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zoom RSS アメリカ野球の方言。「チン・ミュージック」ってどんな音楽なの?

<<   作成日時 : 2011/12/08 09:32   >>

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★日本語★
問題:「ナイター」という野球用語は本場アメリカには存在しない。「ナイト・ゲーム」と呼ぶべきである。そんな話を聞いたことがあります。日本に来ると、日本人が発音しやすかったり、覚えやすかったりする言葉、いわゆる和製英語に変化するようです。
■他にもいくつか野球についての和製英語があるらしい。デッドボールは日本では死球を意味します。でも現地人たちは死球をヒット・バイ・ピッチ(hit by pitch)と呼んでいるとのこと。現地人たちもデッドボールという言葉は使いますが、それは「試合を一時中断させるボール」という意味らしい。たとえば、バットにかすったボールが捕手のマスクの間に挟まってしまった場合は、デッドボールと呼ばれるそうです*1。
■本日は、北米大陸現地人の野球に関する方言を集めて問題にしてみました。次の言葉の説明のうち、正しいものはどれでしょうか? (正解は複数かも)
[い]チン・ミュージック(chin music)は7回裏の攻撃前に歌われる「♪私を野球に連れてって」の別名である
[ろ]モッパー(mopper)は相手を完全に抑え込むすぐれた救援投手を指す
[は]ストーンウォールド(stonewalled)は鉄壁の守備を誇る内野あるいは外野を形容する言葉だ
[に]ベンチ・クリーニング・ブロール(Bench Clearing Brawl)は、選手やコーチらが熱狂し、ベンチが空っぽになるような素晴らしい本塁打や適時打のことである
[ほ]スウィープ(sweep)は同一カードを3連勝するという意味である
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[ほ]スウィープ(sweep)は同一カードを3連勝するという意味である
説明:[い]チン・ミュージック(chin music)は7回裏の攻撃前に歌われる「♪私を野球に連れてって」の別名である(×)
■「チン(chin)」は顎(あご)を意味するそうです。で、「顎音楽」とは、内角高めの球を意味する投手用語とのこと。顎の近くを通過する危険な投球と音楽とはどんな関係があるのでしょうね。打者のほうが「ウッ!」とか「オッ!」とか「アブネ!」とか思わず歌声をあげるのかな。
□なお、ビーン・ボール(bean ball)、つまり「故意に投げる危険な球」は、日米どちらでも使える言葉のようです。beanはご承知のとおり豆を意味します。辞書によれば、アメリカでは頭の俗語としてbeanが使われるとのこと。
□頭を豆と呼ぶ理由はわかりません。まぁ、漢字でも「頭」という字には「豆」が含まれていますね。そのせいかどちらも音読みは「トウ」です。英語と漢語はまるで無関係なのでしょうけれど。
□なお、「♪私を野球に連れてって」は、「Take Me Out to the Ball Game」という原題だそうです。7回裏の攻撃の前にこの音楽が流れると、観客もあわせて歌うとのこと。MLBの放送でおなじみ場面ですね。立ち上がって伸びをしたりする人もいて、「セブンス・イニング・ストレッチ」と呼ばれます。嘘かホントかMLBファンである落語家ヨネスケ(桂米助)は高座の出囃子にこの曲を使っているとか。
[ろ]モッパー(mopper)は相手を完全に抑え込むすぐれた救援投手を指す(×)
■モッパーはモップを使う人という意味らしい。その意味では相手を抑え込むすぐれた救援投手にも見えます。塁上の走者を掃除してしまうのですから。でも正解は「敗戦処理投手」の意味だそうです。
□先発投手や中継ぎ投手が台無しにしてしまった試合の後片付けをするのが敗戦処理投手の役目です。汚いものを清掃するというあたりからモップを使う人という意味が生まれたのかもしれません。
□余談です。処理という言葉は、汚泥処理とか除染処理・ゴミ処理など、汚れた物を片付ける際に使われることが多いようです。その中で唯一といってもいい例外が情報処理だそうです。なぜ情報を集計したり整理したり保管したりする作業に処理という名前がついたのでしょうね。
[は]ストーンウォールド(stonewalled)は鉄壁の守備を誇る内野あるいは外野を形容する言葉だ(×)
■石の壁です。なんとなく日本の城の石垣を連想しますね。でもストーンウォールドは、完封試合を意味する言葉らしい。シャット・アウトされたという意味のようです。
□現地でもシャット・アウトは完封という意味で用いられるようです。その他にブランクド(Blanked)とかドミネイティッド(dominated)なども完封という意味で使われるらしい。前者は得点が入らなかった、1以上の数字で得点表が埋まらなかったという意味かな。後者は投手が試合を支配していたという感じでしょうか。
[に]ベンチ・クリーニング・ブロール(Bench Clearing Brawl)は、選手やコーチらが熱狂し、ベンチが空っぽになるような素晴らしい本塁打や適時打のことである(×)
■ブロール(brawl)は「(特に人目につく所での)騒々しいけんか(口論)」という意味だそうです。別に「乱痴気パーティ」という意味もあるらしい。で、ベンチ・クリーニング・ブロールは乱闘騒ぎを意味するらしい。
□MLBでは、乱闘の際にベンチに残っている人間は罰金をくらうという話を聞いたことがあります。球団にもよるのかもしれませんけど。平和主義を標榜する選手、専守防衛を建前とするコーチらも金を払うのは嫌です。みなさんグラウンドに出てくるわけですね。ベンチはがらんどうになります。
□乱闘は観客の立場から見れば楽しいものです。乙に澄ました解説者は「暴力はよくありませんね、感心しません」などと偽善的な説教を垂れますが、客はまるで聞いていません。クルマだのオートバイだののレースで一番面白いのは事故ですし、野球で一番楽しいのは乱闘騒ぎ。それが観客のホンネだと思うのですが。
[ほ]スウィープ(sweep)は同一カードを3連勝するという意味である(○)
■スウィープ(sweep)は掃除するとか掃くという意味らしい。なんとなく走者一掃の長打を連想してしまいますが、違うらしい。
□日本でもアメリカでも同一カードはだいたい3連戦で組まれています。「3タテを食わす」のがスウィープなんですね。
□他にもいくつかアメリカ現地人たちの野球方言はあるようです。たとえば監督のことはマネージャーと呼ぶらしい。「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」という本がありました。アメリカ人にしてみると、野球の女性監督とは変わっているなと思うのかもしれません。日本で呼ぶところのマネージャーは、現地ではチームズ・ケアテーカー(team’s caretaker)、つまりチームの世話担当となるらしい。
◆参考*1:HP「メジャーリーグ用語[ASTROS J STYLE]」
http://mcsa.fc2web.com/MLBterm.htm

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ナイターは、たまに大リーグでも使われるようですよ。
NHKの大リーグ中継なんかを見ていると、解説者が使ったりしてます。日本向けなのかな?
日本に来た大リーガーや向こうに行った日本の選手から伝わって使われるようになったらしいです。
しかし、日本人は、言葉だけでなく、物でも、自分たちが使いやすいように改良するのがうまいですね。
ねこのひげ
2011/12/09 04:58
コメントをありがとうございます。

 野茂のころはまだまだでしたが、イチローや松井がMLBに行ってからは、日本の野球方言もアメリカに逆輸入されて使われているとも聞きます。

 多少、曲解されている場合もあるようで、たとえばサヨナラ本塁打。「good-bye baseball!」という不思議な表現を耳にしますよね。MLBの解説者が興奮して叫んでいるのをときどき聞きます。
 日本では試合を終わらせる本塁打の意味ですよね。9回以降の裏の回、つまりホーム側の選手に限定されています。
 ところがアメリカでは、本塁打で飛んでいく球の気持として、「野球よ、サヨウナラ」と言っているらしい。本塁打ならばいつでもそう叫んで構わないようです。当然ながら1回表の先頭打者が打った本塁打でも「good-bye baseball!」になるそうです。

 「nighter」という単語も、英語の先生が書いた本では存在しない表現ということになっていますけれど、実際の中継では、客を楽しませるために使っているのかもしれませんね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2011/12/09 23:05

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