冷たいカレーが辛くないのはなぜなの?

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★科学★
問題:辛いものはお好きですか? 嫌いではないので、天麩羅蕎麦には七味唐芥子をたくさんふりかけて食べます。でも、カレーの辛いのはあまり好みません。ポテトチップの辛いのとかもあまり食べないな。
■辛いカレーを食べると汗が流れ出ます。単に辛さからくるものなのか、御飯やルーが熱いからなのかはわかりません。でも、冷たいカレーを食べてもあまり汗は流れ出ません。第一、冷たいカレーはあまり辛いという感覚がありませんよね。
■これはなぜなんでしょうか? 次のうちで正しい説明を選んで下さい。
[い]カレーの中に入っている香辛料のうち、辛味を演出するスパイスは、低い温度では不活性なものが多いから
[ろ]温度が低いとカレーの中に入っている脂肪分が固まり、辛味を感じる味覚細胞をふさいでしまうから
[は]辛味を感じる独立した感覚はない。痛みと熱さが合成されて辛味として受け取っているので、熱さがなくなると辛味も減ったように感じる
[に]ルーの温度が下がると中に含まれる気泡も小さくなる。辛味を感じる味覚細胞は、空気と一緒に刺激を受けると刺激が最大になる仕組みなので、辛さが減ってしまう
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[は]辛味を感じる独立した感覚はない。痛みと熱さが合成されて辛味として受け取っているので、熱さがなくなると辛味も減ったように感じる
説明:Wikipediaの辛味の項には、次のように記されています。「…生理学的定義によれば、狭義の味覚とは味覚受容体細胞にとって適刺激である苦味、酸味、甘味、塩味、旨味の5種(五基本味)をいい、辛味はこれにあてはまらない」(120131)。舌の上には、辛味を独立して感じる味覚受容体細胞はないらしい。
■神経への刺激としての辛味の正体は、「舌・口腔のバニロイド受容体(カプサイシン受容体)で感じる痛覚」なんだそうです。たしかに痛いほど辛いという感覚はありますね。ハバネロやハラペーニョを応用した食品を大量に口に含むと、口の中で連中が暴れているような感じを受けます。暴力的な辛さという奴ですね。
■いわゆるカプサイシン(唐芥子の辛味)以外の辛味も痛覚に作用するようです。コショウ・サンショウ・ショウガ・ワサビ・ニンニク等のピリ辛感覚も、結局は痛みなのかな。
■Wikipediaによれば、「…これに他の条件(トウガラシであれば、発汗および発熱)が統合されたものを辛味と呼んでいる…」ようです。痛くて熱いと辛い。痛くても熱くないとあまり辛くない。どうもそんな理由があって、冷たいカレーには、かりに辛口であっても暴力的な辛さは感じないようですね。
◆参考*1:HP「辛味 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%9B%E5%91%B3

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この記事へのコメント

ねこのひげ
2012年02月01日 08:07
トウガラシの辛さは、味覚ではなく痛覚というのは、先日、聞いたばかりです。
俳優の谷原さんとタモリさんが『笑っていいとも』で話してました。
谷原さんが辛いもの好きだそうで、インド人に、おもい切り辛いカレーを頼んだら、頭に突き刺さるような辛いカレーを出されて、驚いていたら、そのインド人のシェフが、ザマーミロという顔で観ていたそうです。
ねこのひげ様<素町人
2012年02月02日 07:02
コメントをありがとうございます。

 最近は温めないでもおいしいカレーというのを売っていますね。食べてみると辛くはありません。まずくもありません。不思議といえば不思議な食い物ですね。
(^^;)

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