと、ホントに宇宙開発はいっさいできなくなるかもしれない状況だそうです。
■最近、スイスのローザンヌ工科大学は,この宇宙ゴミを除去する衛星の開発に着手すると発表したそうです。計画によれば、3〜5年後の実用化をめざすとのこと。開発に成功すれば、世界初のデブリ除去衛星になるとのこと。
■宇宙ゴミに近づき、平行に飛行し、ロボットアームでゴミを捕獲し、保持したまま大気圏に再突入して燃え尽きる。これがデブリ除去衛星の動作だそうです。言葉でいうのは簡単です。でも、鉄砲の弾以上の速さで動いている奴をどのように捕獲するのか。素人にはわかりかねますね。
■ところで、このローザンヌ工科大学の衛星では、1機の衛星で何個ぐらいの宇宙ゴミを捕獲する計画なのでしょうか? 次のうちから選んでください。
[い]1個
[ろ]5個
[は]25個
[に]125個
[ほ]500個
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[い]1個
説明:参考資料*4によれば、「今回の計画では、1つの衛星で小さなデブリを1つしか除去できない」とのこと。目を疑います。ホントなのかな。衛星をうちあげるのには億単位の金がかかると聞いています。複数の衛星で相乗りしてもそのぐらいかかるらしい。
■今回の除去衛星は30cm×10cm×10cmほどの小さなものとのこと。相乗りも可能でしょう。それでも1万個を越える宇宙ゴミを拾うためには膨大な予算が必要になります。あまりに費用対効果が低い。スイスの大学関係者たちは「3〜5年後の実用化」といっているようですが、極東の素人にはとうてい理解できません。
■お話かわって、おなじ科学雑誌には、宇宙ゴミが自然に落ちてくるといういい知らせも掲載されていました。NASAの発表では、今年あたりは太陽の活発化が宇宙ごみを減少させているのだそうです。
■太陽活動には約11年の周期があるらしい。活発な時期には太陽はより多くの熱を放射します。現在、太陽活動は次のピークの平成25年(2013年)に向け徐々に活発化しているそうです。
■地球の大気は熱せられると膨張する性質があります。太陽活動が活発な時期には高層の大気が宇宙空間へとはりだすとのこと。宇宙ゴミはより強い空気抵抗を受けるようになり失速して落下しやすくなるそうです。
■NASAのジョンソン博士によれば、こうした好ましい傾向は来年まで続くと予測されているらしい。残念ながら、再来年以降は太陽活動がおとなしくなります。また宇宙ゴミは失速しにくくなるようです。
◆参考*1:HP「スペースデブリ - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%87%E3%83%96%E3%83%AA
◇*2HP「人類史上初の人工衛星同士の交通事故はいつ起こったの?」
http://blog.q-q.jp/201103/article_16.html
◇*3HP「宇宙の恐怖、ケスラー・シンドロームをご存じですか? 」
http://blog.q-q.jp/200809/article_8.html
◇*4雑誌「宇宙のお掃除プロジェクト開始」Newton (ニュートン) 2012年 5月号10頁、ニュートンプレス
◇*5雑誌「活発な太陽がごみを撃沈」Newton (ニュートン) 2012年 5月号5頁、ニュートンプレス

ぬけられます→科学雑学クイズ一覧

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
JAXAが、宇宙ゴミ対策のアイデアを募ってますね。
さらに『はやぶさ2号』の打ち上げ資金も募集することにしたそうです。
「寄付したいけど、どうすればいいのか?」という問い合わせが、けっこうあるので、正式に一口1000円から募集することにしたそうです。
ひとつ、寄付しませんか?(*^。^*)
ねこのひげ
2012/04/03 07:57
コメントをありがとうございます。

 JAXAのHPで寄付のところを見てみました。
 なるほど、やっていますね。
 せっかく来たのだからと、つい1億円ほど寄付をしてしまいました。たくさんのプロジェクトで寄付を募っていますが、小生はいちばん上にあった「はやぶさ2」だけにしました。

 抜け駆けで申し訳ない。
m(_ _)m

注…上記の記述には1文字だけ間違いが含まれています。申し訳ありません。
ねこのひげ様<素町人
2012/04/03 18:59

コメントする help

ニックネーム
本 文
宇宙ゴミの対策。開発されるゴミ除去衛星は、何個ぐらいまで拾えるの? 町人思案橋・クイズ集/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる