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zoom RSS 生命保険にまつわる川柳。「(  )門に 福は生命 保険金」の虫喰い部分はなにが入るの?

<<   作成日時 : 2011/11/10 08:37   >>

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★日本語★
問題:明治時代に入って、初めて日本に生命保険会社が創業したそうです。1881年(明治14年)に明治生命が創業しています。安田生命は1880年(明治13年)に結成された共済五百名社をその起源としているらしい。
■ふたつの保険会社は、長い間、どちらも「うちが日本最古の生命保険会社」と不毛な言い争いをしていたらしい。120年以上が経過した2004年(平成16年)、論争に終止符がうたれたとのこと。2つの最古の生命保険会社は合併し、明治安田生命として新しく出発することになったようです。
■生命保険という新しいサービスが登場したことにつき、明治の人たちはとまどったり好奇心を抱いたりしたようです。さまざまな思いは川柳の形で残されています。
■1880年(明治13年)には、「生命請合会社、始皇なら直輸入」と詠まれています。五七五の体裁をとってはいませんが、やはり川柳の句集にある作品らしい。生命保険会社の意味がまだはっきりとはわかっていないのかもしれません。「生命を請け合ってくれる会社だとすれば、秦の始皇帝なら直輸入するだろうな」という意味らしい。秦の始皇帝はご承知のように不老不死を求めた人物ですね。命令を受けた徐福(じょふく)という占い師が日本に仙人を探しにやってきたという言い伝えがあります。
■「生命保険 フグ汁に梅干酢」。梅干酢は、フグで当たったときに有効とされていたらしい。テトロドトキシンの解毒作用があるのかな。「生命保険とは、フグ汁を食うときに梅干酢を用意するようなもの」という意味なのかと推測されます。この句も五七五ではありませんし、生命保険の効用を誤解している可能性があります。
■「死なねば取れず 従一位(じゅいちい)と保険金」。この句もまた五七五ではありません。でも、生命保険の基本は理解しているようです。従一位は正一位と正二位のあいだの位階だそうです。生きている間には貰うのがむずかしかったのかな。そういえば最高位の勲章である大勲位も戦後は中曽根康弘(やすひろ)氏を除くとすべてが没後叙勲みたいですね。
■本日は、川柳の虫喰い部分を埋めるのが問題です。選択肢に挙げられた生命保険についての川柳の抜けている文字を考えてください。頓知と機知をフル稼働させて答を導きましょう。
[い]「保険医者 (  )無比に 難をつけ」(漢字2字。それが仕事といえば仕事ですが)
[ろ]「保険屋は (    )で 勧め込み」(四字熟語。平家物語の冒頭にも見られる)
[は]「仏より (  )の浮かぶ 保険金」(漢字2字。文字通り「死ぬ者貧乏」かな)
[に]「(  )門に 福は生命 保険金」(漢字1字+送りがな1字。諺のもじり)
[ほ]「今の( )、養老保険 親に付け」(漢字1字。徳目の1つ)
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]「保険医者 (  )無比に 難をつけ」(漢字2字。それが仕事といえば仕事ですが)の虫喰い部分には健康が入る
■「健康無比なのに、保険会社の回し者の医者は、やたらと難をつけたがる」というほどの意味でしょうか。最近は医師に診てもらわないでも保険に入れたりするようです。でも保険サービス業が始まったころは、厳格に調べたんでしょうね。とくに結核は不治の病だったといわれます。保険医者の聴診器は、かなり慎重に肺の音を探ったものと思われます。
[ろ]「保険屋は (    )で 勧め込み」(四字熟語。平家物語の冒頭にも見られる)の虫喰い部分には諸行無常が入る
■「諸行無常」は、「世の中の一切のものは常に変化し生滅して、永久不変なものはない」という意味だそうです。仏教の無常観を武器に保険のセールストークを展開するわけですね。「明日はどうなっているかわからないと仏様もおっしゃっています。どんな事態が起きてもいいように、我が社の保険にご加入ください」なんていうのかな。
[は]「仏より (  )の浮かぶ 保険金」(漢字2字。文字通り「死ぬ者貧乏」かな)の虫喰い部分には遺族が入る
■生命保険は、死んで行く者にはあまり利のないサービスです。後顧の憂いがなくなる点が長所ですが、死んでしまったら心配すらできません。遺族は保険金で安心できます。どちらかといえば、冥土に旅立つ者よりも、現世に生き残る者が浮かばれるサービスだなという感想のようです。
[に]「(  )門に 福は生命 保険金」(漢字1字+送りがな1字。諺のもじり)の虫喰い部分には泣くが入る
■「笑う門には福来たる」をもとに保険の仕組みを皮肉った川柳のようです。良くできていますね。
□「泣く泣くも いいほうをとる 形見分け」という川柳を思い出しました。人はどんな悲劇に際しても勘定を忘れないようです。
[ほ]「今の( )、養老保険 親に付け」(漢字1字。徳目の1つ)の虫喰い部分にはが入る
■「養老保険」は、「被保険者が一定の年齢に達するまで生存したとき、または保険期間内に死亡したとき、保険金が支払われるもの」だそうです。被保険者が長生きすれば老後の備えになります。運悪く早めに亡くなったら、それなりの保険金が支払われます。
□「親に付け」というのがちょっと不鮮明です。「親を被保険者にする」という意味だと、あまり孝行にはなりません。子供としては親が死ぬのを待ち焦がれるような事態になりそうです。それでは親不孝ですね。
□「受け取り人を親にする」という意味だと孝行になります。「一家の大黒柱の自分に万が一のことがあった場合にも老親が困らないようにする。それが明治風の孝行である」という川柳なのかもしれません。
□余談です。江戸時代には死一倍(しにいちばい)という借金の形態があったそうです。大店のどら息子などが利用したサービスらしい。親が死んで遺産を相続したら借りた金を倍にして返すという条件だそうです。とんでもなく親不孝な借金です。でも債権者にとっては一種の生命保険のような働きがありますね*2。
◆参考*1:書籍「川柳明治世相史」初版63〜64頁、山本成之助(せいのすけ)編、牧野出版
◇*2HP「「死に一倍(しにいちばい)」というのはどんな意味なの? 町人思案橋・クイズ集/ウェブリブログ」
http://blog.q-q.jp/200604/article_48.html

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コメント(2件)

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ねこのひげは入院費をしたときに入院費を払ってもらえる生命保険にはいてますが、けっこう高いのでやめたくなります。
万が一があるので、払ってますけどね。
なんとなく腹立たしいですね。
ねこのひげ
2011/11/11 07:22
コメントをありがとうございます。

 身内が他界したときに生命保険を受け取りました。想定していた額の半分ほどでした。
 疑問を感じましたが、契約時の条件を一部クリアしていなかったことが判明し、諦めました。

 みなさまご存じのとおり、保険会社に有利な条件は読む気にならないぐらい小さな字で書かれているものです。ホントに腹立たしいですね。
(^_^;)
ねこのひげ様<素町人
2011/11/11 22:30

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