雄から雌へと性転換するクマノミ。逆に雌から雄へと性転換するのはどんな魚なの?

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★科学★
問題:以前1度弊クイズで取り上げたカクレクマノミ。映画「ファインディング・ニモ」でも描かれました。縦縞の大胆な意匠の服を身にまとった魚です。イソギンチャクを利用して敵から身を守ることで知られています。
■カクレクマノミは、不思議な生態をもつことでも知られています。ひとつのグループ内で1番大きな個体が雌、2番目に大きな個体が雄となり、一夫一婦制で繁殖を試みるそうです。3番目以降は生殖に関与しないらしい。
■もし雌が捕食者にパクリとやられた場合、2番目の雄が昇格、性転換して雌になり、3番目に大きい個体が雄として一夫一婦制を守るといわれます。ふしぎな家族制度ですね*2。
■カクレクマノミとは逆に、群れのなかで1番大きな個体が雄、2番目が雌となる魚もいるそうです。この場合、雄が捕食者にパクリとやられると、2番目に大きな個体が性転換して雄になるそうです。
■では、雌から雄へと性転換する魚は次のどれでしょうか?
[い]ホンソメワケベラ
[ろ]アオザメ
[は]アカエイ
[に]トラフグ
[ほ]アロワナ
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[い]ホンソメワケベラ
説明:ホンソメワケベラもまた、弊クイズで1度取り上げたことがある魚です。いわゆる掃除魚ですね。英語ではドクター・フィッシュと呼ぶらしい。他の魚の寄生虫、あるいは組織の死んだ部分、歯のあいだの食べ物のカスなどを食べて歩くようです。他の魚はホンソメワケベラに餌を提供し、見返りとして清潔を保つことができます。共生関係になっているようです*3。
■ホンソメワケベラは、広さはいろいろあるようですが、縄張りを持っているそうです。そこには2~12尾の雌が住んでいるとのこと。雌は1日に1回産卵するらしい。おおむね昼過ぎだそうです。雄は1尾の雌に求愛行動を示し、雌を追っかけ、雌雄ともに上方に突進し、身体をひねりながら放卵し、放精するとのこと。一夫一婦制ではないらしい。雌が1ダースいる場合には、1日に12回もこれをするわけですね。午後は忙しくてたいへんだな。夕方には太陽が黄色く見えるかもしれません。
■ホンソメワケベラでは、雄が事故で他界すると、2番目に大きな個体が1時間もしないうちに雄のようにふるまいはじめるそうです。この時点ではまだ身体は雌ですが、雄のようにふるまう。宝塚の男役みたいです。
■やがて生殖腺にも変化がはじまるらしい。卵のもとになる卵母細胞が縮みます。同時に卵巣のなかに隠れていた精原細胞が数をふやしはじめるとのこと。約2週間後には、生殖腺は卵巣から精巣へとかわってしまい、性転換は完了です。この個体は雌が産んだ卵を受精させるようになります。
■人間の場合の性転換は、実は中性になっているだけだといわれます。睾丸や卵巣を取り去ることはできるでしょうが、卵巣や睾丸を移植することはできません。結局、男性は男性の象徴を削除することにより、中性になるわけですね。魚の場合はホントに性が入れ替わります。本格です。凄いな。
■なお、ホンソメワケベラだけでなく、雌から雄に性転換できる魚はハナダイ類・フエフキダイ類・キンチャクダイ類・スズメダイ類・ベラ類・ブダイ類・ハゼ類など22もの科で知られているそうです。魚の世界では、性転換はあまり珍しくないようですね。
◆参考*1:書籍「♂♀のはなし さかな」7~10頁、多紀保彦(たき やすひこ)/奥谷喬司(おくたに たかし)著、ISBN4-7655-4370-6、技報堂出版
◇*2HP「「ファインディング・ニモ」とカルーセル麻紀氏の怪しい関係は?」
http://blog.q-q.jp/200610/article_74.html
◇*3HP「掃除魚もいれば掃除魚の真似をする詐欺師のような魚もいるの?」
http://blog.q-q.jp/200904/article_14.html

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この記事へのコメント

ねこのひげ
2011年12月17日 05:13
テレビにでている性転換したオカマさんが言ってましたが、女性ホルモンを打ったり、薬を飲んだりと大変なようです。
自由に変われるようになったら、今日は男でいこう、今日は女でと、洋服を取り換えるみたいに変えるのが出てくるでしょうね。
ねこのひげ様<素町人
2011年12月19日 08:24
コメントをありがとうございます。

 その昔、カルーセル麻紀嬢が述懐されていたお話によると、人工で造作された穴は、使わないと塞がってしまうとのこと。で、パートナーは毎晩励まされるらしい。使わないときには、ダミーの棒を挿入しておくという噂も耳にします。
 不自然な工事ではありますので、維持管理にも不自然なエネルギーを費やすようです。
(^^;)

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